朝6時過ぎ。
なにやらコソコソとインターネットを見ているママ。
『何見てるの?』とアタシが覗きこむと『これに応募するの』とのたまった。
"DHCダイエットアワード2011"!? なんじゃそりゃ!?
ママに言わせると、プロティンダイエットを3カ月続けて"健康的に、美しく"痩せるコンテストで、ママも応募するのだという。
グランプリは賞金200万円なんだそうな…。
なんとも己を顧みない、超お気楽なママの発想である。
バナナダイエットの効果が出なくて、7月にいきなりプロティンを買ってきてからプロティンなんて飲んだり飲まなかったりと、なんだかダラダラとしたダイエットを続けてきた。
朝バナナの時もそうであったが、痩せる事が目標ではなく、食べたい物を食べたいから朝はカロリーを抑えるという発想なので、昼や夜は自由に(もちろん休みの日は間食も)食べている。
それじゃ痩せないのは当たり前なのに、1キロ減っただの増えただのそんなウ○チの出る溜まるレベルの増減で一喜一憂しているのだから見守るアタシには"ヤレヤレ"しか感想が無い。
ダイエットを本気でやるには僧侶やボクサーのようにある種ストイックに自分を追い詰める精神が無いとダメなのだなぁと、つくづく思う。
そもそも"やる気"さえあれば、ダイエット法など必要なく、その期間は必要カロリーの半分の食生活を続けるか、カロリー消費量(すなわち運動)を倍にすれば次第に痩せていく。
そんな判り切ったことを知っているけど出来ない人や、そういう単純な発想が浮かばなくてダイエットの宣伝に目を奪われる人が大勢いるので、ダイエット業界は潤っているのだ。
商品の宣伝費用も、"ダイエットコンテスト"の経費や賞金もDHCの利益から出ているのだから、アタシの言っていることに間違いはない。
そして業界を潤わせている一人が、ママであることも間違いないのである。
CMといえば、最近DHCプロティンダイエットのCMに出るタレントが友近から中澤裕子に変わった。もともと"太い"印象の無かった中澤裕子なので、痩せた感は無いのだが6㌔痩せたらしい。
そんなプロティンダイエットのホームページを見て『中澤裕子と私の身長は同じなの~』と嬉しそうに言うママ。
体重は雲泥の差なので、アタシは"だから何?"って感じなのだが、『ママも44.2㌔になっちゃうかも~!』なんて脳天気のお日様ピカピカである。
ま、本当に44.2㌔になったら200万円も夢ではないのだろうけど…。
さてさてそんなお気楽なダイエット志願者は日本にはあまたいるらしく、"DHCダイエットアワード2011"に挑戦できるのは応募者の中から選ばれし200名だけなのだという。
その200名が3ヶ月間にいかにキレイに痩せるかを競うというわけ。だから第一関門として200名に選ばれなかったら、その時点で200万円の可能性も無い。
『200名に選ばれたら頑張るよ~!』と宣言するママ。
ん? でもそれって選ばれなかったらダイエットしないっていうこと?
ヤレヤレ。
ニンジンをぶら下げられないと、ダイエットする気も無いようです。
もし200人に選ばれたって200万円を貰えるのはグランプリの1人だけなんだから、そんなの挑戦せずに地道に5㌔くらい痩せればぁ…なぁんて言えないくらいママは盛り上がっています。
200人に選ばれたか判るのは11月。
もし選ばれたら、それはそれで大騒ぎの3か月間になりそうです。