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ありがとう通信

北九州市門司区 辻医院からの通信

君が踊る、夏

2010-11-06 01:15:36 | Weblog
今月のある本で知った小児癌と闘う高知の少女の話です。

3歳で5年生存率0%という腎臓のがんを発病した詩織さん。
抗癌剤の治療を受け、闘病生活を続けながらも
母親は「別れがきたときに後悔はしたくない」と
本人の希望があれば、いろいろなことにチャレンジさせ、
7歳で「よさこい」の人気チーム「ほにや」に合格
詩織さんは、悪性がんで生存率が低いことを知っているそうです。
でも弱音も吐かず、帰宅後も鏡に向かって猛練習の日々とのこと。

毎月の遠征が生きる目標となり、10歳になった今でも「よさこい」
を踊り続けています。
その表情が実に生き生きしていて胸を打たれました。
実は病気が改善しているのではなく、心臓の症状も出現するようになって
いつどうなるかわからないこと。
それでも『死んでも構わん、よさこいを踊りたい』
彼女は目標を持ってひたすら生き続けています。


この5ページの特集に涙が止まりませんでした。

愛する家族が発病し、他の症状が出現したり悪化し
徐々に死が迫ってくる不安... 
私も若い頃母の癌との闘いを体験し、その当時の心境は
身震いするほど鮮明に覚えています。
(母は発病時余命半年といわれながら、3年頑張ってくれました。)


詩織さんもお母様も、そんな不安を抱えながらも、
今を生きるということを実感しながら
一生懸命時間を大切に過ごされておられます。

私も改めて今をもっと大事にしなくては、と感じました。


今年の夏に詩織さんをモチーフにした映画が上映されました。
すでに現在は終了しているので、DVDが出たら
子供と一緒に観賞します。


興味がある方は、院内にある致知今月号を是非お読みください。