私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

世間は盆休み

2005年08月13日 | 忘備録
スナフキン様のブログで拝見したのですが、電通の調査によると、今年上半期の話題・注目商品(サービス)の筆頭が、この「ブログ」なのだそうですね。
私自身2月上旬に台湾に旅行に赴く前は「ブログ」何て見たことも聞いたこともありませんでしたので、その報道を聞いて驚くやら納得するやら(私も頭数に入っている訳ですから・・・・)といった塩梅です。
私自身イマイチ仕組みがよく判らないのですが、「清き一票をクリックしてください」とある訪問先もあります。架空請求が来るわけでもないのでしょうし、皆さんのご意見は大変参考になりますから必ずクリックしますが、「クリックすれば来訪者が増える」→「さらに磨きをかけようと励む」という優れて日本人的な生真面目さの表れのようで何だか興味深く思えます。

さて、盆休みということでTVのニュースではおなじみの東京駅、羽田空港、博多駅、新千歳空港辺りの風景が繰り返し流れていますが、昨日は、よりによって日航機墜落から20年目の日に福岡空港発ホノルル行きのJAL(子会社)便がエンジンから火を噴き破片が落下という目を疑うような事故がありました。福岡空港は中心地から地下鉄で10分と異常に便利なのですが、怪我をした中学生もいましたし、休暇を楽しみにしていた旅行客も日航機墜落事故の遺族も傷ついたであろうことは難くなく、それこそ「謝罪と賠償」もんだと全く寒心に堪えない話です。
私自身は、当初の目論見は10日程ロンドンとグラスゴー辺りに出かけようかと思っていたのですが、テロが二回続いたせいか、英国旅行の構想を話すと周囲の冷ややかな視線を浴びてしまい今回は見送ることにいたしました。(靖国参拝断念みたいな話ですが・・・・)
愛知万博は当初から九月の平日と決めていたし、台湾も夏はちょっと・・・・で、瞬間的に思いついた鹿児島に出向くことにいたしました。私用では、昨年最後の在来線特急つばめ号で深夜鹿児島に赴いて、翌朝6時の開業一番列車の新幹線つばめ号に乗車して以来です。(「それは旅行とは言わん」と弟に呆れられてしまいましたが)

鹿児島といえば、「3S=焼酎、新幹線、桜島」が有名で、それに新幹線が加わり昨今は4Sといった感じですが、私が真っ先に思い浮かべるのは向田邦子さんです。
向田さんは鹿児島の出身でも何でもなく、転勤族として小学生の2年間を過ごしたに過ぎないのですが、彼女のエッセイには随所に鹿児島が登場します。
『少女期の入口いさしかかった時期をすごしたせいか、どの土地より印象が強く、故郷の山や河を持たない東京生れの私にとって、鹿児島はなつかしい「故郷もどき」なのであろう』(『眠る杯』より)
乳がんを患った向田さんは、仮に余命いくばくもないなら鹿児島で最期の時を過ごそうと密かに心に決め、その覚悟の下に初めてのエッセイ『父の詫び状』を上梓し、80年には直木賞も受賞しました。ところが翌81年の8月22日、取材で訪れていた台湾で遠東航空機の墜落事故に遭い、帰らぬ人となりました。
生涯独身だった向田さんですが、遺族のたっての希望により遺品の一部は鹿児島に「嫁ぐ」こととなったそうです。一度は死を覚悟した向田さんはがんを克服したものの、皮肉にも不慮の事故で「鹿児島へ」という思いがかなえられる格好となりました。精緻な観察力と洞察力、連想と展開の巧みさ・・・・本当にその才能が惜しまれる早逝でした。

綿密に計画を立てるのは嫌いな(というより出来ない)質ですので、「かごしま文学館」と向田さんの文庫本をガイドに適当に回ってみるかぁと思っております。
期せずして「台湾」と「飛行機事故」と「鹿児島」が繋がりましたが、そもそも旅行の感想というのが私にとっての「ブログ」の当初の想定だったんですよねぇ・・・・

※写真・・・・最後の在来線特急つばめ号、西鹿児島駅

21日はSL人吉号のお別れに行かないと。

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2 コメント

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レスサンクス。 (藤沢蒼海)
2005-08-14 00:24:30
お初です&レスありがとうございます。

1981年ねぇ・・・・・・

僕も2歳でこの頃はよく判らないのですが、中学校の国語の教科書に向田邦子さんの作品が引用されてて、彼女のエピソードを先生が話してくれたのを覚えています。
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鹿児島へ・・いいですね~ (スナッチャー)
2005-08-13 23:40:19
tsubameさん、TBありがとうございます。

冒頭に紹介頂きまして、恐縮します・・。



>清き一票をクリックしてください・・・

>日本人的な生真面目さの表れのようで何だか興味深く思え

>ます。

あ~、ワタシもそう思ってました。

やはり、向上心が強いんですネ!日本人って。



向田さんのファンでらっしゃる?

実は、ワタシも・・特に「父の詫び状」が好きです。

あの戦争中に疎開に行った子どもからのはがきの一件。

楽しかった日は、○だけでもつけるように、はがきを渡した父のもとに、子供からはがきがくる。

最初は、大きかった○が段々と小さくなっていき、×が・・

その後、どうしたんでしたっけ?

すごく印象的でしたけど、迎えに行ったのかな?



この本が気に入り小六の娘に無理やり読ませました。

・・やはり、良いものは分るらしく何回も読んだらしいですよ。

そうしたら、中学の入試にそっくり上のところが出た



我が家の娘は、それから私に頭があがりませ~ん。

私は、向田さんのお墓に足を向けて寝られなくなりました。

どうも・・失礼しました

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