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=HITORIGOTO=旅するココロ

 金沢→能登→東京…暮らしでのこと

集の美

2005-12-12 | バリ舞踊
 「踊りって一人一人の動き、所作、表情が美しいことも大切だけれど、みんなで合わせて、ひとつまとまっていることのほうがずっとずっと大切で、しいては美しいことなのではないか…」と。今度の舞台のことを考えながら、ふと考えた。
 で、週末、そんなことを考えていたら「これって建築とか景観とかでも同じじゃない?!」って思った。
 ひとつひとつの家がいくらかっこよくって趣向をこらしていても、景観としてバラバラだったら、それは美しくなりえない。逆に、ごく平凡でも、そこで全体的に調和がとれているということのほうがずっとずっと美しいこと。
 個々の主張や自我よりも、調和を重んじるのは、日本もバリも同じです。

さらに考えた。一人で踊るものもあるけれど、みんなで踊るものをずっと習ってきたし、そんな踊りをひとりで踊る…、考えてみたけれど「こわい」。心が寒くなった。(結局、皆さんと踊れることになりました~感謝)
 幸恵さんの本に、バリの女の子に「ひとりで寝る」ということを言ったら、「こわい」って言われたエピソードがあった。バリでは大抵、みんなで眠るそうだ。だから、ひとりで寝るって考えただけでも「こわい」って気持ち、ひとりで踊るなんて、こわいって思ったのと、少し通じているものがあるかもしれない。
 アジアの女の子的な発想の自分が我ながら微笑ましいと思った(笑)「私は…」「私は…(こう考えている)」という時期(年頃)もあったけど、次第に姿を消した。時々、顔を出してくると、あとで「すごーく落ち込む」。血が逆流してそうで(笑)
 いかにそこの空気に馴染んで、違和感なく居られるか。旅をしながら、そんなことを考えていたことを思い出した。私らしく居るということはそういうこと。見失わないように。(20051212)

バリ舞踊練習日誌051210

2005-12-11 | バリ舞踊
 今日で今年のレッスンは最後…ということで、恒例のお食事会。場所は小松のフレンチレストラン「ミューレミュー」。金沢組は4人であいのり。
 その行きすがら、私の心のなかは、あることでいっぱい。
 お食事会がはじまったところで、すでにメールで相談していた幸恵さんから、「あのことは…?」と言われ、勇気?を振り絞って言葉をつなげるようにお話した。「実は、私の所属している建築士会で、3/4に東海・北陸ブロックの大きな会議があって、その懇親会の席で、バリ舞踊を披露しませんか?というお話が…。」(一同静寂)「で、皆さんと一緒に踊れたらいいなぁと思っているのですが…、もちろん、みなさんの関係する会ではありませんし、出てもいいなぁという方……」(何かみなさんどうしたもんだか…といった表情)で、幸恵さんの一声「今の段階で出てもいいなぁという方…」。何人か手をあげて下さって…。(隣の席だったりえちゃんが、こそっと「協力するよー」って言ってくれて、すごく心強かった)最終的に意思表明をして下さった方が、総勢7名。ありがたやー。当日、ちょっとーという方も、衣装(布)のことや曲のアレンジなどできるだけのことはしますーと言ってくださって、そういう仲間に恵まれたことに、何だか泣きそうになった。
 とはいうものの、じゃがいものニョッキ、クスクスのサラダ、紫芋のポタージュに、皮ぱりばりで中はふかふかのフランスパン、メインの鱈の人参ソースに、デザートのマロンのババロア風ケーキに、ココナツのソルベ、アールグレイの紅茶、そして、みかんのサービス(笑)、幸恵さんからいただいたウエストのドライフルーツケーキまで、見事に平らげ、その後、レッスンときたもんだ(笑)
 さて、そうと決まったら、本番までに幸恵さんのレッスンが2度しか予定されておらず、早速フォーメーションと、今回のアレンジをば。
 幸恵さんは、私たちの先ほどの話をくんで、花捲きのペンデットに、プスパメカール(ティルタサリで観た華やかな花捲き)のような歩きをくっつけて、「あら」が目立たないように、かつ美しく見えるよう、演出を既に考えてくださっている。それに合わせて、衣装も、こんなふうに布を巻いてみることにしましょう…と提案くださったり、曲のアレンジにふさわしいものを、バリで探してみます…とまでおっしゃって下さる。
 まだまだ課題は多いけれど、何かひとつにまとまって動き出したような気が感じられた。
 それだけで、レッスンはとても緊張感のあるものに。しかし、私自身は、なんだか気持ちが浮いてしまって、落ち着かない。
 その後、レゴンでも、ピラ(ロ)スが抜けてしまっていることが判明したり、そもそも、肚を落とすように動きをつくれなかったり、腰の部分が動いていないという自覚症状のない、ハイレベルな課題まで…。振りさえポロポロ間違えてしまって、ほんとに大丈夫なのかなぁ。という気持ちでいっぱい。それは、練習して、ときほぐしていくしかない。
 最終的には、舞台を借りちゃうつもりで、気持ち楽しんで参りましょう! ということで、皆さん、よろしくお願いしますー。(20051211) 

バリ舞踊練習日誌051203

2005-12-04 | バリ舞踊
12月はレッスンが2週連続あるというこれまでにない試み。
 冬の空そのもののこの日、寒さのせいか、朝から時々仙骨が痛み、よりによってレッスンの日に痛まなくてもいいのに~と長町に向かう。
 いつものように円になって、身体をほぐし、それから基本のアガムをチェックして、曲に入る。
 最初はペンデット。久しぶりに右を踊ったら、途中で引いて押す(重心移動…ピロス?ピラス??の)ところがすっぱり抜け落ちていることが判明。左ではやりにくいなぁとごまかし踊っていて、右に戻ったら、あららら…。 
 幸恵さんがみるみるうちに「信じられなーい」といった表情になって、曲を止めて、教えていただきましたが、なんだか適当に流して踊っていることが露骨になって…、深く反省。ひとつひとつ教えていただいていても、いつの間にか、自己流に適当にやっていることが身体にしみこんでしまっています。
 いつまでたっても、身体がふらふらすることも、かたちがきれいにおさまらないことも、踊りを始める前には、自分の身体にこんな癖があるなんて、思ってもみませんでした。
 癖に限らず、動きのところでも、自分のいいかげんにちゃっちゃと済ませる性格が、そのままあらわれているのですね。
 さてと、今日は、私の持っている、ビデオCDなどをあさみさんにお願いして、みなさんにコピーする手はずが整いつつあるということで、ノートパソコンでしばし上映会。
 ティルタサリのペンデット、レゴンラッサム、そしてレゴンラッサム・ルンカップ。
 「振りは、時代によって違うので、微妙に違いますが、身体そのものの動きや、肩の線と身体の線がぶれていないところなど、身体の動きは研究して、まねてください」
 そもそも、踊りの流れが???と困り果てていた我らが救世主的存在かも…と思って、極力メンバー皆さんの手元でみられるよう、いろいろお願いしたものです。
 メディアに頼ってしまうのは×ということで、今年は練習用ビデオもなく自主練を進めてきたのですが、さすがにパートに分かれ、振りも込み入ってくると、せめて流れが分かるものがほしいという要望があって…
 バリが好き、踊りが好き、身体を動かしたい、健康によさそう…いろんな理由で集まったメンバーですが、ひとつの踊りを通して、身体を正しく美しくすること、心を合わせること、感じること…そんなことを共有していける可能性があることは、とても素晴らしいことだし、大切にしていきたいことだなぁと思っています。一人で踊っても、踊りであることは確かですが、こうやって共有すること、みんなで何かをやっているからこそ楽しくもあり、…いろんなことを気づき得るのだなぁと最近とみに感じています。それに、ひとりだったら、こんなに続かなかったかも…。
 ではでは、来週に続く~!(20051204)

next stage

2005-11-30 | バリ舞踊
 バリで診ていただいた、ドクターバリさんが、「身体が整うと、次のステージに行ける」というようなことを言葉にされてて、そうだよなぁなんて思いつつ、ほぼひと月くらい、ぼんやりとこうやって過ごしている。
 そして、まわりの人間なんぞをぼんやりと観察していると、その人その人に必ず身体の癖、特徴というものはあって、それが身体のかたちになってあらわれていたり、しぐさ、行動、歩き方、しいては、考え方とか、人との関わり方ともつながっているような関係性があることが分かる。骨格、そのまわりを固める筋肉、身体それぞれのパーツ…整っている人は、本当に少ない。逆に、なんかおかしいなぁという部分が、目につく場合…、性格もやや…だったり(笑) …といっても客観的に自分を見つめてみると、必ずしも整ってはいないことも分かる。ただ、完璧な人もいないので、ドクターバリさんが言われたように、少し難はあれども、全体として気にしなくてもよい…という意味合いのことを、私自身としては受け止めるようにしている。
 そんなこんな今日この頃、自分の身体がどんなふうかということを意識している人は、身の回りには、まだ少ない。もっと増えるといいなぁと思ったりもする。next stage は自分が進むのはもちろんのことだけれど、ひとりだけでなく、身の回りの愛すべき?人たちとともに…と思ったりもする。(20051130)

- ということで、性格悪いなぁと思う人が目につくと、「身体整ってませんよ!」と口から出そうになってしまいます(笑) そういう私こそ、性格悪いのかも(笑)

写真

2005-11-22 | バリ舞踊
 バリから帰って以来、どこかに魂を置き忘れて来たような浮遊感に包まれている。通常どおり?仕事もしているし、日々のごはんだって、前と全然変わらないのに、これはいったい何なんだろう?
 それを無理に分かろうとして理解できるものでもないのだけれど、到底ここには書き綴れない…というよりも、言葉にすると、それがすべて泡になって消えてしまっていきそうで、そういうふうに表現しないでいるのかもしれません。

 そんななか、バリツアーでご一緒した代々木のあつこさんからの写真が手元に。
 写真の入った封筒を開くと、あのバリの空気がまたまたぐぁーんと…。
 あったかい言葉の入った手紙も同封されていて、なーんか宝物みたいに何度も何度も読んでいます…ありがとう!
 それなのに、私ってば、慌てん坊で、あいそのない封筒に写真だけ入れてお渡ししちゃって…。

 今、部屋の中には、バリでよく見かけたプルメリアに似た花が香り高く…。明日の長町フェスタでの「ペンデット」では、この花を捲くつもり。これからボコール(お皿)に、おそなえ仕込まなくっちゃ。(20051122)