趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

函館本線 大川橋梁

2023-04-02 10:29:16 | gallery:橋梁

大中山駅に停車する時、川の上にプラットホームが架けられているのを発見したので、途中下車して確認してみることにしました。

森方面の2番線から見るとこんな感じで、1番ホームの先端部が大川を跨いでいます。

河川の上にホームがある駅は全国的にも珍しいので、思わぬ収穫となりました。

そういえば阪急神戸線でも川を跨いだ武庫川新駅の建設に向けて動き出したようですね。

1番線に回って大川の上にやってきました。

橋梁上のホームは点字ブロックや乗車案内などが一切なく、非常に味気ないです。

柵の支柱は古レールで造られていますね。2番線の柵や土台にも使われていました。

2番線のホームは森方に設置されていますが、国土地理院の地図を見るに1976年の時点では反対側にもホームが架けてあったようです。いつ頃撤去されたのはか不明です。

駅舎を出て川沿いの道に向かってみました。

線路用の橋梁は一般的な上路式プレートガーダー橋です。

ホームを支える鉄骨も古レール製です。よく見ると橋台の反対側も同様の構造をしています。

かつて1番線のホームが架けられていた痕跡で間違いないでしょう。

橋台に1964年3月の刻印がありました。

桔梗-七飯間が1962年に複線化されているので、その2年後に設置されたことになります。

それにしてもホームが薄っぺらいこと。下の写真だけ見ると点検通路にしか見えません。

望遠レンズで何とか塗装表記を記録しました。支間は12.9mのようです。

大川上橋りょうと記載してありますが、「上」を含めるのが正式名なんでしょうか?

上塗りはフタル酸ですね。1976年塗装ですからいい加減塗り替えてもいい頃合いかと思います。

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井原鉄道 高梁川橋梁

2019-03-22 00:23:06 | gallery:橋梁

井原鉄道井原線は総社と神辺を結ぶ路線です。

総社-清音間はJR伯備線と共用区間となり、井原線は清音の先で大きくカーブを描きながら高梁川を越えていきます。分岐してすぐに架けられているのが高梁川橋梁です。

全長は716mで、8径間の連続ワーレントラス橋となります。

特筆すべきはその外見。錆止めのような茶色い風貌ですが、実は無塗装で錆びているんです。

実は橋梁の素材に耐候性鋼材(通称コルテン材)を採用しており、表面に錆びの皮膜を形成して内部侵食を防いでいます。鋼材規格で言うとSMA400とかSMA570などが挙げられます。 

耐候性鋼材は山間部など設置後の再塗装が難しい橋梁でも採用されることが多い素材です。

設置環境によりウェザーコート処理をする場合もありますが、高梁川橋梁は裸使用です。

錆色は経年により茶色から焦げ茶色へと変化していくそうです。

橋梁上はロングレールのためジョイント音がしません。

長編成の優等列車が走っていてもおかしくない立派な橋梁だと思います。

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達曽部川橋梁

2017-10-16 07:22:59 | gallery:橋梁

釜石線には宮守川橋梁の他にもう1つめがね橋があります。岩根橋-宮守間の達曽部川橋梁です。

国道283号線が並走しているため上から見下ろす形で確認できました。

この橋は旧岩手軽便鉄道時代のプレートガーダー橋を取り込む形で建設されたそうです。

崖に寄り添う区間のため、新設するのは工期や予算的に難しいと判断されたと思われます。

待避所もコンクリートで出来ています。根元が削られ今にも倒壊しそうな佇まい…

橋のたもとへ下る道がありましたので川岸へ降りてみました。

橋脚部の窓が2つあるのはプレートガーダー時代の橋脚を避けるためなんだそうな。

そういえば宮守川橋梁は中央に1つでしたね。配管もなかった気がするけど何だろう?

天気が良くなってきたので川へ降りてみました。

径間19.2mが4連と9.8mが2連なので全長は100mに満たない模様です。宮守川橋梁と同時期の施工ですが、こうした径間になったのは先ほどの取り込み手法で建設されているためでしょうね。

列車が通過するタイミングで曇天に。橋の全長と同じSL銀河を撮るにはちと長いかもしれません

そういえば単線コンクリートアーチ橋で電化している区間って聞きませんね。

煌びやかなステンレス電車がアーチ橋を走行する光景も時代のギャップを感じられていいかもしれません。

今の時代ならローカル線の電化より蓄電池電車の運用拡大の方が現実的でしょうね。

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宮守川橋梁

2017-10-14 10:44:11 | gallery:橋梁

釜石線のめがね橋として有名な宮守川橋梁。

宮守駅から国道283号線を柏木平方面に5分ほど歩いていくと姿を現します。

釜石線の前身である岩手軽便鉄道は宮沢賢治の銀河鉄道の夜のモチーフになったことも有名で、現在運行中のSL銀河や路線名の愛称である銀河ドリームライン釜石線もそれが由縁となっています。

緩やかにカーブしたコンクリートアーチ橋です。橋脚の小窓と待避所がアクセント。

橋を跨ぐと石積みの橋台が姿を現しました。この橋台は岩手軽便鉄道時代に使用されていた旧宮守川橋梁の痕跡になります。つまり銀河鉄道の夜のモチーフはこちらの橋梁なんですね。

川岸から全景を望む

径間20mのアーチが5連で架かっているので全長はおよそ100mほどになります。

まだSL銀河が運行する前はD51 498が年に数回出張運転をしていました。下の写真は2012年に運転されたSLイーハトーブいわて物語号の写真です。(確か最後の出張運転だったはず)

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旧士幌線アーチ橋巡り

2016-08-16 16:16:31 | gallery:橋梁

7月の連休に旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋巡り旅へ行ってきました。

今回は友人Yも同行の元、沢山のアーチ橋を見てきましたが、まだ全部ではないんですよね。

また頃合いを見て行きたいと思います。

 

タウシュベツ川橋梁

まずは有名なタウシュベツ川橋梁から。昨年の夏は橋の全景を見ることが出来たそうですが、今年は雨が多かったこともあり9割方が水没していました。これが幻の橋と呼ばれる所以です。

次こそはメガネアーチになった姿も見てみたいです。

水没していると傾斜の具合が良く分かります。今年は8月の上旬には完全水没したそうです。

タウシュベツ川橋梁についてはこちらで詳しく解説しています。

 

第五音更川橋梁

宿をチェックアウトしてまず向かったのが、幌加除雪ステーションの近くにあるこちら

国道から良く見えました。中央のアーチスパン(径間)は23mとかなり大きなものです。

第五音更川橋梁から廃線跡を辿っていくと除雪ステーションの裏にあるホロカ駅跡へ出ます。

自然と調和する姿は必見です。

 

五の沢橋梁

十勝三股で一服した後に向かったのが五の沢橋梁。この辺は熊除けの鈴を装備して歩きました。

長さ5mとかなりコンパクトですが60年以上前に造られた歴史あるコンクリートアーチです。

 

三の沢橋梁

遊歩道として整備されているため、欄干が設置してあります。橋の袂へ降りることが出来ましたので下からも撮ってみました。岸辺から眺める糠平湖は雄大な大自然を感じることが出来ました。

タウシュベツ橋と比べると水没を繰り返していない分状態は良好ですね。

 

第四音更川橋梁

糠平の町から少し下り始めた国道沿いにあります。中央部には径間36mのプレートガーターが掛けられていました。少し開けた場所にありますが、駐車場がないのが難点です。

右側のアーチを見ると、桁を載せるための基礎が残っているのがよくわかります。

糠平湖建設に伴う迂回ルートが建設されたため、この桁は撤去されてしまったそうです。

コンクリートアーチとプレートガーターの組み合わせは珍しいので見てみたかったな

 

第二音更川陸橋

上の第四音更川橋梁からトンネルを1つ越えた橋から見えるのが第二音更川陸橋です。

橋梁ではなく陸橋という呼称なのは、川を渡らずに崖に沿って敷設されているためでしょう。

本当は近くまで行って見上げたいところですが、下へ降りるのが困難だったため諦めました。

 

第三音更川橋梁

元小屋ダムの上流、泉翠峡に掛かる第三音更川橋梁。こちらも国道から眺めることが出来ます。

32mのアーチスパンは北海道一のサイズを誇ります。この橋の完成により、日本各地で大型コンクリートアーチ橋が造られるようになったそうです。建設当時の写真もありました。

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