私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

【反日】馬英九・中国国民党主席(6)~台北に盾と矛とを鬻ぐ者有り

2006年02月26日 | 台湾

中旬に赴いた際は残念ながら(?)不在だった【反日】馬英九・中国国民党主席ですが、欧州訪問中の言動は機内のTVニュースでも現地のTVでも色々話題に上っていたようです。KMTが14日の「自由時報」紙に「台湾は民主主義国であるが故に、台湾独立というものも一つの選択肢である」といった意見広告を掲載した件をTVで見た私は、「・・・・台湾って2月14日が〝エイプリル・フール〟なの?」と思った次第ですが、不用意に世間を騒がせ劣勢に追い込まれつつある点に関しては、「迷惑メール事件」で揺れる民主党の前原党首とキャラが被るような気もいたしますね・・・・

◆Independence never a KMT option: Ma(Taipei Times)

<Chinese Nationalist Party Chairman (KMT) Ma Ying-jeou (馬英九)said yesterday that the KMT has never seen independence for Taiwan as an option and that for decades he has upheld the idea that Taiwan should maintain the status quo -- neither pursuing immediate unification nor seeking permanent separation with China. Ma made the remarks in a news conference at CKS International Airport yesterday morning upon his return from Europe.>
(中国国民党(KMT)の馬英九主席は、KMTはこれまで台湾独立という選択肢を掲げたことはなく、彼自身、台湾は性急な統一や中国との永久的な分離を企てることなく、現状を維持すべきであるという考えを以前から堅持しているという見解を示した。馬氏は昨日の朝、欧州から帰国したその足で中正国際機場で記者会見を行った)

Taipei Times紙(日本語訳)が馬氏の発言内容を時系列に沿って紹介しているのですが、日ごとにコロコロ変わる同氏の発言「のみ」を記して記事を結んでいるのが何ともシニカルです。(「中国の反発は必至だ」とか至らん一言が多い朝日や共謀通信は見習ったらどうかな?)
結局14日の広告は何だったのか、二転三転するその発言の真意は何なのか・・・・欧州歴訪中に発言の真意を質す声が方々から入り「やっぱ昨日のアレは不味かったかなぁ・・・・」と〝微調整〟を重ねるうちに、一連の発言を振り返ってみると整合性が取れないものとなっていたといったところなのかもしれませんが、何を言いたいのか私にはサッパリ解らないですね。
馬氏は帰国したその足で臨んだ記者会見の席上、陳総統の「四不一没有」の公約は台湾、日本、中国、米国で認識を共有している基盤である旨も述べていますが、

<"How many times has the president made the pledge since he took office in 2000? Regardless, China passed its Anti-Secession Law last year," Chen said. "We don't have to lower ourselves by sticking to the pledge.">
(「2000年の就任以来、陳総統は何度この公約を繰り返したことか? それにも関わらず昨年中国は反国家分裂法を制定したではないか」と同氏。「公約を守れという圧力に屈する必要はない」)

「中国がこれまで台湾(政府)側に善意を示したことが一度でもあったか?」という民進党の陳景峻氏の発言の方が私には正論に思えますし、そもそも「四不一没有」の公約は中国との共通認識でも何でもないでしょう。(国民党は92年の香港何ちゃらをよく持ち出していたのでは?)

◆No apologies at KMT's 228 ceremony(Taipei Times)
◆台湾 馬・国民党主席、来月19日訪米 連携強化目指す(産経)

<NOT SORRY: KMT chairman Ma Ying-jeou said the party bore some responsibility for the massacre, but some victims and victims' families were upset at the lack of an apology>
(遺憾に思わない:KMT主席の馬英九氏は、大虐殺に関し党には若干の責任があると言及したものの、犠牲者とその家族の中には謝罪の姿勢が見られないことに激怒した者もあった)

<"Until the truth comes out, there's no need for me to offer any apology," he said yesterday.>
(「真実が明らかになるまで、私は如何なる謝罪もするつもりはありません」)

「はっきりクロと断定されるまでは謝罪しない」という姿勢それ自体は「一般的」にはアリなのですが、少なくともこいつらが(頼みもしないのに)台湾海峡を越えてやってこなければ「228事件」という悲劇は起こりえなかったのではないでしょうか?
因みに馬氏は党主席に就任直後に「228事件にふれて思わず嗚咽」何て臭い芝居(なる台NEWS)も打っていたようですが、KMTに対する228事件の賠償請求(なる台NEWS)も俎上に上る中、党主席として苦しい立場に立たされていることも察せられます。KMTは自ら228事件のドキュメンタリーを制作し、28日に放送する予定(なる台NEWS)のようですが、その内容如何では「火に油」の可能性もあるでしょうね・・・・
まぁ、そういう「見識」をお持ちなのであれば、南京や尖閣の領有権云々といった件に関しても、是非はっきりした証拠と論拠を突きつけたうえでモノを申していただきたいと思いますし、それ以前に条約上での歴史清算を済ませている日本が、228大虐殺や戒厳令下での弾圧を真摯に省みようともしない連中からあれこれ難癖付けられる筋合いは、親戚一同孫の代まで一切ありません。
「現状維持」志向は結構ですが、KMT自身火事場泥棒した党資産も含め、<中華ファッショ政党>としての体質を依然として「現状維持」したままであるという点をまず認識していただきたいものです。

台湾の将来云々を語る以前に、馬主席自身とKMTが「現状維持」できるのかどうか・・・・昨年の統一地方選が<放物線の頂点>だったという事態にもなりかねないようにも思いますが、来月の訪米でも馬脚・・・・いやその真価を遺憾なく発揮してくれることを期待したいものです。

※写真・・・・国民党中央党部前にいた右翼の(?)オバハン

「このオバハンは祭りで賑わう夜に何やってんだろう?」と不思議に思いました。

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