趣味人Tの伝言

日々の趣味活動についてご紹介

正雀工場

2024-01-18 21:47:12 | gallery:トラバーサー

数年前の阪急レールウェイフェスティバルにて正雀工場のトラバーサーを見てきました。

ピットは広場として開放され、桁は目隠しをされつつも内部を観察することが出来ました。

稼働中の動画を拝見すると車体一杯でしたので、全長は19~19,5mあたりでしょうか。

このトラバーサーの特徴は何といっても四線軌条のデュアルゲージが敷設されていることです。

昔は国鉄との連絡線が敷設されており、尼崎にあったアルナ工機から新造された車両の甲種輸送が行われていました。このため工場内には今も三線軌条や四線軌条が残っているのです。

標準軌のレールには手歯止めを固定できる差込口が2か所ずつ取り付けられていました。

よく見ると狭軌のレールにも標準軌のガイドより内側に差し込み口がありますね。

操作室は中央にあります。手前に2つあるボビンは桁の両端にも設置されていました。

ボビンのワイヤーは操作室の中へ延びていて、内部に共用・牽引制御盤が置かれていることから、桁内で車両を牽引することが出来る装置ではないかと思います。

向かって右側の端部には集電用の櫓とパトライト、投光器などが備わります。

走行用レールは4本あります。駆動輪は両端2ヵ所or4ヵ所と思われますが、側面は目隠しにより見れなかったため確認出来ませんでした。また別の機会に調査しましょう。

集電は架空線式で交流三相3線です。桁が停まっている一番奥の線路のみ架線が張られているため、それより低い位置を通していました。高所作業時は要注意です。

左側の線路はバラスト軌道で本線と接続しています。直前で異形レールを挟んでいました。

ちなみにトラバーサーが四線軌条なのは台車交換の際に芯を合わせる必要があるからです。

秋田車両センターの台車振替場がE6系の甲種輸送で使用されたのも記憶に新しいです。

ピット内にはトラバーサーの走行レールの他に途中まで敷かれたレールがありました。

台車搬送用の小型トラバーサーでもあったのでしょうかね。詳細は不明です。

研修庫の線路も一部は四線軌条でした。狭軌は過去の遺物とも言える状態なわけですが、阪急と言えばなにわ筋連絡線の構想もあるので、これらの設備が再び活躍する日が来たら嬉しいです。

デュアルゲージのトラバーサーは近畿日本鉄道の塩浜検修車庫にもあります。

クリックお願いします

↓    ↓    ↓

にほんブログ村 鉄道ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

函館新幹線総合車両所

2021-07-25 17:39:33 | gallery:トラバーサー

JR北海道が運営する函館新幹線総合車両所はH5系全4編成の検査を担当しています。

函館本線の上り線からトラバーサーの姿を確認することが出来ました。

まず1基目

左側の建屋は見切れている部分も含め4線が接続していますが、右側は1線も接続していないように見えます。しかし、そうなると左の建屋とその奥の建屋は本線と繋がっていないことになるので、トラバーサーのいる一番奥の線路は接続している可能性があります。

2台目はピットの手前側に留置してありました。形状的に1台目と同仕様に見えます。

集電はいずれも右側の屋根下から架空線方式で行っています。

何せ現時点では4編成しか車両がいないため、札幌延伸まではプレオープンと呼べる稼働率ではないかと思います。コロナが終息したら一般公開して欲しいところです。

3台目はシャッターチャンスを逃したためこんな写真しか撮れませんでした。

桁の形状は1台目や2台目と同一ですが、ピットの奥行は半分くらいしかありません。

トラバーサーは同じ建屋でも仕様違いであることが多く、3基も同一仕様は珍しいと思います。

また、左側に接続線はなく、右側の建屋の横移動用ということになります。

クリックお願いします

  ↓    ↓    ↓

にほんブログ村 鉄道ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五稜郭車両所

2021-07-14 23:18:59 | gallery:トラバーサー

五稜郭駅に隣接する五稜郭車両所は函館地区の車両の検査を担う重要な工場です。

駅のホームからはトラバーサーと工場の建屋を観察することが出来ます。

いつもピットの手前に置いてあるのでここが定位置なのでしょう。

手前に数本経っているトラス柱はトラバーサーのものではありません。

集電は桁の左端についているコードリールから行っています。

架空線式だとこのような柱が桁に設置されているので紛らわしいですね。

操作室をアップで

右側に出口扉とちょっとした手すりがありますが、キャットウォーク自体は見当たりません。

桁の上を歩いて移動しているんでしょうか?

駆動機構も良く見えないので、見学できるチャンスがあったら参加してみたいと思います。

クリックお願いします

  ↓    ↓    ↓

にほんブログ村 鉄道ブログへ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博多総合車両所

2020-07-26 23:43:26 | gallery:トラバーサー

前回から少し間が空いてしまいました。

新型コロナウイルスの影響でしばらく旅行に行くことが出来ない状況ですので、過去の記録をご紹介することが増えると思います。(元々時差のあるブログですが…)

博多総合車両所の一般公開「新幹線ふれあいデー」にやってきました。

最寄駅は博多南線の終点、博多南です。

トラバーサーは2台あるようですが、公開エリアにあったのは南側の1基のみでした。

新幹線用ということで25m級になります。毎度のことながら、在来線用の20m級に見慣れていると巨大に感じてしまいます。端部には入線可否を示す信号灯と蛍光灯、周囲を照らす投光器が備わります。

3面が建屋に囲まれており、枕木方向の建屋には横付けするような形で入線できます。

低床タイプなのでピットの深さはかなり浅くなっています。

そして外装はオレンジ色、内装は黄色と南国風味な装いが特徴的です。

機械室は側面の中央付近に配置されています。窓の金網と換気フードが物々しい…

ここだけアップで写されたら何の機械の小屋か分からないと思います。

製造は思いのほか古く1975年だそうです。製造は(株)貝島製作所となっています。

名前から察するに筑豊地区にあった貝島財閥のグループ企業でしょうかね。

先ほどと反対側に周ってみました。左側の上部には集電装置が付きます。

また、両側に小さな部屋がありますが、ここからも操作できるのかな?

よくよく考えたら先ほどの小屋だと反対側に進むときに前方が見えませんしね、、

集電装置は他のトラバーサーでもよく見る三相交流のトリプルパンタではなく、剛体架線のような形状をしています。そして集電装置の架台と点検用の階段が一体化している合理的な設計です。

走行シーンも見てみたかったなあ

 

工場内には台車運搬用と思われるミニトラバーサーがありました。

この手のサイズのものは2~4線位の移動量であることが多いのですが、こちらは建屋の幅の半分以上に渡る長いピットが敷設されています。

これ以上近づくことが出来ないのでカメラのズームで。左端には操作盤、中央付近には油圧ユニットが搭載されています。また、油圧配管が床下に伸びていることからロック機構や走行動力に油圧を使用していると思われます。電源はどうやって給電しているのでしょうね。右のコードリールかな?

ピットの段差の部分がレールになっているようです。

にほんブログ村 鉄道ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北ポール 白河工場

2017-10-18 22:59:41 | gallery:トラバーサー

東北ポールの白河工場にトラバーサーがありました。新白河駅を発車してすぐに見えてきます。

鉄道関連会社以外にも複線式トラバーサーがあったとは…盲点でしたね。

上の写真を拡大してみました。ポールやパイルを載せるための台車が留置されています。

トラバーサーの奥側の線路は転線用途、手前側の線路は通り抜け専用のようです。

手前の線路の先には何やらトンネルのような設備が控えていました。

にほんブログ村 鉄道ブログへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする