私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

中台週末チャーター便実現へ:蕭胡会談

2008年04月15日 | 台湾

「後期高齢者」という言葉が世論の反発を招いているようですが、以前からその言葉に触れてきた身にはいささか意外な感もあります。後期高齢者医療制度に関しては、こういう形で応分の負担をしてもらわないと現役世代では支えきれません。これに対する老人世代の不平・不満の声のみがクローズアップされている嫌いがありますが、大企業を中心とする健康保険組合の負担額(老人保健拠出金)が、全組合平均で実際の老人医療費の3倍以上ともなっている事実は全く報じられていないんだよなぁ・・・・この煽りを食らってウチの健保組合の保険料率は14%もアップしてしまったのですが、かように現役世代の過重な負担(これで財政が悪化する健保組合はバタバタ出てきますよ!)を顧みず、文句ばっか言ってんじゃないよ!と「後期高齢者」に苦言を呈したいですね。

◆胡・蕭会談 中台、経済交流を強化 週末チャーター直行便実現へ(FujiSankei Business i)
◆蕭万長・次期副総統が博鰲アジアフォーラムに出席、胡錦濤・中国国家主席と会談(台湾週報)
◆台湾:対中窓口機関の理事長に江副主席(毎日)
◆台湾本島の人民元両替、7月4日解禁―国民党副主席(中国情報局)

博鰲(ボアオ)アジアフォーラムにおける<蕭胡会談>は、次期ROC副総統とPRC国家主席との「面通し」という点で(たった20分か!)過去最高レベルの対話であるといえるでしょう。PRC側はあくまで、「財団法人両岸共同市場基金会会長」である蕭萬長氏という「一民間人」と会談したという立場でしょうが、主権問題といった微妙な話題を巧みに避け、両岸の経済・通商関係の拡大等について意見交換を行ったみたいですね。
チベット問題に起因する中国批判の国際世論が高まる中、「恩を売りたい」KMT側の思惑と、平和・友好ムードを演出したいPRC側の思惑も透けて見えるようです。
今後は海峡交流基金会の薫事長に就任した江丙坤・KMT副主席が対中関係の実務を取り仕切り、海基会ルートでの両岸対話がほぼ10年ぶりに復活することになるのだろうと思います。(江丙坤さんは東大卒の知日派ですが、対日関係はどうするんでしょうね?)

春節や中秋節での運行実績から、両岸直行チャーター便の拡大は実務面で難しくないだろうと思っていましたが、先ずは週末を中心に、台湾側が桃園、高雄小港、中国側が北京、上海、広州、廈門を結ぶ便が就航するようです。その次の段階として台中清泉崗や台北松山を離発着する便も計画されているようですが、台北松山~上海虹橋路線何てことになると、あたかも「国内線」のように見える訳で、議論を呼びそうですね。(一応従来どおり、国際線でも国内線でもない「特殊航路」という扱いなのでしょうが・・・・)
国内線は離島便以外不振の航空業界にとっては、砂漠のオアシスのような話ですし、中国人観光客の開放に期待する声も大きいでしょう。中台の対話が推進すること自体は、概して国際社会も歓迎する向きが大きいと思います。

まぁ、しかし個人的には何か引っかかるものがあるのも否めない。自称「全中国を代表する中華民國政府」が発足する前に一度放浪しにいくかなぁ・・・・


中国はジャーナリストにとって世界最大の監獄 国境なき記者団



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