台湾総統選2008

昨晩、帰省中の留学生氏から、「明日いよいよ總統選舉ですね！台灣の自由人權のためにずっと謝長廷の応援をしていますよ！tsubamerailstarさんも最後まで応援してください！」というメッセージが届きました。 「選挙そのものは台湾の民意の選択であり、外野の日本人が意見する余地はありませんが、to vote in UN Referendum も含め、台湾の民主主義を世界に示すのが大事だと思っています。天佑台湾！！」と返信し、台北からのTV中継に注視する旨も伝えましたが・・・・

 (東森頭條新聞）

選挙のために帰国、ってのも大事ですが、里帰りも兼ねた「選挙休暇」なんでしょうね。

　　　　 （TVBS）　　　　

投票時間が８：００～16:００とは随分短いんですね。まぁ、我が国の不在者投票制度導入や投票時間枠の拡大も、最近って言えばそんな気もしますからねぇ。
私は私で阪神・中山のお馬さんの方が「勝負がかり」ですので、夕方迄はそちらにかかりっきりですが、中央選挙委員会の予想投票率は75％程度と出ていましたね。やはり前回を下回るようですが、DPPには不利な「馬場条件」かいな・・・・

────────（落　書　き　再　開）────────

近所で軽く飲み食いするつもりが、FPネタで話が盛り上がって思わぬ展開になってしまいました。今日のJRAは阪神の平場で気合入れて予想した甲斐があったのですが、台北のお馬さんの方は？？

 主播・吳宇舒小姐

やはりまずはETTVだわな・・・・

 (東森頭條新聞）

あいた！李登輝さんが「一党独大」とか言ってる。開票に出遅れたな・・・・
今日の吳宇舒小姐も気になりますが、レースの「確定」情報を探してみるか。

註記 號  次  姓名   得票數    得票率% 推薦政黨 
◎　2 馬英九、蕭萬長 7,658,724 58.45   中國國民黨 
　 　1 謝長廷、蘇貞昌 5,445,239 41.55   民主進步黨

「接戦」を予想していましたが、得票率の差は思いの他だったなぁ。
競馬ファンがよく言うところの「府中の直線は長かった」という感慨かな・・・・
気分的には、シューマンの交響曲第四番の第二楽章、って感じです。（何のこっちゃ？）
選挙結果それ自体は、前述したとおり台湾の民意の選択であり、論評の余地はありませんが、この結果を受けてすぐ思いつくことと言えば、

・「自由廣場」→「大中至正」
・「台湾郵政」→「中華郵政」
・「台湾石油」→「中國石油」
・尖閣諸島→軍艦を出して奪還

といった「復古主義」的なところでしょうか？
ま、馬英九氏自身「一つの中国＝中華民國」と公言していたことを尊重すれば、「中華民國自由地区代表」に馬英九さんが確定したという解釈になるんでしょう。
政権交代でが日台関係に与える影響は、巷間危惧される程はないと思いますが、第二次「アーミテージ・レポート」でシュライバー元国務次官補代理が指摘していた、「日米のシナリオが最検討される局面」に図当たりであるのも事実。暇があれば、その点再度精査してみたいものです。（ボケ福田、判ってんだろうな。週明けに尖閣に自衛隊駐留だぞ！）

自身一応労働・社会保険分野での国家資格も有しているせいでしょうか、DPPや謝長廷氏の主張に共感する向きが多かったですね。日本の雇用保険制度のそれに類した職業訓練制度や職業相談窓口の拡充とか・・・・旅行中もそこら辺に目を留めた場面が多々ありました。（この話をしたら「社会科見学に台湾に行ってきたの？」と笑われたことも・・・・）
政権交代というのは、民主主義国家の証ですし（翻って日本といえば、自民党も大概だが、民主党はさらに嫌というのが本音ですね・・・・）、DPPのこの八年が台湾の民主主義を深化させたのは間違いないと思います。馬英九氏という指導者はともかく、先の立法員選や今回の総統選で見るKMTは、「台湾化」したんだなぁと感じる向きも多かったのではないかと思いますが、それもDPPへの政権交代というブリッジの賜物でしょう。

DPPの謝長廷候補は、敗北したら引退すると公言していましたが、ウチの親父と大して変わらないのに遥かにアグレッシッブ、かつ若いですよ！親父はブログ何て言葉すら知らないだろうし・・・・
その意味でも、これで引退は勿体無い！　「中華民國自由地区代表」でなく、「台湾総統」になるチャンスもあるじゃないですか。その気がなくとも、行政院長時代にハンセン病療養所の立ち退き問題で、「弱者優先」の持論を遺憾なく発揮したような場面は、今後の台湾でも必要とされるはずだと思います。そんな訳で、Taiwan NEWSから今朝引っ張ってきた画像を変更しないまま、この落書きを終了・・・・