橋本元首相の内閣・自民党合同葬が8日に日本武道館で行われるようですが、弔問外交に一番意欲的なのは韓国の潘基文・外交通商相なのかもしれません。(つい先日クアラルンプールで日韓外相会談やったばかりなのに・・・・)
彼は彼なりに青瓦台との板ばさみで色々苦慮しているのではないかと思うのですが、麻生外相が「ただ、何となく、今の大統領になってからかなり向こう寄りの方が強くなってきたというのは、アメリカも日本もちょっと危惧をしておるというところで、国会議員、ハンナラ党、ウリ党、いろいろあります。人によって大分違いますけれども、ちょっと正直、私ども、つき合いがないわけじゃありませんけれども、しゃべっていて、大丈夫かねというのは正直なところであります」(衆議院予算委員会)と述べているように、米韓に吹くすきま風がこのところの日韓関係にも何かと波及している印象を受けますね。
◆橋本元首相の合同葬 台湾弔問団に政府が難色(産経)
これは『内閣府や外務省の要請を、自民党側が「先方から出されたリストを拒否する理由はない」と突っぱねた』と解釈したいところです(李登輝・前総統の訪日に対する見解等からもそんな気が・・・・)が、橋本元首相に哀悼の意を表したいという台湾側の「心の問題」をいたずらに「政治問題化」するのは日本側としても本意ではないでしょう。(靖国参拝の件と対比されヤブ蛇にもなりかねないような・・・・)
政府は平成12年の故小渕首相の合同葬の際、福田元首相の葬儀に呉伯雄・総統府秘書長(当時)が参列した前例があったにも関わらず、「日本政府がおこなう公式なもの」という理由で張俊雄・総統府秘書長(当時)へのビザ発給を拒否したそうですが、中華民国政府が『大綬景星勲章』を授与した要人の葬儀への参列拒否は台北側の相当な反感を買ったのではないでしょうか。(台北側は震災への支援の謝意も表したかったのでしょうし)
一方、中国からは王毅・駐日大使が参列するのだそうですが、こちらの方こそ親中派以外の日本人を刺激しかねない感じもいたしますね。そういえばこのお方、小泉首相の終戦記念日の靖国参拝の気配を察知してその前後は本国に〝退避〟する予定(中共は「大使召還」という見せ方はしたくないのでしょうが・・・・)だったかと思うのですが、有給でも取って早めに帰国されたら如何かと思います。
晩年は親中派というイメージが強かった故・橋本元首相ですが、元々は故・小渕首相と共に自民党青年局に所属する親台派であり、96年の台湾海峡危機の際も台湾防衛に動くようワシントンに働きかけたという説もあるようです。一方、小渕首相は国交が台北から北京に移った後も愚直に親台派であり続け、クリントンの「台湾三不政策」への同調を拒否し、江沢民から「謝罪」を共同文書に盛り込むよう要求されても拒否し、沖縄サミットでは江沢民を露骨にシカトするなど、今思えば中々の硬骨漢だったなぁ・・・・
その意味では靖国神社一本槍の小泉流強硬策が硬直化してしまった感はやはり否めないですが、ミサイル防衛や策源地攻撃能力の検討もさることながら、自由・民主・人権・法秩序といった価値観を武器に、日本ならではのエンゲージメント戦略を如何に構築するかが今後の鍵を握っているようにも思います。
沖縄・台湾・パラオといった南の島々に心を砕く一方、チャイコフスキーやグリーグといった北方系の作曲家を好んだ故・小渕首相も何だか懐かしいですね・・・・
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なにか小渕元首相の業績をまとめたようなサイトって無いんでしょうかねぇ。
どんな人なのか全然知らなかったんですけど。
小渕ゆう子さんのことも全然知りませんけど、お父様の意志を継いでるんでしょうか。
こいつが大統領の頃にはろくなことがなかったですね。
民主党って、洋の東西を問わず○ホ揃いwww
しかし弔問すら支那に遠慮して台湾に一々注文をつける今の状況ってなんか歯痒いですね。というか何でもかんでも中韓に言われっぱなしなのは何とかできないもんでしょうか?