ふとゴミ箱を見ると、アタシのパンツが捨ててあった。長いこと愛用してきたパンツ。何年の時を共にしてきたかは定かでないが、10年近いことは間違いない。
妻と出会って4年7ヵ月。妻より長い付き合いであった。
しかし、腰のゴムはここ2年くらいヨレヨレで、パンツだけでは落ちてしまいそうであった。
画像では判りづらいが、お尻周りの生地も擦れて薄くなり、肌が透けて見える。下着だから許されるが、そのパンツだけで歩いたら犯罪だと思うほどであった。
でも破けていないと、どういうタイミングで処分すればいいのか判らないものだ。靴下ならゴムが伸びれば格好悪いと思うが、パンツは誰かに見られるものではない。穴が開いたら捨てようと思っていたのだが、そういうパンツに限ってなかなか破けないものである。
ずいぶん色も褪せ果てた。この10年をアタシと過ごし、新人の頃は"エースパンツ"としてさまざまな夜を飛び越えてきたパパのパンツ。
妻の『捨てちゃうよ~っ』という断定的な問いかけに、助ける言葉が出なかった。
寂しくゴミ箱に丸まってゴミの日を待っているところを、せめて写真だけでもと記念に撮影した。
2009年秋、引退。パパパンツ。
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