大正12年開業した烏山線の大金駅は縁起のいい駅名として有名です。
現在は撤去されていますが、2014年頃まで存在した危険品庫をご紹介します。
開業時から残っていた危険品庫は構内踏切の脇に建っていました。建物財産標を見ると大正12年12月となっています。駅の開業は4月ですので少し遅れて建てられたようですね。
この危険品庫の特徴は何といっても大谷石で建てられていること。
大谷石は大谷町周辺で採れる凝灰岩の一種で、宇都宮周辺では石蔵や塀などに用いられています。
所々にある大きな穴はミソと呼ばれる粘土鉱物が抜け落ちた跡で大谷石の特徴でもあります。
構外に雨量計が設置されていました。こちらは後年に設置されたもののようです。
メルヘンチックなトイレと、開業当初から建っていた旧駅舎も姿を消してしまいました。
現在は下写真のトイレと危険品庫の間付近に大金神社の祠が建立されています。