4月末に機器更新工事を終えた宮ヤマU510編成の一部車両に、かつてE331系で使用していたクーラーが載せられているそうです。Twitterでも話題になっていたので実際に確認してみました。
型式はAU725A-G4形で、E231系に搭載されているAU725A-G3形と瓜二つのキセが特徴的です。
そのG3も近年では希少種のようで、まだ写真がありません。→2016/5/22 画像追加しました。
G4の冷房能力は42000kcal/h (48.8kW)で、16m級の4両(1、7、8、14号車)に搭載されていました。
そしてこれがU510編成に搭載されていたAU725A-G4の姿です。合計3両に搭載されていました。
他のAU725Aと比べると一目瞭然で、G4のキセにはアルミが採用されているようです。
AU725/726系列に必ず見られる妻板のビードがないのもそれが理由かと思います。
上の写真は後日撮影したAU725A-G3形。横コツK-40編成に搭載されていました。(6号車のみ)
妻面のビードと色を除けばG4と同じ形態をしているのがお分かり頂けるかと思います。
下は無印のAU725Aですが、G3やG4とは袖部カバーのスリット数や角部の処理が異なりますね。
E331系は2014年春に長野総合車両センターで廃車解体となり、秋頃にクーラーや床下機器の一部が部品取りとして大宮総合車両センターに運ばれたようです。連接台車は転用が難しいですもんね…
昨年の大宮鉄道ふれあいフェア2015でそれらの姿が確認されており、今年も残っているかなーと期待して行ってみたところ、屋外のクーラー置き場の一角にコンプレッサーがしれっと置いてありました。
E331系は過去の車両となってしまいましたが、残された部品の末永い活躍を期待したいと思います。
【以下余談】
一方、13m級の連節車には33,000kcal/h(38.4kW)の新設計クーラーAU731形が搭載されていました。
AU726Bのファンを1つに減らして全体的にコンパクトにしたような形状です。
こちらもE331系にしか採用されなかった形式ですが、マイナーチェンジ版のAU732形がキハE130系列から採用され、今やJR東日本の新系列気動車&ハイブリッド気動車の標準クーラーとなりつつあります。
キハE120形、キハE130系、キハE200形、HB-E210系、HB-E300系の各系列で採用されています。
上信電鉄7000系にもRPU-7523形(容量も同一)というそっくりなキセのクーラーが載せられており、今後新潟トランシスで製造する私鉄車両にも波及していくのか気になるところです。
さて、KATOからHB-E300 リゾートしらかみが発売予定でして、AU732を単体で入手するチャンスです。
マイクロエースのキハE130のAU732は形状がイマイチ過ぎるので交換したい方も多いことでしょう。
そういえばマイクロのリゾートあすなろは試作品が出来ていたにもかかわらず、KATOのリゾートしらかみ製品化発表後に発売中止が発表されるという珍事が起きましたね。早く発売すればよかったのに…
↓ HB-E300 リゾートあすなろ
今年はE331系が登場してちょうど10年の節目ということもあり、自分はこのクーラーを使ってE331系の製作するかどうか悩んでいるところです。まずは他の仕掛品の消化が優先でしょうな
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