Heart Beat

草なぎ剛くんのこと、読書記録など・・・気ままに更新♪(コメント&TBは承認制となっています)

最近見た海外ドラマいろいろ

2007-10-08 18:05:50 | 海外ドラマ

少々ネタばれしますのでご注意ください。

ラインナップは
  ・ER??
  ・24?
  ・24?

   


『ER ??』
NHKのBS-2で放送されていました。
大好きなERですが、メンバーの入れ替わりが激しいのが玉に瑕ですね。
今回はガラントが去っていきました。好きなキャラだったのに・・・ドクターでありながら、軍人でもある彼はある意味異色のキャラクターでしたが、聡明で紳士的で素敵なキャラでした。私にとってはダグ以来の素敵キャラでした。
そして、今シーズンのラストも劇的な終わり方でした。
このシカゴのカウンティ総合病院って、本当に事件と事故の多発地帯ですね(^_^;)
殺傷事件、発砲事件、誘拐事件、ヘリコプター墜落事故などなど。こんな病院が実際にあったら、怖くてとても行く気にはなりません。
それでも『ER』を観るのを辞める気にはなれません。
次の『ER??』が待ち遠しいです。




『24 ?』

以前深夜に放送されていたのを録りだめしていたビデオで観ました。
キムがうっとうしくて仕方なかったけど、ジャックをピンチに追い込むにはキムを登場させるしかなかったんでしょうね・・・それにしてもむかついたわ! 技術はまだまだのくせに、気の強さだけは一人前なんだから。
今回気になったのは、CTUのスタッフがお互いをチクリあっていたこと。スタッフがそんなふうにバラバラでは、CTUの今後が不安。
一番驚かされたのは、パーマー元大統領の元妻・シェリー。その恐るべき「撃力」で、人一人死なせてしまうんですから。怖いぞシェリー! でも、その後ちゃんと罪の報いを受けていました・・・
トニーが逮捕されたのも驚きでした。ジャックなら何をやっても(ある程度)許されるのに、トニーは同じようには行きませんでした。ちょっと割り切れないものがあるなぁ。



『ER ?』
去年深夜に放送されていたのをビデオで観ました。
今回キムは登場しないけど、キムに代わってジャックの気持ちを揺さぶる存在となるのが国防長官の娘で長官の部下でもあるオードリー。
キムと違う意味で足を引っ張ってくれるキャラでした。
今回もCTUスタッフが一致団結しきれてませんでした。そして、簡単に敵のスパイを雇ってしまったり、狙撃チームが簡単に作戦中に敵にやられていたりして、CTUの組織が弱体化しているような気がしました。ちょっと心配しすぎかな。
今回のラストでは最大級のピンチに見舞われてしまったジャック。敵が政府と中国なだけに、よけい厄介な気がします。
次の作品の『24 ?』は、現在深夜に放送中です。4話まで観ましたが、今回もすごいピンチの連続! 今後どのようにジャックが活躍するのか楽しみです♪



『日本沈没 第二部』

2007-10-08 16:52:47 | 読書

2007  No.11  9/15~9/18



作者:小松左京+谷 甲州(小学館)



評価・・・★★★ 3.0



『日本沈没』(第1部)を読んだときの感動を求めて第2部を読んで失望しました・・・
日本人または人類が迎えるかもしれない危機のシュミレーションとしてとらえれば星を5つあげるべきかもしれない。でも、「物語」としては、私は2.5点しかつけられないな。総合して星3つの評価です。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!思いっきりネタばれにつき注意!!!!!!!!!!!!!!!!!!





      



   


まず、登場人物が魅力的に描かれていなかった。桜、ワタリ准尉、篠原の人物像が深く描かれてないので、彼らは退屈な語り手にすぎず、彼らの推察により読者に様々な情報が伝えられるのですが、その流れがまどろっこしくて、ただ起こりつつある事実だけ書いて欲しいという気持ちになりました。そうしてたらこんなにページ数がいらなかったと思う。
桜とワタリ准尉は渡花枝の子供で兄妹なのですが、一緒のシーンがほとんどなく、兄妹らしいやりとりもなかったので、何故こんな設定にしたのかと思いました。ワタリ准尉はイスラエルと2重国籍で「ワタリ」と表記されているのに対し、桜は「渡桜」と名乗っているものの本名は吉村というらしい。兄妹二人の国籍が違う可能性もあり、そこに日本沈没後の日本人の複雑な立場が想像できるものの、それ以外に特に兄妹にした意味が読み取れなかった。むしろ他人同士の設定にして、ありがちでもいいからロマンスを芽生えさせてくれたほうが物語に華と潤いを与えてくれたような気がする。
ちなみに渡花枝とは第一部に登場した渡老人(沈没前の日本における影の実力者?)の可愛がっていた女性(養女? 愛人?)。彼女は桜を首相の秘書に推薦できるほどの力を持っているようだけど、既に亡くなっている渡老人のコネだけでそこまでできるものなのか・・・でも、その辺のことを詳しく描いてないので謎のまま。この作品、こういう謎が多くて消化不良なんだよね~

いつ出るかいつ出るかと待ち遠しかった小野寺阿部玲子が登場するのはやっと中盤に差し掛かった頃です。
富士山大噴火の最中に行方不明となり絶対に命を落としていたと思われた阿部玲子が生きていた!
最大級の驚きポイントなのに、この第二部では阿部玲子が今までどうやって生きていたのかちゃんと説明されていない。しかも、国連難民高等弁務官事務所なんかに勤務している! 玲子が難民キャンプでヒドイ目に遭っているなら詳しい説明がなくてもどんな人生を送ってきたのか大体は想像できるけれど、命からがら日本を脱出したはずの玲子が、国際機関で世界を飛び回って働いているんだから、何らかの説明はしてほしかった。だって、ちゃんと手順を踏んで国外へ移住していったはずの日本人が世界中の移住先で酷い目に遭い、虐殺の犠牲になっている人もいるのに・・・

小野寺は国外へ脱出する直前に負ったケガが元で記憶を無くし、一緒に逃げ延びた少女をやがて妻(すでに死亡)とし、「小野田」としてカザフスタンの奥地で生き延びていました。いろいろあって国境を越えて隣国・中国の難民キャンプへ逃れ、玲子と再会します。記憶がよみがえったものの、25年という月日が二人の間には重くのしかかって、想像していたような再会ではありませんでした。このときはさすがに玲子が可哀相でした。

登場人物たちの人生もそれぞれ大変ですが、日本自体も大変な状況に陥っていました。中国には罠にはめられ、地球が氷期に向かおうとしていることを分析した地球シミュレータを手に入れようするアメリカの策略に陥れられそうになっています。(最終的には何とか危機を回避しますが。)
頑なに日本(日本人、日本文化、日本人精神をひっくるめて)を守ろうとする中田首相と、新しい観点から日本を生き延びさせようとする鳥飼外相(後の首相)の語る「日本論」はとてもおもしろかった! この部分がこの第二部の中で最も良かったところでした。

そしてラストにはぶっ飛びました。なんと数十年後(百数十年後?)の日本人は安住の地を求めて、君が代を歌いながら宇宙空間に飛び出して行くのです!!!
そんなのありかよー ┻━┻ミ\(≧ロ≦\)オリャァァァァァ!!!
何でこんな終わり方かなぁ。この取って付けたような終わり方って一体・・・
それほど(この作品中での)未来の日本人にとって地球は住みがたい場所になりはててしまったということなんでしょうが、この最後の2頁は要らなかったなぁ・・・こんな終わり方するくらいなら、小野寺と玲子のその後を描いてほしかったな。

読後はいろんな意味で脱力しました。
あまり期待しすぎずに読んでいたら、もう少しおもしろく読めたのかな。

<追記>
記事を読み返してみると、登場人物に対する不満がほとんどで、沈没後の日本のたどる運命にはほとんど触れていませんでした。読後1ヶ月近くも経つと、細かい感想をほとんど忘れ、強烈に印象に残った部分(不満に思った部分ですね)しか記憶に残されていませんでした・・・
十分なレビューでなくて申し訳ございません。