私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

住民票に「台湾」容認 公文書で全国初:東京都

2008年06月07日 | 台湾
入梅前の貴重な休日にも関わらず気がついたら15時前。目覚めたのがGMT+1のウィーンだったらと思うと残念至極。傷入りのCD宜しく昨晩の記憶も数箇所飛んでるし、三十路も半ば折り返しにかかると老朽化を痛感しますな。メタボは大丈夫だと思いますが、次のパスポートの更新時は写真写り見てげっそりするのは必至か・・・・

◆住民票に「台湾」、都容認 公文書で全国初(産経)
◆公文書で「国名」使用指示 台湾総統、政策変更推進(産経)
◆「脱蒋介石路線」見直し 馬新政権、慈湖御陵も再公開(産経)

何かと微妙なタイミングで、東京都が微妙な措置に踏み切ったようですが、「本人の届け出に従って」(産経)とありますから、今後は「台湾」でも「中国」でも好きなように申請せいということでしょうか。これまでの経緯はさておき、実務面では〝区別〟する方が管理しやすいのは間違いないと思います。
建前と実態が乖離しているというのはよくある話で、例えば「大韓民国政府が朝鮮半島を代表する唯一合法の政権」というのももはや形骸化(「朝鮮」籍と「韓国」籍の区別は少々意味合いが異なるようですが)していますし、貿易統計等でもこの辺をごっちゃにすると実態がさっぱり判らなくなりますね。(WTO加盟前のJETROは「台湾」をどう扱っていたのでしょうか?)

私自身は大韓民国→韓国と同じ感覚で捉えていましたので、『台湾の主張』(李登輝著)を初めて手に取った際も「何故『中華民國の主張』というタイトルではないのだろうか?」等とは考えもしませんでしたが、終戦~日華断交までの国会議事録を検索すると、国交があった当時でも「台湾」という単語が登場する割合(4761件)が圧倒的に多く、「中華民国(國)」(1036件)の4倍以上もの結果となっています。二つの中国政府の区別という側面もさることながら、日本人にとっては旧領土の名残で慣れ親しんでいる名称だったのでしょう。しかも断交後は「中華民國」という単語を目にする機会が激減し、「台湾」一色となっているだけに、住民登録や国籍表記等の場面のみ「台湾」を排しているのは感覚的にも不自然に映ります。

<外交部長が「訪華」、「大陸」使用で朝令暮改>
外交部は5月30日に在外公館に公文書には「訪台」を止めて「訪華」に、「中国」を止めて「中国大陸」或いは「大陸」と書くよう通達を出したことが台湾紙『自由時報』によって報道されたが、欧鴻錬・外交部長は5日午前、「総統府はまだ統一見解を規定していないが、新政権の過渡的措置だ」とした。しかし、民進党立法委員の追及を受け、午後には「外部にはいろんな意見がある。通達は柔軟に運用してもよい。合意まで実施をしばらく延期する」と訂正した。今後、在外公館が「訪台」などの用語を使っても修正しない。また欧外交部長はグアテマラ大使就任時に米国のグリーンカードを取得したことが分かり、謝罪した。また、スイス駐在代表の劉寛平氏も米国国籍があることを認めた。(6月3日なる台NEWS)

しかし、当の台湾がKMTへの政権交代で「逆正名中華路線」に舵を切っているのは皮肉なものです。「台湾郵政」の看板を架け替えるだけでも相当な費用が計上されるのでしょう(と、言うかDPP政権時代全て「台湾郵政」に架け替えられていたのか?)が、今後は『住民票への「台湾」使用を初めて容認した東京都の石原都知事が○月×日から3日間の日程で〝訪華〟することになった』と何やらよく判らん話になるのでしょうかね。

旅行者が目にする「中華民國」は、パスポートのスタンプと紙幣程度でしょうが、KMT馬政権に敬意を表し、次回放浪の際は、「これから〝訪華〟してきます!」と知人に電話してみましょうか・・・・

   



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2 コメント

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遅かったな (Pote)
2008-06-09 00:24:12
最近急速に日本離れを進めているPoteでございます。

私の出国の際、東京都小平市に転出を届け出たら
「転出先を『中華人民共和国』に直しなさい。」といわれました。
「私は客として台湾に行くのにそんなことはできません。直したことになりませんし、私を読んでいる人にとってはむしろそれは虚偽申告。どうしてもそうしたいなら勝手に書き換えなさい。」とつっぱねて出てきましたわ。
というわけでわたしゃどこに居ることになっているんでしょうねー。
各日本人会にも入っていないし、交流協会にも登録されているのかどうか。自分では登録していませんです。
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? (tsubamerailstar)
2008-06-11 18:38:28
>Pote様

転出先が全然違うところで管理上問題ないのか?と思いますよね。(汗)
台湾の主権とか中台関係をどう捉えるかというよりも、実務上支障がないようにしとくのが一番だと単純に思うんですよね。実際仕事やっている人々が一番そういうことを考えていて然るべきかと思います。
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