宿をチェックアウトして買い物&近隣散策の後、早めの昼食を取ってから空港に向かう、というのが最終日(午後便)の一般的な動きのようですが、最終日がクライマックスの私は惰眠をむさぼる余地はなし。「退房」は朝8時過ぎで、空港着は1時間前と最後まで猛烈なペースが緩むことはありませんが、先月はあちこち放浪しましたし、それなりに充実した三泊四日だったように思います。
平渓線を走るCK124の始発は瑞芳駅。ホームには日本人観光客を歓迎する横断幕が掲げられ、地元の小学生も日本語のプレートを持って歓迎のイベントを行ってくれました。
汽笛一声七堵方面から補機を付けたCK124が入線。勾配区間と牽引する重量の問題もさることながら、十分駅には転車台がありませんので、〝上行〟は補機が牽引することになるのでしょう。
交通部観光局が台鉄とタイアップし、日本人観光客(鉄ヲタ)を対象とする企画ですが、4~6月の第三金曜日の午前・午後の運行ですので、座席供給量の総数は千名弱ほど。平渓線沿線は週末の人出が多いので、ウィークデーに運行しないと収拾がつかなくなるという判断なのでしょうが、いささか供給過剰な感もあります。
交通部観光局の方に、「日本人観光客を重視してくださるのは大変うれしいですが、あと三月もしたら〝歓迎光臨大陸同胞〟という雰囲気に変わってしまうのではないですか?」と申しましたら、「日本人観光客は引き続き最重要ですよ」と仰っていました。このイベントを報じた新聞記事等のスクラップもあれこれ見せていただきましたが、とりわけNHKの夕方のニュースで大々的に流れたと破顔一笑。
車内はテレビ取材のクルーやら、瑞芳駅の日本語ボランティアのご老人やら関係者も多数乗車しています。余った券を捌いたのか、台湾人らしき乗客も散見されましたが、せっかくの機会ですので台湾の方(鉄ヲタ)と同乗できてよかったと思います。
車窓から渓流を眺めたりしていると十分まではあっという間ですね。日本人乗客はツアー利用がほとんどで、鉄ヲタと台ヲタを〝兼業〟している個人旅行客はほとんどいませんでしたね。
CK124、元は1936(昭和11年)年日本車両製のC12ですが、私自身はJR九州の小倉工場に静態保存されているのを一度見たきりで、実際に走っているのを目の当たりにしたのはこれが初めてです。外地に渡ったC12の唯一の生き証人でもあり、その意味では「台湾残留孤児」との再会といった感もあります。
そことなく古風な女性車掌さんのお仕事はこれだったのかと思いきや、携帯電話に一報が入ると持ち場を離れてしまうのが台湾らしい・・・・
交通部観光局国際組の職員の方と談笑しておりましたら、「客家電視台」からカメラを向けられたので、職員の方に通訳していただくことに。平渓線とSLの魅力について尋ねられたのですが、「平渓線は三度目だが、台北からほど近い割に山間のひなびた風情が味わえるのが魅力的。戦前の日治時代のSLが大事に保存されているのは日本人としてうれしいし、台湾の方はモノを大事にするのだなと感心します」と無難に回答しましたが、客家テレビということで、三ヶ月前に美濃客家文物館(記事)を見学した旨付け加えておきました。
平日の十分老街はやはり閑散としています。所在無くぶらぶらしておりましたら、先ほどの交通部観光局の方から食事にお誘いいただき、有難くご相伴に預かることに。同行のPote氏と「豪華昼食&日本語世代との懇親会付きとは驚きましたねぇ・・・・」等と話しましたが、料理の食材から近隣の観光地、日本時代のことなどあれこれ話に花が咲き、得がたい体験となりました。
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車掌さんが、一番最後の車両に移るように言われ、現地の先客がいたのですが、席を譲ってくれました。
一番後ろの車窓からの眺め、とっても良かったです♪
そして台湾爆礦博物館へ行ってトロッコ乗り体験をしてきました。
http://red.ap.teacup.com/sanukiobasan2/881.html
蒸気機関車、見かけることはあっても乗ったことがないですね。
ここ昨年の今頃、木柵から石碇に寄って、台北客運で討ち入りして放浪している途中にカメラ落とした曰く付きの場所だったりします。金瓜石でそのことに気づきましたが。(爆)
トロッコは乗った事ないんですよねぇ。この前は滞在時間が2時間程でしたし。
十分瀑布の景観保護費180TWD位取られたように記憶していますが、同行の在台邦人氏にそのことを話しましたら「やめときますわ」とのことでした。(笑)