京都のいぬぅ

I wanna be a master of life.

胎教の意義(2)

2006年10月27日 13時50分18秒 | 
マウスをつかった実験で面白い報告があります。

大人の場合、血液脳関門が血管から脳へと入ってくる物質の種類を制限し、脳を守っているのですが、
胎児や新生児の場合、血液脳関門が開きっぱなしになっており、
胎盤や母乳を通して母親から受け取る物質に脳の発達に役立つものが含まれているのではないかという仮説のもとに実験が行われました。

おもちゃでたくさん遊べる環境の母ネズミと
毎日一定時間狭いカゴに移されストレスをかけた母ネズミ、
それぞれの子ネズミを比べると
神経伝達物質や脳内ホルモンなどに関する遺伝子の働き方に違いが見られました。

このことは人間でも当てはまる可能性が高く、
母親の健康状態、心理状態は赤ちゃんの脳の発達に多少なりとも関与していることが言えそうです。

とはいえ、これはたくさん刺激を与えたのが良かったというように胎教の有効性がいえるわけではなく、
単に妊婦さんが、職場などで多大なストレスのかかる環境にいると
少し赤ちゃんにとって良くないよという程度です。

母親の環境が影響するんなら、しっかり環境を整えなくちゃと
神経質になるよりも、
どんっと構え、
お腹の中にいる赤ちゃんがすくすく育つ様子を楽しんで、
ふんわかとした温かい雰囲気で過ごすことが
一番の胎教だというのが私の意見です。



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