「アラビアのロレンス」(改訂版) 中野好夫著
沙漠の叛乱 1
一九一四年、第一次世界大戦が勃発。ロレンスはイギリス陸軍省作戦部第四課(地図班)に少尉として採用された。
ロレンスは二十五万分の一の地形図及び一種の案内書を書いている。
これ以後彼がアラブ叛乱に身を投じるまでの二年間が彼のカイロ時代である。
カイロ時代は彼にとって不満な日々であった。彼自身の中にはメソポタミアのアラブ人を煽動してトルコ軍をかく乱する構想があったが、実現には至らなかった。彼は情報部に愛想を尽かしわざと傲慢な態度にでる。
そして、アラブ人が決起すると、情報部でも手を焼いていた彼を厄介払いしようと、円満にアラビア局への移動が決まった。
沙漠の叛乱 1
一九一四年、第一次世界大戦が勃発。ロレンスはイギリス陸軍省作戦部第四課(地図班)に少尉として採用された。
ロレンスは二十五万分の一の地形図及び一種の案内書を書いている。
これ以後彼がアラブ叛乱に身を投じるまでの二年間が彼のカイロ時代である。
カイロ時代は彼にとって不満な日々であった。彼自身の中にはメソポタミアのアラブ人を煽動してトルコ軍をかく乱する構想があったが、実現には至らなかった。彼は情報部に愛想を尽かしわざと傲慢な態度にでる。
そして、アラブ人が決起すると、情報部でも手を焼いていた彼を厄介払いしようと、円満にアラビア局への移動が決まった。