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=HITORIGOTO=旅するココロ

 金沢→能登→東京…暮らしでのこと

バリ舞踊練習日誌060527

2006-05-28 | バリ舞踊
 今年に入ってから、バリ舞踊のレッスンは、月に2回。うち1回は、小松で全体練習、もう1回は、午前金沢、午後小松の1日レッスン。で、27日は1日レッスンの日。
 1週間くらい前から、心に迷いがありました。七尾からだと遠いし、これから週末時間もほとんどないし、今回のレッスンは金沢だけの半日でやめとこうかなぁ…と。でも、土曜が近付いてくると、身体や心にもやもやしたものがたまってきて、「これを払拭できるのは、バリ舞踊しかないっ」と思えてきて、よーし、何が何でも1日行くぞーといき込んできたところに、予定をみてみたら、なんと仕事の当番があたっていて、荒れ模様の天気だとレッスンには行けないことに気づいて、がーーん。どうか晴れますように…と願いが通じて、朝起きると、穏やかそうな1日が始まっていました!
 金沢レッスンでは、陽気につられて、外でルジャンを踊りました。建物の床の上で踊るのと、足の裏に伝わってくるエネルギーがぜんぜん違います。前回のレッスンで教わったように、「踵の重心で立つこと」を意識していると、少しは受け止められるような気がしました。
 でも、その後で、「手が抜けちゃってます。手の先からエネルギーが逃げちゃってます…」と言われ、あらららら。たしかに、手を回すところとか、しなやかに動かせなくって、途中で、ぺろんと楽しちゃってるんですね。無意識のうちに…。バリの踊り手さんの指といえば、もうそれだけでみとれてしまうほど、しなやかで、バリ舞踊の華なのです。でも、私ときたら、幹(身体)はぐらぐらの割にしなやかさがないし、華は、力なく…。
 その後、前回に引き続き、ひとりひとりのアガムをチェック。
 アガムとはいえ、基本はまっすぐ立つことなのです。踊りを始めて気づいたことですが、ほんとうに美しくまっすぐ立つことのできる人って、どれだけいるんだろう?自分ではまっすぐだと思っていても、骨盤が傾いていたり、あるいは背骨が湾曲していたり。
 かくいう私も、骨盤が前傾していて、その左右の開き具合も違うもようです。そのせいで、肩の高さが違ったり、いろいろと歪んでいる訳で…はい。それでも、そういうことを意識して、まっすぐにしたいと日常生活に気をつけているだけで、いくぶん修正は可能なのだと思いました。
 で、アガムでは、肘を直すと、腰が×になり、腰を直すと、肘が…×。とほほ。
 踊りを始めて、もう4年になりますが、真剣に練習するようになって1年半。「食」の好みも変わったし、身体の質がずいぶん変わったかもしれません。
 でも、まだ、ここの部分(内臓というか、『肚』というか)が、全然ダメなのです。動かないがゆえに、無理矢理、手を動かして、身体がばらんばらんになっています。 
 午後レッスンで、ルジャンの左右の移動のところの「肚」の動かし方を見て、「あー、私のと全然逆だなぁ」と思いました。いえ、意識のなかでは、「肚」から動かすことっていうことは、随分前から意識しているのです。でも、身体がついてこない…何をどう動かすように身体にサインを送ったらいいか分からないのです。
 そういえば、こんなことも。「胸の中央の骨の部分」あたりをさして、ここから、こう(エネルギーが開いていくような感じで」…。そういえば、ここしばらく、気持ちが、その逆向きに、籠ってました。誰にも何も言っていないのに、踊る身体はとても素直なのかもしれません。
 金沢→小松への移動中、幸恵さん(バリ舞踊の先生)と、「やっぱり自分の感覚で確かめないとねー」というような話をしていました。噂や、情報や、誰かの言ったことより、自分自身がどう感じたかということに尽きるということです。
 よく「自分の身体のことは、自分にしか分からない」のですが、その自分ですら分からない…人も多いような気がします。(私もかくいう一人)。
 あるいは、分かっていても、どうしたらいいのか、分からないとか。
 ひとりひとりが、自分の身体をちゃんと感じ、慈しむことができるようになったら、きっと悲しい事故や、痛々しい事件なんてなくなるんじゃないかと心の底から思ったりします。
 そ、そうだ、ここは、バリ舞踊練習日誌でした。
 小松レッスンの最後に、その場の空気がちゃんとおりてきている…というような話題になりましたが、踊り尽きた私の目には、空気がとてもきめ細かい粒子になっているような気がしました。
 踊っている時は、踊りのこと(振り…笑)以外何も考えません。でも、そうやって身体を絞って、心も踊り一色だった後は、身体や空気もさることながら、気持ちがとても清々しいのです。
 で、そんな晩は眠る直前まで「インナーマッスル熱いなぁー」と。夢の中までインナーマッスル熱いーなんて言ってたような…笑
 たぶん、私が、七尾で、清々しく生きていられるのは、バリ舞踊と、お掃除と、温泉のおかげです。逆に、それ以外は、もう何にも要らないやーって。(もちろんご飯は別!)(20060528)

バリ舞踊練習日誌060513

2006-05-13 | バリ舞踊
 七尾に越してから、仕事場まで徒歩1分という幸せな環境のため、運動量が少なく、身体が重く感じられる今日この頃。踊りのコソ練も、不足気味…と自覚しつつ、身体の底から、すかっと汗をかきたい…そんな気分(水と金に、飲み会だったので、そのアルコールも身体に残ってるし…)
 それよりも何よりもここ2、3日、何に不満があるわけでもないのに、ペーソス感が漂っていて、それを払拭できるのは、もはやバリ舞踊(レッスン)しかないなぁ…そんな気分。ペーソスとは、自分でも不思議なくらい、人の心の動きからその人の大きさとでいうべきものまでが読めてしまい、なのに、私は無力だったり、何もできなかったりで、「あーあー」という気持ち。
 余計なことばかり考えてしまうのは、自分に集中できていない証拠。
 そんなこんなの久しぶりのレッスン…というか運動…笑
 流れにピリオドを打ちたい、あるいはきっかけになるかもという期待。
 右のアガム…をとってみると、いつのまにか以前とは違う、まるで自己流のかたちというか身体の遣い方をしているような気がする。(そのとおり)
 あとで分かるが、基本的に、私の身体は、常に前のめりで、かかとに重心がない。
 アガムで上半身がうまくいかないのも、テレステックが何度やってもおかしいのも、何もかも、そこからへんから発生していることが、今日はじめて気づいた。(前からずーっと言ってるでしょーってツッコミが)
 で、鏡で確かめながら、美しい立ち位置を、自分の身体にしみ込ませる。Tシャツにサロンといったスタイルでは、そのラインがすごく分かりやすい。
 まっすぐに立って(つまりかかとに重心をかけて)、だんだんと落としていき、最後に恥骨の部分をくいっていれるような気持ちで、基本のアガムをつくる。
 そうやってつくった姿勢は、「まっすぐ通っていて」、みているほうも気持ちいい。
 身体を動かしてみると、上下に分断されることなく、おなか全体がちゃんと動いていると、自分でも感じられる。
 そして、手のほうも、ひじ先を動かすのではなく、もっと手の甲の部分をつかって動きをつくる。
 あまり意識したことはなかったけれど、もっと手の甲を前にみせるくらいまで、ぐにゅーっとした感じで使う。(かたいので全然動きませんが)
 正しい身体になりたい。
 踊りを通して、そういうことの大切さを思い知った。
 正しい身体があれば、まっすぐな気持ちで生きていけるような気がする。
 自分は健康だし、病院にもかかっていないし、「正しい身体」だと思っていたら大間違い。
 実は、私もそう考えていた一人で、ゆがみだらけの間違いだらけ。今も正しくなんてないけれど、前よりは少しだけ何がどう歪んでいるか、どこに弱点があるか、ということは、謙虚に受け止めることができる。あるいは、自分の細かいことは分からなくても、他の人が極端に歪んでいる部分は分かるような気がする。(人のことはよく見える…とはこのことで…)
 ややレッスンと脱線気味な今日の日誌ですが、やっぱり、正しい身体で踊らないとー…なのですよ。歪んだ身体で踊った正しい振りと、正しい身体で振りを間違えるのと、見ていてどっちが美しいかーと聞かれたら、どうですか。要は、そういうことなのだと思います。(20060513)

バリ舞踊練習日誌060422

2006-04-23 | バリ舞踊
 七尾に移り住んでから初めてのレッスン。午後から小松で…とはいうけれど、朝起きて(スロースタート)、ごはん食べて、洗濯して、掃除してたら、あっという間にお出かけタイム。七尾から小松までは大体片道100キロの道のりです。なので、家を10時半に出ることにしました。
 途中12時に内灘近くでりえちゃんと待ち合わせして、その後、金沢でまりこさんとも合流。
 3週間ぶりのレッスンということもあるけれど、引っ越しやらなんやら、心ここにあらずの状態。
 引っ越し騒動で、自己レッスンをさぼってたことも大きい。
 新しい土地に住んでいる、フワフワ感も手伝って、今日はこっそりひそやかにレッスンしようと誓う。
 最初は、ルジャン。心に誓ったとおり、後ろでひっそりと踊る。どうも力がこもらない。いや、前からこもっていなかったのかもしれないけれど、こんな踊り(姿勢)でよかったのかなぁと思うくらい。力がこもっていない。
 今日は、レッスンの最初に、ふたつお話が。インドネシア友好協会のこれからのことと、レゴンの衣装について。そろそろ、そろそろ、レゴンラッサムの短いバージョン(といっても20分強あります)の振りをひととおり習い終えます。…まだまだ「踊り」というには、かなり遠いのですが、衣装を…というお話が浮上。(はじめは、グループで一組…と。しかし、個人で持つべきかと、少し相談の余地ありです)グループであろうが、個人であろうが、あのレゴンの衣装をオーダーしてもよい…と言われたことは、とてもありがたいことです。
 次回、バリへ行ったときに、持って帰れるように、あらかじめオーダーをかけて下さるとのこと。
 それにしても、ふだんのレッスンは、Tシャツにサロンを巻いただけという軽装なのですが、レゴンの衣装は、頭から衣装まで、それはそれは…。踊りになるんやろうか???と思えるくらい…笑
 ペンデットやルジャンも、衣装をつけると、練習のときの半分くらいしか、踊っている感覚がなくなってしまうくらい…別物になってしまいます。
 レゴンのは、もっと違うものなんだろうなぁ。
 そんなお話がありつつ、気持ちは、やはりふわふわしていて…。
 いつの間にか、ラッサムvsガルーダの闘いのシーンにまで突入!
 チョンドンからとおしで、2回もやったことだし、全身びっしょり気持ちいい汗をかきました。
 いろいろ、もやもやしたり、ぼんやりしたり、ぼーっとした気持ちがあったのですが、なんだか、これでいいじゃないかーって気持ちになりました。(20060423)

- 踊った後、お風呂(温泉)に行ったのですが、湯上がりに更衣室で、芸能人社交ダンスのテレビに見入ってしまいました。真剣に練習し、かつ本番を楽しむ…そんな姿を観ていたら、じんとしました。踊ることに、理由なんていらないなぁと思いました。

バリ舞踊練習日誌060401

2006-04-02 | バリ舞踊
 4月らしい春の日ざし。おとといまで雪が舞っていたとは思えないくらい。
 いくらあたたかくても、寒暖の差があると、身体にこたえるなぁと思う今日この頃。寒いなら寒い、暖かいなら暖かい…そのほうがずっと楽だ。
 身体も適応能力を試されているのか、すごい食欲に襲われたり、やたら眠気が来たり、夜中にトイレに目覚めたり…。
 そんなこんな日のレッスン。
 なーんか、頭はぼんやり…そして、身体も力がこもってこないなぁ。。。気持ちここにあらず…といったところ。
 案の定、振りは間違え、違うところで回り始めるし…(喜劇)、3月の舞台の特訓で少し改善されたかと思った重心の持ち方もぶり返し、身体も前のめりになって…涙
 気が抜けるとは、まさに今日みたいなことを言うんだなぁと。
 目標がないとダメかな。。。
 レゴンラッサムの振りは、ラッサムVSガルーダの場面の前まで、1度だけ、ちらりと進みました。
 でも、まだ振りが頭に入っていなくって、あれ?あれれ??の状態。
 今まで習ったところでも、ここは踊りにくいという所は多々ある。
 それは得てして、左のアガムが苦手なところにあるのだと思う。
 小松のレッスンで鏡のないところで練習していた時に、左のアガムをとると、肩の高さが違っているとご指摘がありました。
 人数が少なかったこともあって、小松レッスンでは、ひとりひとりのアガムをしっかりとチェックしました。(写メール撮影会付き!)自分の身体の癖は、わかりづらいけど、ほかの方の癖って、すごく分かるような気がします。踊りに限らず、いかに客観的に自分を見つめる事が難しいか…ということに尽きると思います。
 何はともあれ、肚に気を込めて…意識と練習あるのみ(20060402)

バリ舞踊練習日誌060318

2006-03-19 | バリ舞踊
金沢のホテルにお泊まりだった幸恵さんと金沢駅で待ち合わせ。りえちゃんは、風邪の熱でダウンして一緒にいけなくて残念だったけど、まりこさんも落ち合って、一路小松へ。
 行きの車の中は、能登ばなしでもちきり。…幸恵さんは、長年のバリ暮らしの後、なんと能登の七尾・中島に半年くらいいらっしゃって、私がこれから、その能登の七尾住まいというと、おすすめのお醤油屋さんやら、お知り合いの方、おまつりなどなどのお話が、それはそれは…笑。
 りえちゃんも、穴水暮らしに本腰が入った様子なので、あと3~4人集まれば、能登レッスンすら実現しそうな勢い(笑)
 とはいうものの、レッスンは当面、金沢と小松。なので、小松の実家帰省も、それに合わせて…笑。(S嬢のご指摘どおり、割と小松には帰ってるのですよん。)
 レッスンでは、もうひとつ、私が火種をまいたものがありました。
「11月にバリに…」。今習っているレゴンラッサムの踊りの総仕上げをバリで…というのと、その衣装を…というお話もあって、もちろん盛りだくさんに決まっていますが、できれば、バリに行きたいと思っている方ができるだけ行けるように日程などなど調整しましょう…とも。私は、勿論行く気まんまんで、みなさんも、お休みもらえるかとか、お金…とか、いろいろありますが、まだ時間もたっぷりあるし、それぞれ行きたい思いが叶って実現するといいのですが…。
 で、レッスンは、ストレッチとか身体ほぐしやって、右のアガム、ピロース、左のアガムとか、目の動き(レッ トーンとゆっくり)やってみたり、歩きも。鏡の前で、みんなで揃ってやると、なんだか迫力がある。
 さてと、踊りは、ひさーしぶりの「ペンデット」から。それもひさーしぶりに右パート。最初の出だしとか、わかんなくなってて、我ながら焦った~。タイミングのところで、お直しが入ったりしましたが、今日も、さっくり、レゴンのふりへ。
 姫チームの出席率が悪かったため、王チーム中心に教わりました。
 で、とうとう進んじゃいましたよー。ラッサムVSガルーダの場面の前まで。(ここまで教われば、姫チームはいったんひととおり教わったことになる)
 一気にならったせいか、思い出そうとしても、あれ?どうだったけーということがたくさんあって…。
 まずは振りを覚えないと、踊りのほんとうのところは分からない。
 途中で、気分転換?に、レゴンラッサムのルンカップ(完全版…35分以上ある)を踊ってみようということに。はじめは、チョンドン(女官役)を真似しつつ、途中から、ラッサムのところを踊る。
 ルンカップのなかで、本当に素敵なのは、ブガワというところで、踊りも曲もやわらかーく、とても優雅。キパス(扇子)も絶えず、動かしているような…。とても、素敵な場面です。曲としても長くなってしまうので、バリでも、最近の定期公演では、この部分はしっかりカットされているそうです。で、11月にバリに行くかもーという新たな目標ができてしまった私たちは、当初レゴンラッサムの短いバージョン(といっても22分はある)を仕上げて…と言っていたのですが、もう少し欲を出して、ブガワもひととおり習ってから、行きたいーという、さらなる目標が。(私だけか…笑)
 一度踊ったら、なんだか、魂ぬけちゃったというか。まだレッスンの時間はあるのに、「もう踊れません状態…笑」 
 なので、みんなで輪になって、声を出すワークや、二人組になってマッサージ大会などしました。私は、背中をほぐしてもらったのですが、言ってもいないのに、どうしてそこだって分かるんだろうっと。不思議なものですねー。
 最後に、みんなで輪になって、ゆるゆる状態で、今度は「ルジャン」を踊った。そのまんなかに行ってみたら、空気があったかかったよ。(20060319)