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スラブ軌道-1

2015-11-02 23:45:36 | gallery:省力化軌道

ワイドPCレールとスラブレールを組み合わせて作ったスラブバラスト軌道(仮称)について、実際にバラストが撒かれている場所を紹介します。

まずは関西本線(大和路線)のJR難波~今宮駅構内

スラブ軌道の欠点である騒音を減らすために、消音効果を狙って散布されています。

バラストは駅構内まで続いていますが大阪環状線のホーム側には撒かれていませんでした。

 

続いて山陰本線(嵯峨野線)の京都~花園間

貨物用の短絡線との合流地点から始まり、花園駅の手前まで断続的にあります。

少し話が逸れますが、この合流地点にはスラブ軌道のシングルクロスがあります(上写真)。

元々はシーサスクロッシングでしたが山陰本線の複線化に伴い片側が撤去されてしまいました。

今後は短絡線の廃止と新駅設置に伴い、この片渡り線も撤去されてしまう運命かと思います。

2017年には新駅設置の工事が進み、ついに片渡り線も撤去されてしまいました。

といっても渡り線部のみで分岐器自体は残置された状態になります。今後が気になりますね

そして、梅小路京都西駅開業後はトングレールやクロッシングも撤去され完全に分岐器としての機能は失われました。でもその気になれば復活できそうな気もします。

 

京都~園部間は2010年に複線化が完了しました。工事時期の違いから、バラスト軌道・弾性枕木直結軌道・スラブ軌道が入り交じっている区間もあり前面展望がなかなか楽しい区間であります。

駅構内に限るとスラブバラスト軌道になっているのは円町のみです。

 

片町線の野崎~鴻池新田間の高架区間にもバラストが撒かれていました。

やはりベッドタウンのスラブ軌道に消音バラストは欠かせないようですね。

2000年台以降の建設だったら弾性枕木直結軌道+消音バラストで敷設されていたと思われます。

住道駅構内は中央の2・3番のりばがスラブ軌道で外側の1・4番のりばはバラスト軌道でした。

これは高架化当時に1・4番のりばの線路を敷設せずに開業したためです。

模型で作ろうとしている軌道構造と同じ駅が意外なところにあって驚いています。

 

福知山線(JR宝塚線)の川西池田-中山寺間

1980年の複線化時に建設された区間です。周辺開発に伴いバラストが撒かれています。

面白いのは茶色い砕石とグレー砂利が2ヵ所ずつ交互に散布されていること。

消音効果の比較でもしたのでしょうか?

 

愛知環状鉄道の山口駅は2番線の構内のみスラブ軌道になっています。複線化の際に軌道構造が変更されることはよくありますが、駅開業時から2面供用みたいなので不思議です。

 

京葉線にもありました。学生時代はよく利用したのに今まで見落としていたんだなあ…

蘇我~海浜幕張間で断続的に敷設されています。中でも稲毛海岸と検見川浜の前後は連続的です。

稲毛海岸から千葉みなと方を望む。他の路線と同じで軌道スラブの周りに散布されていますね。

この辺も住宅が増えてきたので騒音対策をする必要が大きいのでしょう。

駅構内は相対式ホームだからか、通過列車も少ないからか一切散布されていませんでした。

今度は検見川浜から稲毛海岸方を撮影してみました。

この区間は軌道内にも散布されているため、パッと見はバラスト軌道にしか見えません。

締結具にバラストが掛かると保線作業に支障が出るため、Lアングルの仕切りを取付けています。

 

横須賀線の新橋-品川間は基本的に直結軌道ですが、トンネル出口付近のみスラブ軌道が敷設されています。周りに住宅等は無いのでバラスト散布の必要性があるかは疑問です。急勾配だし

 

山手貨物線にも掘割区間の橋梁下のみスラブ軌道が採用されています。

こちらは池袋からほど近い堀之内橋。コンクリート路盤の上に消音バラストが撒かれています。

こちらはお隣の宮仲橋。堀之内橋と同じ枠型スラブ軌道が採用されています。

枠型スラブ軌道の種類については、スラブ軌道-7-8で取り上げていますのでご参照下さい。

 

本州を超えた北海道にもありました。

2011年に高架化した野幌駅とその前後区間です。

枠型スラブと袋に入ったバラストが個性的です。高架化工事が完成した当初に開催された線路ウォークの画像を見るに、袋に入ったバラストの下にもバラで撒かれているようです。

北海道のような極寒地では車体の着氷物が落下した際にバラストが跳ね返り、車体や窓ガラスに当たってしまうことがあります。とりわけ消音バラストはただ撒いてあるだけのため飛散する可能性が高く、袋による飛散対策が必要だと判断されたのでしょう。

 

最後におまけ

山陽新幹線の姫路駅、下り通過線の一部区間だけがスラブ軌道になっています。

こちらは防振スラブ軌道の試験線として数10mですがバラスト軌道に紛れて敷設されています。

(現在は脱線防止ガードが取付済み)

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