お気楽でのんびり屋、45歳パパの『幸せのおすそわけ』

不景気の中40歳で会社を自主退職した無責任パパは、何事にもお気楽でポジティブシンキング!他愛ない日常の幸せをおすそわけ!

パパのストレス②~原因は自由人のママ~

2013-05-13 23:35:55 | Weblog

 「ふうちゃん」大暴れのフッ素塗布を終え、ママと合流してJR宇都宮駅近くのコインパーキングに駐車をします。
 「みいちゃん」をダンス教室にみんなで迎えに行くのです。

 ちょっと時間があるからと、駅でブラブラしているとコンビニ"ローソン"でからあげ君を欲しがる長女・次女。時間は12時でお腹も空く頃ですので、気持ちが判らないワケでもありませんが、「みいちゃん」を迎えに行ったらみんなでお昼ご飯を食べに行く予定があるのです。

 長女と次女は6歳と5歳。あと20分程の時間、我慢させられるハズなのですが、安易にからあげ君を買い与えるママ。しかもそれぞれに1袋ずつ。1袋にはからあげ君(ナゲットみないなもの)が5個ずつ入っていますから、1袋を食べ切ってしまえばお昼御飯が入らなくなることくらい想像できるのですが、後のことなんて考えないお気楽で自己中心的なママのこと。2人にからあげ君を買い与えて満足そうに「みいちゃん」を迎えに行きます。

 路上を歩きながら、からあげ君を頬張って歩く娘たち。ママも自由なら、娘も自由です。
 アタシは病気のママにお小言を言えるハズもなく…、ていうか病気になる前からママに意見を言える立場ではなく、ひとりだけ不自由です。

 で、ダンス教室に到着する自由3人、不自由1人のご一行。
 長女「ひいちゃん」はからあげ君5つのうち3つを、次女「ふうちゃん」は2つを残し、到着します。当然ダンス教室を終えてお腹もペコペコの三女「みいちゃん」は『わたしも食べたい~』ってせがみますね。至極あたりまえな感情です。
 でも『ダメ~』と拒む次女。『一個ね』と分けてあげる長女。さすがはお姉ちゃんです。
 しかしながらペコペコの三女は当然1個では満足せず、『もっと食べたい~』と訴えます。ここでママは、分け与えない次女に対して『また買ってあげるから、1個あげな~』と新しいのを買い与える作戦に出ました。

 駐車場に向かっていた家族5人の行く先は、その一言でふたたび駅の"ローソン"へと急変更。みんなでお昼ご飯を食べに行く計画はからあげ君に起因して後回しとなっていきます。
 おまけに再びからあげ君を買ってもらえるという情報を得た長女「ひいちゃん」は、駅に着くまでに手持ちのからあげ君を平らげてしまおうと食べるピッチを上げまして、駅に到着した時には見事さっき買った2袋のからあげ君は無くなっておりました。

 で、ビンボーなくせに太っ腹なのか、後のことを考えないのか、ママは再び"ローソン"に入るとなんとからあげ君を3袋注文します。
 心の中で、えっ(???)と絶句するアタシ。子供のお腹をどんだけからあげ君で満たしてしまうのか、お昼ごはん前の12時40分の買い食い計画としては妥当なのか、不思議でなりません(が、ママにそんなことは言えません)。
 いくら子供たちが、追加のからあげ君に胸を躍らせているとはいえ、すでに3人で2袋を分け合って食べ終えた直後の3袋購入とは、もしかして今日のお昼ご飯はからあげ君のおつもりなのかしらん? 
 と、アタシが想像していると、その想像を裏切るかのように3袋を全部レジ袋に入れたままどこかに、それも駐車場とは反対方向に歩き始めるママ。そしてレジ袋の中のからあげ君を狙ってついて歩いていく3人の娘たち…。

 『食べたい~』とシビレを切らして「ふうちゃん」がねだると、ママの口からはとんでもない返事が…。
 『アイス食べてからね~』
 えっ(???)!

 そうです、お昼ご飯をみんなで食べに行く計画なんてどこかに飛んでいってしまったかのように、からあげ君の次は駅ビルにある"31(サーティーワン)"を目指して歩いていたのです。

 いくらアタシがママの意見を尊重する(尊重せざるをえない)とはいえ、ヤレヤレ感で(漫画で恐竜に踏み潰されるが如く)プチッと潰されてお陀仏になりそうです。

 『だってレッスンの前から「みいちゃん」と約束してたんだもん』とママは得意の言い訳をしました。
 ま、約束なら仕方ないね~と、アタシは納得しますが、納得できないのはアイスを食べに行くことが決まっていながら、からあげ君を3袋も追加で買ったこと。いや3袋買うことを100歩譲って納得しちゃうとしても、アイスを食べる間にレジ袋の中で冷えていくことくらい想像できるのだから、おいしく食べるためにどうしてアイスの後に買わないんだ~っと思うんです。

 が、そんなアタシのヤレヤレ感など気にも留めず、サーティーワンで椅子に座ってアイスを食べている3人の娘とアタシ(もちろんアタシはおいしく昼食を食べるためにアイスは食べてません)に向かって、ママは『ママ、うどん食べたくなっちゃった』とのたまいます。

 自由です。自己中心的な人間はいつでも自由です。
 自由な上、病気療養し始めてから以前よりもうどんを欲するようになったことを知っていましたので、アタシは仕方なくママの意向を尊重します。

 幸いにも宇都宮の駅ビルのサーティーワンの隣りは"丸亀製麺"といううどん屋さんなので(ママも当然その店舗を見てうどんを欲し、そこでうどんを食べたいという気持ちが生まれたワケですが)、うどんを食べてくるのに問題などありません。
 ですので、アタシはヤレヤレ感を押し殺して、優しく『いいよ、食べてきて』と答えます。

 が、ママの理想は「パパがアイスを食べ終えるまでサーティーワンで3人娘を見ていて、その間にママはうどんを食べてくる」という図ではなかったようです。
 『ひとりでうどんを食べるのは寂しいじゃない』とのたまいます。うどんを欲しているのはママだけなんだから至極当然のようにアタシは思うのですが、ちょっと怒られているような感じです。でもこれからみんなでお昼ご飯を食べに行く予定なのですから、みんなでうどん屋に入る理由が無いとアタシは思っています。

ママ 『みんなで(『丸亀製麺』に)行こうよ』。
アタシ『じゃあ、(子供らがアイスを)食べ終わったらね』。
ママ 『いいじゃん、持ったまま行けば…』。
アタシ『よその店の品物を持ちこめないでしょ?』
ママ 『大丈夫だよ、子供なんだから…』

 ママの倫理感をアタシは疑います。
 子供だけでアイス片手にうどん屋さんに入れば"子供だから仕方が無い"と思われるかも知れませんが、そこに保護者がいたら"なんだ、あの親は"となるのが当然です。保護者は子供ではないのですから…。

 しかしながら、そんなことを訴える気力も無いアタシと、いち早くうどん屋の列("丸亀製麺"はセルフサービスなので、うどんを選んでお会計をするまで並ぶのです)に並びたがるママ。子供たちはママに促されるようにアイス片手にサーティーワンの席を立ち、隣りの店舗の"丸亀製麺"に入っていきました。
 もちろんママの手にはからあげ君3袋が入ったレジ袋が握られたままです。

 アタシは倫理の無い保護者だと思われたくないことと、お昼時の"丸亀製麺"の座席をうどんを食べないアタシが占領することを申し訳なく思ったことと、ママの自由さに打ちひしがれて一緒にうどん屋の列に並ぶ気力も無かったことから、幸いにも打ちひしがれたパパ用に用意されている(?)駅ビルのベンチで力石徹と化しました。

 20数分経ったでしょうか?
 パパの元に駆け寄ってきた娘たちと、明らかに怒った形相で近寄ってくるのママ。

 『も~、娘たちにうどんを食べさせて欲しかったのに、入ってこないんだから!』とママは怒っているのです。

 は?

 うどんを食べるのはママだけじゃなかったの?
 これからみんなでお昼ご飯を食べに行くんじゃないの?
 ママと一緒に娘たちもここでご飯にするなんて全く聞いてません。
 
 おそらくみんなでお昼ご飯を食べに行くという話は、ママの欲求のもと反故にされていて、覚えてすらいないようです。
 そしてアタシが何も食べてないことと、手にしたレジ袋に冷めた3袋のからあげ君があることなんて、気にも留めていません。

 もうアタシからはヤレヤレ感も虚無感も、何も出てきません。アタシは返す感情も無く、うどんでお腹を満たしたママと、からあげ君とアイスとうどんで満腹の3人娘の後ろを、ようやく駐車場に向かって歩き出したことに安堵すら感じられぬままユーレイのようについて行きます。


 自由で自己中心的な人間と一緒にいることは、ひたすら耐えることなのです。
 それにも慣れてきたつもりでしたが、この日はストレスがじょじょに溜まっていく感覚を覚えることができた日となりました。

 ヤレヤレ…。

(おしまい)


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