昨年のヘブンリーブルー４

例えば、何か悪い事をした人がいるとする、
「でも、あの人にはいい所もあるのだから」

悪い事をした事と、いい所がある事と、それは同じラインで語れるものだろうか？

「蜘蛛の糸」という芥川竜之介の小説がある
たった一つのいい事が、その人を救う為の理由になるという話？
では、例えば片方で悪事を働き、片方で善を為す
善を為した事によって、悪は相殺されるのだろうか？
否、悪は悪として厳然とそこに存在するのではないだろうか？

逆に言えば、「ある人はいい所がある、けれど、その人は悪事を為した」
なら分かるけれど、
「悪事を為したけれど、その人にはいい所がある」、
これでは、いい所がある事はその免罪符になるのだろうかという疑問が生じる

つまり、問題は、悪事を為すか為さないかの線引きでしかない
いい所があろうとなかろうと、その人間が悪事を働く事のでき得る人間であるか否か
ラインを超える事のできる人間か否か、
いい所があると、免罪されるのだろうか
あるいは、悪事を働くに相当する理由と思われるものがあれば、
免罪されるのであろうか
あるいは、本人がそれを悪事と気づかなかった、で、済む話だろうか

昨年のヘブンリーブルー３

小説「天上の青」続き

果たして、控訴せずが、＝良心の有無、という事に繋がるかどうかについて


心の一部に良いものがあるという事と、良心そのものが存在するかという事とが、
果たして同じと言えるのか

こでまり

これは、２週間位前のもので、今はもう花殻と葉だけになっています。

溢れる程に咲いていましたが、こんな見事なのは今年が初めてです

昨年のヘブンリーブルー２

実際の花は、もう少し紫がかった素直な青、それも浅い色というか
水色にも近いような、日本朝顔とは違う、からっとした感触
小ぶりのかちっとしたような、情緒のあまり感じられない朝顔
昼顔科で、本当は昼顔の仲間らしい
確かに言われてみれば、そんな感じもする

天上の青
それが日本名
曾野綾子の「天上の青」という小説で有名になった花とも言える
私もドラマを見た
山口果林と白竜の主演の、犯罪者を扱ったドラマだった

静謐とも言える、浮き世離れしたかに見える暮らしをするクリスチャンの独身女性
その人が植えた朝顔ヘブンリーブルーを見掛けて話しかけた殺人者

殺人者とも知らず、何度かの会話を交わす主人公「雪子」
雪のようにまっさらな心を持っているとでもいう名は体を？

主題は「どんな悪人の中にも神はいるか？」という事だそうだ
曾野綾子自身の言葉だ

何故死刑判決を受けた殺人者が控訴しなかったのか、という疑問
それがこの小説を書いた動機だそうだ
果たして、凶悪な犯罪者に良心とでも呼べるものがあるのか、
控訴しなかった事が、その事を意味するかどうかもわからないけれど。

主人公雪子は「もしもあなたが愛していてくれるなら、控訴はしない」
という獄中の殺人者の問いに対し「私は深く愛しました」と返事をし、
殺人者は控訴せずに死刑が確定した
雪子は、相手を死刑への道へと渡したという事になる

昨年のヘブンリーブルー

昨年は、種を撒いて芽が出た後に忙しく、定植するまで一ヶ月
ヒョロヒョロに伸びた苗は、中々本調子にならず、
育ったものは、４本

その内の一本は、伸びたものの花が咲かないまま
早めに花が咲いた株は、順調に
遅くに咲き始めたものは、１０月末から
そして、１２月の声を聞いても尚咲いたものも

やっと蕾がついたら、急激な寒さに襲われ、
花びらがヘロヘロになっても咲き続けた強者も

実際の花は結構単調な空色
写真に写すと幻想的な、怪しげな色合いに変化して
幻のような花に見える時もある

赤ミニバラ

ピンクのミニバラと同じようなバラです

大きいバラ

黄色い薔薇です

雨に濡れて、中々重そうな感じです

ばらが咲いた

ミニバラが咲きました

昨年母の日に買ってきたのですが、
最初に咲いていた時よりも、花が大きくなった感じがします
何故でしょう
小さく作ったのが、だんだん大きくなっていくのか
それならそれも楽しいです

シューベルトの歌の野ばらのイメージの野ばらを植えたいのですが
どんな花だったのでしょうか？
ピンクのイメージがするのですが、匂いがいいような感じがします
このミニバラは、あまり匂いがしません。

夕暮れにつるを伸ばして垣根に絡まる匂いのいい野ばら
そんな感じの野ばらを手に入れたいと思いますが、無理そうです

今日は薔薇を幾つか写してきましたが、雨でした

たんぽぽの綿毛です

綺麗に丸くなった球形の綿毛
どことなく、「地球」を感じさせる姿です
地球というよりは、球形の星というか、惑星というか

たんぽぽは、どんな都会でも、アスファルトの隙間を縫って
元気に花開きますね
気がついた時には、綿毛に？

昔も今もたんぽぽは、たんぽぽのまま
それにしては、世の中は変わりました
夏の積乱雲の抜けるような真っ青な空も、昔とは違うような気がします
私が変わったのか、何か他のものが変わったのか、わかりませんが
でも、人情はやはり変わったようです

ぶっかき氷を頬張った夏の思い出は、あまりに懐かしい古い思い出になりました

クンシラン

満開です

猫

里親募集中

シャガ

植えられたのか、勝手に根付いたのか
徐々に広がったシャガの群生になりつつある場所です

咲いていても目立たない
目立たないけれどよく見ると綺麗です

でも、一日花はやはりなんとなく寂しい気がしますが

シャガ

です。

何日か前のもので、もうほとんど終わりです。

花言葉は「反抗」だそうですが、一日花で葉が大きく
花の感じは、野草に近く、湿地を好むようです。

似たような花に姫シャガがありますが、こちらは
趣が違って、シャガのような野性味はなく、艶もありません。

緑と花の季節がやってきました

今、街中で見掛ける花

クンシラン、アッツ桜、芝桜、アネモネ
サクラが終わり、コデマリも終わり、シャガ、さつきも終わりかけています。

ゼラニュームは、一番花が大きく見事に咲いています。
そろそろバラの季節も来ます
アジサイやユリは蕾を持ち始めました。

都会の中にも緑の匂いがしてきました。
空は五月晴れとは程遠い曇り空ばかりですが、
季節は緑と花の、植物の季節です

人間の心の動きとは関係ない自然の動きは、
自然が人間とは離れたものであると改めて思わせます

花の季節に、花は美しいと特に感じます