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Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

“KNOCKIN ON HEAVENS DOOR”

2016-03-12 23:34:35 | つぶやき

 わたしが車の中で定番のように視聴しているDVDがある。2005年8月21日に日比谷野外音楽堂で催された『ブルース・ギター 夢の競演 Lightning Blues Guitar 05』をNHK-BS2が放映したものをかつてのアナログで自らDVD化したものだ。同年9月18日にNHK-BS2『夜更かしライブ缶』が放映された際に録画したのだろうが、放映当日の記憶はない。アナログで録画したものだから画像は今のもののように綺麗ではないが、車内の小さな画面で視聴するには十分だ。もちろんいつもは軽トラに乗っているから、セカンドカーに乗るときだけだが…。このセッションの中でのお気に入りが“KNOCKIN ON HEAVENS DOOR”である。いわゆる“天国への扉”、ボブ・ディランの楽曲である。この曲はその10年前、1996年6月16日に同じ日比谷野外音楽堂で開催されたライトニング・ブルース・ギター・フェスにおいて、大村憲司と石田長生によって歌われた。その2年後に大村憲司は肝硬変で亡くなった。Lightning Blues Guitar 05では石田Charとともに“KNOCKIN ON HEAVENS DOOR”を歌っている。その冒頭石田はこう述べた。

10年前このツアーがあったときに、ひとりの男がいてました。この日比谷で、キダーを弾いて、歌って、名演奏を聞かしてくれました。“大村憲司”、みんな覚えているかな、“大村憲司”。たぶん今日も、空の上から、この日比谷の野音、見下ろしていると思うけど、あんとき憲司さんの歌った曲を、今日チャーと一緒にやりたいと思います。

Charと二人で歌った“KNOCKIN ON HEAVENS DOOR”は、石田が日本語訳した。この日、Charは閉幕時に「また10年後ぐらいにこんなイヴェントやったら、5人くらい減っているかも」と口にした。

 最近まで知らなかった。石田は昨年3月に食道がんが見つかり、治療に専念していたが、7月8日早朝に永眠したという。オフィシャルページは現在も公開されていて、「かねてから闘病中でした石田長生ですが、残念ながら7月8日の早朝に永眠いたしました。回復を信じて応援して頂いた皆さま、有難うございました。」と記されている。ブログの最後は2015年6月15日、そこには

Char、本日の日本武道館のコンサートの大成功を祈ってるよ。
誕生日は明日やけれど君の「The 還暦」におめでとう(~▽~@)♪♪♪
初対面は彼が17才、俺は20才だったなぁ…43年前か?
がしかし、おめでとうございます!

と記されている。

これからもずっと『ブルース・ギター 夢の競演 Lightning Blues Guitar 05』を聴き続けるだろうし、なによりCharと二人で歌った“KNOCKIN ON HEAVENS DOOR”を忘れない。


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