【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

支出=必要経費+事業主貸勘定

2012-03-23 17:00:00 | 所得税の確定申告
個人事業者の経理で事業主貸勘定を使うのは、事業主が生活費を引き出した場合です。この生活費の引出しは、全額が生活費として引き出される場合もあれば、必要経費と一緒に引き出される場合もあります。

事業用の資金で、自宅兼事務所の家賃を支払った、事業用と私用を兼ねている自動車の修理代金を支払った場合などがその典型です(いわゆる家事関連費)。このような場合、借方に必要経費に関する勘定科目と事業主貸勘定が計上されます。なお、支払のすべてが私用の支出であるならば借方全額が事業主貸勘定になります。

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★家事関連費(必要経費+事業主貸勘定)の仕訳方法

次のような方法がありますが、いずれも結果(損益、事業所得)は同じです。

〇支出の際に区分する方法
支出の際に次の仕訳をします。
≪借方≫必要経費+事業主貸≪貸方≫普通預金、現金など

〇決算時に区分する方法
支出の際は次の仕訳を行います(とりあえず全額を必要経費にする)。
≪借方≫必要経費≪貸方≫普通預金、現金など
決算の際に私用部分を除外します。
≪借方≫事業主貸≪貸方≫必要経費

〇決算時に必要経費として加算する方法(事業用資金からは支払わない)
決算時に事業用部分を加算します。
≪借方≫必要経費≪貸方≫事業主借