=HITORIGOTO=旅するココロ

 金沢→能登→東京…暮らしでのこと

おこめからパン

2006-07-31 | 日々の暮らし.能登
 せっせと自家製パンを焼くようになって、もう10年近く。
 最近、お米でできたパンのことがすごく気になっていて、今までどうして考えたことなかったのだろう…と、せっせとネットで調べる。
 どうやら、お米の粉でパンは作れるらしい。
 しかし、お米の粉100%では、難しいらしい。グルテンを追加して…とある。何か特別なものを…というのは、私にとっては邪道。入手が難しくないもので、いかに美味しく作るか…がモットー。
 で、あくまでパンの食感を保つため、お米100%はあきらめて、強力粉50%、お米の粉(上新粉)50%で作ってみることに。こねていると、やや粘りが足りないように思うが、どうかうまく膨らみますように。
 数時間後、ややふくらみが少ないものの、発酵された生地となった。膨らみのゆるさからして一次発酵のみとして、さっそく焼いてみることに。なーんだ、普通の小麦100%と変わんないじゃーん。
 できあがったパンは、のびには欠けるものの、もちもちした食感。さすがお米だけあって、水分も多いようで、しっとりしている。味は、どこかお米を感じさせるけれど、嫌な感じではない。
 また、パン作りに新たな目標が加わった。
 まずは、お米のパンを焼けるようになること。そして、お米100%のパンを焼く事。最後の目標は、うちでとれたお米で、美味しいパンを焼くこと。
 初めてパンを焼いたときは、焼き加減とか、生地の水加減とかいろいろ研究していたけれど、いつのまにか自分の好きなパンのレシピで続けていました。そして、それに飽き足らず、干しぶとうやリンゴ、酒粕で酵母を起こしてみたり、つなげてきたりしました。
 最近、新規開拓分野は落ち着いていたのですが、ここへ来て、新たな目標が…。
 今度、カイニョ…で窯を使うことがあれば、お米の粉を使ったピザもよいかもー。
 玄米を焙煎して、玄米珈琲も作れるといいなーと、昨日買ってきた二三味珈琲をいれて飲みながら、思いつきました。(今はまだ無理でも…)
 なんだか楽しくなってきたぞー♪(20060731)

奥能登紀行

2006-07-30 | 旅のこと
 この週末は、能登から一歩も出ずに過ごしてみました。といっても初日の土曜は、力尽きて目覚めて、掃除やら洗濯やらパンづくり、買い物にいそしんでいたら、夜観に行こうと思っていた「能登島の向田の火祭り」に行く元気が…× 
 で、いつの間にやら眠ってしまったパターンで、日曜朝…「大谷川クリーン大作戦」に行くことになっていたので、いそいそと用意。小雨決行だったのですが、誰がどうみても、ぴかぴかのお天気。ホタルの飛び交う、フナやメダカの泳ぐ川に…と、要はゴミ拾い、草刈りです。 
 終わって、家に帰って、「そうだ…温泉に行こう」と、始めは近所の温泉に行こうと思っていたのですが、午後からも時間あるしー、門前のじんのびの湯行こうと思って、温泉セットやら、水筒やら準備。
 私の住んでいる七尾は、いわゆる中能登です。羽咋あたりは口能登だし、門前、輪島、珠洲は、いわゆる奥能登でありまして、珠洲は、私の住んでいる七尾から80~100キロちかくあります。(参考:七尾~金沢は70km、七尾~小松で100kmくらいです)
ひとくちに能登というけれど、すごく奥深いのですよ。
 まさに夏の休日にふさわしい太陽でした。車は窓全開で、風を浴びながら、汗かきながらー笑
 耳をすますと、鳥の鳴き声、そして、蝉の声も! 夏休みだーなんて、気分も全開!!!
 とりあえず、目指せ「じんのびの湯」だったのですが、そのじんのびの湯で、身も心もフレッシュ!したら、このまま七尾に帰るのが、なんだかもったいなくなって、奥能登で行ってみたかった場所2006年度版に立ち寄ることにしました。その最たるものは「須須神社」です。ちょうど能登半島の先端に位置しています。と、目指せ!須須神社ですが、その前に、門前に来たってことは、「古和秀水」にも水汲みに。これまた国道249をそれた山道を4キロ行った先にあります。
 日曜日、それも夏休みの昼間というのに、誰もいません。細々と流れるその水をペットボトルに入れました。水もあることだし、遭難?しても大丈夫。そんな心強い水を持ち、いざ奥能登へ。
 岩のごつごつした外浦の景色を左手に、道は続く。輪島のまちを抜けて、町野の千枚田…そして、いよいよ珠洲へ。珠洲に入ったら、木の浦海岸に「二三味珈琲」があったなーと思い出して、寄り道することに。海水浴客にまじって車をとめて、お店(あいてたのは初めて…笑)で、「船小屋ブレンド…200g800円」と「日置ブレンド(モカ系)…200g900円」のを、それぞれ100gずつ購入。車の中は、たちまちコーヒーの香ばしい香りでいっぱいに。(幸せ)
 まもなく「須須神社」へ。夏のむーっとした空気でも、やはりそこは神社の空気です。参拝してから、清々しい気持ちで、またドライブ。
 帰りは、珠洲道路を通ってみることにしました。海沿いの道をとおって、「ふらっと」で、パンとコーヒーで一休み…も良かったのですが。柳田を通る道沿い、「桜峠」という道の駅で休憩。見つけて食べたのは、「ブルーベリーソフト」(250円)。(余談ですが、能登有料の高松ICの巨峰ソフトもなかなかです) またここでは、二三味珈琲のコーヒーが飲めるそう。そして、私のお土産ハートを射止めたのは、マルガージェラート!!! ごま、いちじく、日本酒…、ほんとはもっと種類があるらしいのですが、ここにあったほぼ全種類の3つを、買って帰ることに。(1コ294円ですぞ。ネット販売もあるそうですが、これも10個で3000円くらいだと思う)氷も分けてもらって。(ちょうど車には、実家から野菜運搬用クーラーボックスが入ったままになっていたのです)
 ドライブしながら、考えました。能登で暮らすということ。同じ県で暮らしていても、今となっては能登のことを全く知りませんでした。だから、能登に空港が出来たときは、本当に必要なの?って思ったけれど、こちらに暮らしてみると、空港…すなわち「都会」に直接つながるものがあるってことは、すごく心強い存在なのですよ。金沢へ車で5回行くのと、東京へ飛行機で1回行くのと同じな感覚(時間的なものとか経済的な負担とか)…一般的な人間でもそうなのですから、経済や産業の視点をからめると、もっと…かな。自分の生まれた場所を誇りに思って、その土地で働いて、その土地で暮らす。そういう生き方をしようと思っても、そうできなかったら…。でも、そうできるようになったら。
 こういう場所で暮らしていると、着飾ることとか、かっこつけることとか、何の意味もないんだなーと思います。今日も、沿道の畑で丹精する、腰の曲がったおばあちゃんを何人目にしたことでしょう。
 旅をしていた時にいつも感じていました。その土地で暮らすことを享受している人間が、いちばん美しいってこと。今日の「奥能登紀行」でも、また再認識。ちゃんと地に足のついた暮らしを。誰をうらやむでもなく、今を、自分を、生きる。また、能登の自然に教えられました。自然の一部である私…だからこそ、受け入れる。自然を、自分を、受け入れる。(気がつくと、温泉上がりのまま、日焼け止めも塗らずに、ひりひり赤くなってる私がいましたー笑)
 ガイドブックのコースにもならないような奥能登紀行でしたー。(20060730)

 - いろいろメールしたいこともあるのですが、眠気がzzz。ということで、また明日~
 - あと、業務連絡。マナちゃん、フランス日記…送ってねー!

神様からの贈り物

2006-07-29 | たわいもないこと
 今週、こんなことをずっと考えていました。
 人というのは、何かしらコンプレックスを抱えているものなのかもしれない。無いという人がいたら、それは、よほどすくすく育って幸せだったか、ナルシストなのかどちらかだろう。
 でも、コンプレックスがあった人のほうが、俄然魅力的なことは確かだ。特にイイ年になってからは。
 それが解消していようと、なかろうと、自分も含めて、人は完璧な存在ではないことを認めることのできる強さみたいなものがある。弱いからこそ強いというのかな。
 先日、講演をきいた坂本達さんも、自転車で世界一周をしようと思った心の陰には、フランスから日本の小学校に転校して来たときに、?いろいろあったことも起爆剤になっていると思うのです。
 私のコンプレックスといえば、大柄なこと。
 この前の踊りのレッスンの時に、大柄な人間の踊りうんぬんについて、なるほどなーと思ったことがありました。
 私は、身長が173-4あり、骨格も割とかっちりしているので、ぼんやりしていても、どうしても目立ってしまいます。小さいとき(小学校に上がる前くらい)は、それに加えて、ころっと太っていたので、あまり知らない人からもひどいことを言われました。だから、できることなら、身体のことで目立ちたくないなぁと思っていながら、ここまで生きてきました。(どうしても目立つのですけどね)
 踊りのステージなどでは、よく小柄な人が、大きくみえた…と賞賛されますが、大柄の私など、大きく見えなくていい…という偏屈な気持ちのほうが強く…。とすると、私の目指すべき方向は???となり、卑屈になってしまうんですよ。…正直言って。
 とはいっても、これまで深く考えたことなかったけれど、大柄な人間がさらに大きくみせようとする方向性は、美しさに欠けると思います。
 大きいながらも、ひとつの命として、まとまっている、求心的なものを感じられることが、美しいんじゃなかろうか、とこの前ようやくやっともって気づきました。手や足、それぞれのパーツも大きいなかで、いかにまとまって一つの命であるかということ。書いてみれば、そんなに難しい論理でもないのですが、それに気づき得たのは、今ようやくやっと…です。
 心の中にあった潜在的なコンプレックス、トラウマを見つめ、認めることは、できれば避けて通りたいことでした。だって、普通のサイズに生まれていれば、小さいときから、そんな思いをしなくてもよかったのですもの。それに、これは自分で努力した結果とか、そういうものじゃなくって、親から授かったものだし…。
 まぁ、年とともに、外見のことは、あまり気にならなくなりつつあり、いろいろ言う人もいますけど、心の中で「治しようのないもののことを言うなんて、卑怯者ー」と叫べばすみますから…笑
 それにしても、太めの女の子に、「体重どれだけ?」なんて聞く人がいないのに、ちと大きいだけで、知らんおじさんとかから「身長いくつ?」とか「大きいねぇ」と話しかけられなあかんの?「聞いてどうするんですか?」っていつか言ってみたいですけど…笑
 世界を旅したら、日本じゃ大きかったけど、中国にも大きめの方はいましたし、ドイツでは、平均身長みたいでした(笑)北欧バックパッカーなんかと比べたら、全然負けてるし…。
 で、視点を広げてみたら、コンプレックスはコンプレックスじゃなくなりました。
 からだのコンプレックスは、視点のコンプレックスな訳で。
 それで本題。一人ひとりの身体は、どれひとつ同じものなどなく、個々の生命をまっとうするためには、それぞれが自分の身体と向き合って、見つけていくしかないんだなー。
 コンプレックスは、そういうことに気づかせるための、神様からの贈り物なのかもしれません。(20060729)

坂本達さんの講演

2006-07-25 | 旅のこと
 昨日、はっと気づくまで、今晩は、事務所の暑気払いだと思っていました。(勘違い)
 なので、土曜日の朝に目にとまった新聞記事のことは、封印されていたのですが、スケジュールボードを見ると、暑気払いは木曜…! あ、じゃー、火曜の夜は空いてるんだーと思って、新聞をひっぱりだしてきました。やっぱりそうだー。いけるーと喜び勇んで行って来たのは、
 七尾青年会議所7月公開定例会の、坂本達さんの講演会。
 坂本達さんといえば、知る人ぞ知る、4年3ヶ月の有給休暇をもらって、自転車で世界一周43カ国の旅をなさった方です。そのときのことを書いた著書「やった。」もあるので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。で、で、で、旅ヲタ?!の私とすれば、ジャニーズ系コンサートに行くよりも胸ときめくことー(ジャニふぁんの方…例を出してごめんなさい)
 仕事が終わって、るんるんと帰路に着きました。「こんなに早く帰って、いつも何しとるんや?」帰り際に聞かれました。「今日は、お話を聞きにいきます」「話?」「講演ですーーー☆」
 会場のサンライフプラザ…ホール。見渡す限り、旅が好きだから…とやってきた人間は明らかに少なそう。(もともと、バックパッカーあがりの30代女性なんて、かなりの少数派ですけどね…笑) 本来の目的である子供さんやその親子連れにまぎれて、なんだか落ち着かない。
講演が始まって、まず、坂本さんがギニアの民族衣装をまとって登場。
 最初にメッセージが流れました。なんだろ、なんなんだろ。
 私の中で忘れてしまっていたこと、旅をしたときに感じていたこと、そんなことが、ぎゅーっと溢れ出てきました。
 忘れてないつもりでいても、とじこめていたんだなぁ…と思いました。
 私にとって、旅をしていたことは、そのときは、何の特別なことでもなかったと思っていたのだけれど、今思えば思うほど、与えられていたのだなぁーと思います。私みたいなものが、自由に旅できるだけの環境(日本という国も含めて)があって、周囲の理解、自由にできる時間、ささやかな経済力、そして、本人の意志…と。
 そして、旅を重ねるごとに、心の中に誓っていたことがありました。今となっては、私にとって、大きすぎるほどの「夢」。旅をしながら、こんな私にできることはなんだろう、なんだろう…と、いつも考えていました。
 でも、時がたつにつれて、「夢」の存在を忘れていました。私には、結局何にもできないんだなーって気持ちになっていました。
 坂本さんの話を聞いていると、誰もがなしうるのことできない、すごーいことをやっているのだけれど、話の節々で、「あー、私もそう旅の中で感じていたんですーという『共感』」が多かったように思いました。ちゃんと、物事の真実を、自分の体験の中から見つけられてこられた方のことばでした。
 最後のほうに、坂本さんがご自身のことを「気が小さい」とおっしゃっていて、「あー、だから、これだけ長い旅を安全に?過ごされて来たんだなぁ」と妙に納得いきました。思うに、私もすごーく気が小さいからー…笑(だからかな、私もあんまり危ない目にあったことがないのです)「この人、悪い人かもなーっていうの分かる」「なんかここの雰囲気危なそう…」って言ってたのも同じです。
 すごーくネガティブなところを想定できるから、基本的に結果がポジティブに出てきたりするのです…笑
 おっと、今日の講演のいちばんずしんときたのは、
「まわりの人が応援してやろうと思えるくらいの「夢」…」があるかってこと。
 ちゃんと夢のあるオトナがいるってことが、子供の教育うんぬんよりも、ずっと大切だと思うな。
 で、もっと大切なのは、ひとりひとりが、その大切なものが何かということを、事実よりも真実を、ちゃんと自分のものとして分かっていること。
 うーん、私にできることは何だろう? 七尾の夜は長いなー。(20060725)

 - 坂本さんが、ふと、夜に自転車のトレーニング積んでいることをちらっとお話されていて、あー、まだ旅は終わっていない。これからなんだなーと思いました。
 今晩は、たくさんの、夢、勇気、希望、未来、そんなものを頂いたような気がしました。感謝ー

ヤケタビ?!

2006-07-24 | たわいもないこと
 焼けた美ではありません。自棄旅…笑 したいなぁっと。
 今年の試験も(も…ですよ)×でした。(こういうこと、さらりとストレートにこういうとこに書けるようになったのが年の功!) 次の製図試験に向けて、秋まで予定をぽっかりあけていたけれど、こうなれば…(俄然元気になってきたー)
 JALマイルもたまってることだし…と♪(ほんとに昨日試験受けてた人間の考えることかな…!というくらい変わり身のはやさ)
 どうせなら遠くに行きたい。
 と調べてみると、ふむふむ、小松ー那覇か関空ーソウル行けるなーとか、沖縄だったら、9月に「おともdeマイル」があるーとか(本人10000マイル、お供は往復24000円)。あれ?海外でも、9月のキャンペーン中なら、台湾とかマニラとか中国(大連、上海、北京…)も15000マイルで行けるなぁ…と。(それも、明日から申し込み!!!タイムリー)
 問題なのは、夏休みがあと1日しか残っていないこと…。でも、年休はたくさん備蓄してあるから…といろんな算段が。
 なんか、ここ数年、夏になるとこんな感じですねー笑(そんなに受けてないだろーとツッコム)
 で、ちょっと反省しています。遊ぶときにちゃんと遊んでおかないから、最後で力尽きてしまう…というか、追い込みきかなくなってくるんじゃないかってこと。(私は、とってもアマちゃんなので、アメとムチじゃないと踏ん張りきかないのですー)
 どうやら長期戦になりそうなので、受かったら○○するって発想だと、人生続かないなーと…笑
 両立というよりは共存して、未来(遠く)ばかりをみるのではなく今も生きるってことかな。
 ということで、旅したいなーの巻でした。(20060724)