趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

Suicaペンギンはカメラ目線とは限らない!?

2024-06-25 07:15:38 | 鉄道雑感

首都圏の鉄道会社8社が磁気乗車券を廃止してQRコード乗車券に置き換えていくそうです。

機械や資材コストのかかる磁気乗車券はお役御免ということなのでしょう。

私は専らモバイルSuicaユーザーですが、先日ずっと欲しかった記念Suicaを入手しました。

2001年11月18日発売 Suicaデビュー記念 Suicaイオカード (10万枚限定)

今となってはカメラ目線じゃないスイカペンギンの姿が新鮮に感じます。

タッチ改札と首を傾げたペンギンというシンプルなデザインが気になっていたのです。

大宮の鉄道博物館 南館の3F歴史ゾーンに同じデザインのポスターが展示されていました。

元々SuicaペンギンはJR東日本の原案ではなく、坂崎千春さんの著書ペンギンゴコロが初登場で、Suicaサービス開始のPRキャラクターとして起用されたという経緯があります。

そのため当時の通常版カードには未だペンギンの姿はありませんでした。

そして先の記念Suicaで人気に火が付き、今やSuicaの代名詞ともいえる存在になります。

昔のSuicaを調べていくうちに、この首を傾げたペンギンとタッチ式の自動改札機のデザインが今も金町に存在するとの情報を入手したので、実際に確かめて見ることにしました。

NewDays金町店のシャッターにいました!

ただここの店舗は定休日が無いうえに営業時間が土日でも6時20分から22時30分と長く、早朝か深夜でないと目にすることは出来ません。2021年3月まではみどりの窓口だったらしいので、NewDaysがオープンするまでの期間は日中も見れたみたいです…

記念スイカやポスターと唯一異なる点として、ペンギンが持っているカードにイオカードマークが再現されています。当時のSuicaは磁気式のイオカードのIC版というスタンスだったんですよね。

その後、2004年3月に電子マネー機能が追加された際に通常版にもペンギンが登場しました。

左から2004年3月(電子マネー対応)、2007年(パスモ共用開始)、2007年(Felicaポケット対応)

初期の横向きペンギンの2枚を比べてみます。

左の2004年発売のカードはまだイオカードマークがあり、横の切り欠きが2つあります。

裏面のイオカード表記は2007年発売のカードから消え、単にSuicaとなりました。

これはPASMOの供用開始で私鉄やバスでも使えるようになったためと思われます。

2007年以前はSuicaイオカードとSuica定期券の2種類に分かれており、目の不自由な方が識別できるように切り欠きの数が違いました。Suicaイオカードは切欠が2つでSuica定期券は1つです。

これが2007年版では切り欠き1つのカードに統合され、定期券にせずとも使用者を明記できる記名式Suicaとしても使えるようになりました。ただ後述する記念Suicaの類は定期券や記名式にすることが出来ないため、従来通り切り欠きが2つとなっています。

次に2007年パスモ供用開始時と現行のカードの違いを見てみましょう。

電子マネー対応のマークが右上に移動し、券売機の差込方向を示す矢印の色が黒に変更されていました。見た目の変更点はそれくらいですね。

機能上の大きな違いはFelicaポケットが実装された点のようです。

よく見ると現行版には電子マネー対応マークの右下に点々●●が追加されています。

ペンギンの顔の向きで見分けることもできますが、記念SuicaなどではFelicaポケット非対応でもカメラ目線のデザインがあるため注意が必要です。

2004年3月22日発売 ショッピングサービス開始記念Suica (2万5千枚限定)

その一例として、上のSuicaは電子マネー対応を記念して発売されたものですが、まだFelicaポケット非対応のSuicaイオカードにも関わらずがっつりカメラ目線です。

今のペンギンのデザインは20年前には確立していたのですね。

2009年3月14日発売 千葉Suicaエリア拡大記念Suica (推定3500枚程度)

こちらはエリア拡大範囲の主要5駅のみで発売された少数派です。電子マネー対応マークは当初から若草色でした。この他に常磐線や群馬、仙台などのエリア拡大記念Suicaも同時に発売されています。

私は佐原駅まで出向いたのですが、この日は荒天で大変だった記憶が蘇ってきました。

3番線に佇むE257系500番台の普通列車。原型スカートが懐かしい

余談ですが足が隠れたデザインは珍しく、私の知る限りではこの2枚しかありません。

(この他にりんかい線相互乗り入れ記念やTYOオリジナルSuicaなどの上半身だけが写ったものもありますが、あちらはただ見切れているだけという認識)

もう一つ、記念Suicaと言えば鉄道博物館仕様のSuica。

2007年10月14日発売 鉄道博物館開館記念Suicaカード (1万1千枚限定)

鉄道博物館と大宮駅で発売されました。その後、鉄博仕様のSuicaは何種類か発売されましたが、いずれも写真ベースのためこのイラスト調は珍しい部類かもしれません。

さらに東京駅開業100周年記念Suicaは美しい縦型のデザインが話題になりました。

2014年12月20日発売 東京駅開業100周年記念Suica (1万5千枚→累計427万枚)

当日は大混雑で発売は直ぐに中止され、後日希望者全員に発行する異例の事態となりました。

身動きが取れず、いつ事故が起こってもおかしくない状態だったと思います。

あと半年ほどで10年経過(=未使用の場合失効)となりますが、異例の発行数ということもあり猶予を込めて一律2026年3月31日まで有効とするアナウンスがされました。

もし家に眠っているSuicaがある方はお出かけに連れ出してみてはどうでしょう?

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豊洲駅と住吉駅の記録~地下鉄8号線開業に向けて

2022-11-02 21:00:50 | 鉄道雑感

今年3月に鉄道事業認可が下りた地下鉄8号線(通称豊住線)は、豊洲駅から東陽町を通り半蔵門線の住吉駅に至る路線です。開業は2030年代中頃と暫く先ですが、現状を記録しておくことにしました。

いずれも今年撮影です。まずは豊洲駅から

降りてすぐ違和感に気が付くと思います。2面あるホームは外側の1番線と4番線のみ使用されており、2番線と3番線は塞がれて通路になっています。

なんとなく、海外の駅のような雰囲気もありますね。

東京オリンピック2020開催に伴う混雑緩和対策で2020年からこの形になったそうです。

ホームの端の方へ行くと線路はそのまま残されていました。この旧2、3番線の線路は駅周辺の再開発に伴う利用者増加に対応するため、2009年から2014年に行われた駅改良工事で敷設されました。よって開業時1988年から2009年までは路盤のみ施工された状態でした。

豊住線はこの2、3番線を使用する予定で建設されています。

端部はホームドアが閉じていて、乗り場案内もそのままなので2面4線時代の趣です。

旧2、3番線の月島方にはRAWIEバッファーストップが設置されていました。

この先の留置線は現役なので、回送列車がホームに突っ込まないように設置されていると思われます。

旧3番線から留置線を望む

辰巳方の通路には段差があります。これは豊住線が4番線をオーバークロスして住吉へ向かう構造となっているためです。ただ、前述の改良工事をした際に3番線の路盤を掘り下げて4番線と同じ高さにしているため、開業時にこの段差をどう処理するのか気になる所です。勾配に余裕がない場合は御茶ノ水のようにホーム自体に段差を作るしか無さそうです。

剛体架線は途中で切断され、架線終端標識が備わります。

地下なので反射材を使っているのが分かります。

 

つづいて半蔵門線の住吉駅にやって参りました。都営新宿線との乗換駅になります。

半蔵門線は方面別の階層構造になっており、それぞれ島式ホームの片面を使用しています。

水天宮前から押上間は比較的新しい区間という印象でしたが、2003年開業と言うことでそろそろ20年選手です。工事を繰り返している1988年開業の豊洲駅より古めかしく感じますね。

剛体架線のためコンパクトなトンネルです。

それぞれの乗り場の反対側には大きな柵が建てられています。こちら側に豊住線が乗り入れる形で建設されていますが、現在は半蔵門線の留置線として使用されています。(押上方で本線に接続している)

覗いてみるとこんな感じ。壁面の装飾もなく無機質なコンクリートが丸出しです。

天井は本線側より高く、吊架式による電化も見越しているのかもしれません。

豊住線も方面別とするなら、1番線の隣が豊洲方面で2番線の隣が押上方面になりますね。

最後に清澄白河方の車止めを観察。方角的に豊住線はこの先に繋がるみたいです。

途中駅の位置や有楽町線や半蔵門線との直通運転など、これからの動向にも注目です。

続く?

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線路配置図モニュメント

2017-05-24 01:33:12 | 鉄道雑感

恒例の出張先である姫路にて線路配置図のメモリアルモニュメントを発見しました。

場所は姫路駅とテラッソ姫路の間にある歩道で、昭和の姫路駅の線路配置が刻まれています。

転車台や操車場の番線までしっかり記録されています。当時の面影はもうありませんね。

現在の駅前広場は地上駅時代の敷地が利用されています。駅近ですので探してみてください

姫路と似た線路配置図のモニュメントがさいたま新都心にもありました。

大宮操車場の跡地に出来たさいたまスーパーアリーナと駅の間の通路にあります。

操車場が現役だった頃は三枝分岐器が当たり前のように活躍していたんですよね。

無数の線路と黒貨車が並んだ広大な操車場は、まるで海外鉄道のような独特の魅力を感じます。

道路脇には機関車の動輪のモニュメントもありましたが、説明板等は見当たりませんでした。

配置図は言われないと気付かないくらい地味ですので目に留まりやすい動輪を配置したのかも。

さりげないモニュメントですが、その土地の歴史を語る重要な手掛かりになります。

あなたの住む町にも昔は鉄路が走っていたかもしれませんよ

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E331系の形見 AU725系とAU731/732系

2016-05-12 18:15:24 | 鉄道雑感

4月末に機器更新工事を終えた宮ヤマU510編成の一部車両に、かつてE331系で使用していたクーラーが載せられているそうです。Twitterでも話題になっていたので実際に確認してみました。

型式はAU725A-G4形で、E231系に搭載されているAU725A-G3形と瓜二つのキセが特徴的です。

そのG3も近年では希少種のようで、まだ写真がありません。→2016/5/22 画像追加しました。

G4の冷房能力は42000kcal/h (48.8kW)で、16m級の4両(1、7、8、14号車)に搭載されていました。

そしてこれがU510編成に搭載されていたAU725A-G4の姿です。合計3両に搭載されていました。

他のAU725Aと比べると一目瞭然で、G4のキセにはアルミが採用されているようです。

AU725/726系列に必ず見られる妻板のビードがないのもそれが理由かと思います。

上の写真は後日撮影したAU725A-G3形。横コツK-40編成に搭載されていました。(6号車のみ)

妻面のビードと色を除けばG4と同じ形態をしているのがお分かり頂けるかと思います。

下は無印のAU725Aですが、G3やG4とは袖部カバーのスリット数や角部の処理が異なりますね。

E331系は2014年春に長野総合車両センターで廃車解体となり、秋頃にクーラーや床下機器の一部が部品取りとして大宮総合車両センターに運ばれたようです。連接台車は転用が難しいですもんね…

昨年の大宮鉄道ふれあいフェア2015でそれらの姿が確認されており、今年も残っているかなーと期待して行ってみたところ、屋外のクーラー置き場の一角にコンプレッサーがしれっと置いてありました。

E331系は過去の車両となってしまいましたが、残された部品の末永い活躍を期待したいと思います。

 

 【以下余談】

一方、13m級の連節車には33,000kcal/h(38.4kW)の新設計クーラーAU731形が搭載されていました。

AU726Bのファンを1つに減らして全体的にコンパクトにしたような形状です。

こちらもE331系にしか採用されなかった形式ですが、マイナーチェンジ版のAU732形がキハE130系列から採用され、今やJR東日本の新系列気動車&ハイブリッド気動車の標準クーラーとなりつつあります。

キハE120形、キハE130系、キハE200形、HB-E210系、HB-E300系の各系列で採用されています。

上信電鉄7000系にもRPU-7523形(容量も同一)というそっくりなキセのクーラーが載せられており、今後新潟トランシスで製造する私鉄車両にも波及していくのか気になるところです。

さて、KATOからHB-E300 リゾートしらかみが発売予定でして、AU732を単体で入手するチャンスです。

マイクロエースのキハE130のAU732は形状がイマイチ過ぎるので交換したい方も多いことでしょう。

そういえばマイクロのリゾートあすなろは試作品が出来ていたにもかかわらず、KATOのリゾートしらかみ製品化発表後に発売中止が発表されるという珍事が起きましたね。早く発売すればよかったのに…

↓ HB-E300 リゾートあすなろ

今年はE331系が登場してちょうど10年の節目ということもあり、自分はこのクーラーを使ってE331系の製作するかどうか悩んでいるところです。まずは他の仕掛品の消化が優先でしょうな

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東武鉄道のSL運行について

2016-04-25 20:49:48 | 鉄道雑感

東武鉄道で2017年から運行が予定されるSL列車の計画概要が発表されました。

牽引機はJR北海道が所有するC11 207を借り受けます。同機は新型ATSの搭載を見送り2014年秋から火を落としていました。もし東武鉄道の打診がなかったら静態保存になっていたかもしれません

デフステーの上に載るカニ目や、スノープロウなどの北海道スタイルがどうなるか要注目ですね。

一方、客車はJR四国の12系と14系の計6両が譲渡される予定です。

12系2両はムーンライト松山・高知などで使用されていたもので、若桜鉄道に譲渡された車両の残りです。

14系4両は元々はJR東海に所属していた車両なので下回りがグレーに塗られています。さらに3形式のトップナンバーが全て含まれている非常に貴重な存在です。

運用に使用されるのは3両なので残る3両は予備編成を組むのでしょうか?

さらにJR貨物とJR西日本からヨ8000が1両ずつ譲渡され、編成中に組み込まれる予定です。

(下の写真は車番が異なります。)

車掌車はSLに積めないATS機器を載せるために連結されるとのことで、乗客は乗れないようですね。

補機・回送用にはJR東日本からDE10 1099が譲渡されます。1099号機はかつて大宮車両センターの入換用に活躍していた車両で、双頭連結器を装備していたのが特徴的です。(現在は自動連結器を装備)

さらに起点となる下今市と鬼怒川温泉にはJR西日本から譲渡される転車台を設置する気合の入れよう!

両駅間は12kmほどしか離れておらず、1日数往復を運転するため正向き運転は外せなかったようです。

下今市には長門市のでて20-1が移設されます。10月に開催されていたながと鉄道まつりでは手動ながら実際に回転する姿を見ることが出来ましたので比較的状態は良いものだと思います。→長門市の転車台

鬼怒川温泉には三次の転車台が移設されます。こちらは形状から18m級のG2-1と思われます。

大友式牽引装置に使用するエアータンクやホースなどが残っている貴重な転車台です。

C11の転向だけであれば真岡鉄道のように小型の転車台を新造した方が安上がりでしょう。しかし、ATSを積んだヨ8000も一緒に回すとか、あるいは他社の大型蒸機を回すことを視野に入れているとかならば、転車台の譲渡に合点がいきます。SLの研修庫は南栗橋車両管区に新設され、検修や乗務員の養成はJR北海道、秩父鉄道、真岡鉄道、大井川鉄道の4社に協力を頂くとのこと。運転開始が待ち遠しいですね。

p.s. 釜石の転車台を更新しました。

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