たわ言

思いつくまま

根競べ

2013-03-14 14:01:52 | 日記
 世界一小国のバチカンのキング・新ローマ法王が決まった。世界に強い影響力のあるローマ法王が地球の裏側のアルゼンチンの枢機卿が選ばれたことは、本当に喜ばしい意義あることである。こにに取り上げるのは、その選出方法である。それは世界各地区の枢機卿が集まり、その選出の方法「法王選挙会議・コンクラーベ」が特異であることだ。 世界から選ばれた枢機卿らは宮殿に鍵をかけ閉じ込められ投票によって過半数を得るまで何回でもやり直し、投票ごとにその結果を市民に知らす方法は煙突から成立しないときには黒い煙を出し、成立したときには白い煙を出して、鐘を鳴らして知らせる仕組み。 今回は開始から26時間も選出の投票を繰り返しやっと決まったという。 この「コンクラーベ」は日本語の「根競べ」に妙に一致する。この歴史は12世紀の選挙までさかのぼるというから驚き、歴史と26時間もかかった、まさに根競べである。
 妙に日本語にも当てはまる。小学館の『国語大辞典』によると、文献への初出は江戸時代の俳諧の書であるから、そう古いことではない。「根比」と書かれている。「根競べ」の字をあてたのは、谷崎潤一郎の『異端者の悲しみ』からだそうな。 もしやして、ポルトガルのコンクラーベからキリスト教とともに渡ってきたとしたら、おもろいのになー。   まいる
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