京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

おきしとしん

2006年11月03日 14時48分17秒 | 
人間は集団で生きている生物ですから、
チームで何かするにしても、信頼というのは重要です

相手に対する信頼が高ければ、安心して何かを任せること(信頼行動)も多くなります
でも、現実にはあまり信頼できない人に対しても、信頼行動をとってしまうことがままあります

そのとき、脳ではどうなっているのか、少しだけですが分かっていることをご紹介

心理学の分野では、信頼ゲームという実験手法があります。
A,B,二人の参加者は、最初に1000円をもっており、
Aはまず、Bが返してくれるのを前提にBにいくらかあげます。
(まったくあげなければ、その場でゲーム終了。)
それが500円なら、その3倍の1500円がBの手に渡ります。
Bはそれをそのまま横取りしてもいいし、信頼に応えて、Aにいくらかを返しても良い。
もし、BがAの満足するような金額を返さなければ、AはBに対し処罰をすることができます。
(数字は適当)

この実験で、信頼行動に影響を与えている分子は何なのかを調べました。
すると、多く信頼された人ほど、オキシトシンの血中レベルが高く、より多くの金額を返ることが分かりました。

オキシトシンは脳の視床下部の神経核細胞でつくられ、下垂体後葉に蓄えられます。
放出されると、副交感神経を刺激し、ドーパミンの放出を促進させます
グルーミングや運動、性的行動、母性行動にいたるまで、多くに影響を及ぼし、
社会的相互作用を促進し、配偶者間の絆を喚起していると言われています

今度は逆に、被験者にオキシトシンを注入してゲームをしてみました。
信頼する立場(つまりAの人)の場合、相手に対する信頼度は変わらないのに、
信頼行動(Bに投資をする)が増えたのです。
つまり、オキシトシンは相手に対する信頼度を上げるわけではなく、
相手に裏切られるリスクをとりやすくさせると、研究者たちは述べています。
(信頼に応えるBの立場の場合、行動に差異が見られず、
さらなる実験し検証する必要があります。)


だまされやすい人は、オキシトシンが多く出ているのかもしれませんね


嗅ぐと信頼が高まる物質
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050603302.html

人はなぜ愛するか・愛情
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/brain4.html


↓ちなみに、オキシトシンは記憶とも関係しています
オキシトシンの不思議
http://www.rui.jp/message/01/82/43_79b3.html

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2 コメント

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Unknown (かめ吉)
2006-11-07 11:14:40
人はなぜ愛するか・・・
 二つの心が出会って、一つの心に解け合う喜び。

すてき
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Unknown (京都のいぬぅ)
2006-11-13 12:02:15
男と女、恋情と友情……。遠くて近きは人の中。毛色の違う二つの糸が、絡まりあっては幸福、苦悶の生地となる。

なんてこと言っている人がいました。
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