今日の天っちゃん

天知茂関連作品の情報

新橋演舞場公演(S39年9月)

2009年04月15日 | 舞台公演
S39年9月 新橋演舞場公演パンフより

タレント電話対談
聞きて:大木豊

プー、プー、プー……
発信音はしているのだが、なかなか相手がでてこない。
やっと、通じたと思ったら、交換嬢の声で『まちがってかかりましたから、おかけなおし下さい』ときた。
ブラウン管に咲いた“悪の華”、イカス男性の声を早くききたいと焦った(?)せいか、どうやら番号をかけまちがえたらしい。

二度目――こんどはまちがいなく天知の声だ。
『初舞台で、感無量でしょう』
『ええ。いまのうちにできるだけ舞台の経験をつんでおこうと思いましてね』
『こんどの演舞場は、友情出演という形になっているんですね』
『「道場破り」で、映画は丹波哲郎さんのやった役をやることになっています。仲よしの長門君のために、すこしでも手助けができればと思って、一生懸命やりますよ。彼とはお互いに持ち味もちがうし、これからもいっしょに仕事をすれば、必然的にホーム・グラウンドもできるわけで、比較的やりたいものもできるからでしょうから楽しみです』

いまのところ、十月は大阪梅田コマ劇場で、木暮実千代との初顔合わせ(*「雪夫人絵図」)がウワサにのぼっているし、十二月には名古屋の名鉄ホールで主演の話(*実際は翌年一月の「初笑い清水港/ミスター・シャネル」)もあるというから、ことしの下半期、天知は舞台で暴れそうである。

*とりあえず間違い電話はだめでしょう、大木さん(ネタですか)…てっきり誰かとのおしゃべりが長くて通話中のプープーかと思ってしまった。

*長門さんとは「男ならやってみな」で初共演してから仲がよくなったようだ(それ以前にも、「これが法律だ」で一緒に出ているようだが接点はなかったのかもしれない)

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天知茂、素顔で出演

2009年04月08日 | 雑誌・新聞
(読売新聞1964年・S39年4月2日号より引用)

新番組「廃虚の唇」
黒岩重吾原作の推理映画
天知茂、素顔で出演


週刊読売に連載された黒岩重吾の長編小説を連続テレビ映画化したもの。脚本は今村文人で監督は伊賀山正光。

泉田敬(天知茂)はかつてちょっとしたヤクザとして売った男。ところがへんなことから丸木製薬の松崎営業部長(神田隆)に見込まれ、丸木製薬の下請け会社である泉製薬という、小さな工場を持つ会社をまかされる身となった。青年社長というわけだ。

ところが親会社の丸木製薬に北浜の買い占め魔といわれる角沼が乗り込んだ。しかし松崎の地位は動かなかった。

ある夜のこと、松崎は失踪し、数日後に三田市郊外の山の中で死体となって発見された。捜査は自殺ということで落着するかに見えた。

しかし松崎の恩を感じる泉田はこの死に疑いを抱いた。そして業界紙の記者大谷典子(上月左知子)に協力を求める。だが泉田の捜査が進むに従って、これを妨害しようとする黒い手が伸びてくる。

この推理的なプロットに、松崎の娘節子(緑魔子)と、その恋人服部(高城丈二)の恋愛などがからんで、発展していく。出演者はほかに宮城千賀子、加藤治子、石井伊吉、幸田宗丸ら。

前の作品「孤独の賭け」に引き続いて主役をつとめる天知茂は、ほとんど素顔で通し、ナマのヒフの迫力を出すことにつとめている。そして「不摂生をすると、すぐヒフに出るからこわいです」と語っている。

大阪でのロケーションでは、天知の人気ふっとうで、立ち往生してしまったほど。それも若い女性が多いのは当然だが、おじさん風の男性までサインを求めて来た。

「どうもまだ悪役というイメージがぼくのまわりにくっついているようで気がかりでしたが、こんどの作品でそれを洗い落したいものです」といっていた天知、すっかり張り切ったという。

伊賀山監督は「ニヒルな感じの天知君は、ヤクザの過去を持つ青年社長という主人公泉田にピッタリの推理的なスジ立てだが、事件中心というより、登場人物のすべての性格をつっこんで描いていき、テンポがはやくて厚みのあるものにしたい」と語っている。

*「ほとんど素顔」の状態というのがいま一つピンとこないのだが、ドーランが少ない(あるいは塗ってない)状態、と思ってよいのだろうか。そうすると明智センセイではなくて会田みたいな感じ?←微妙
コメント (3)
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刑事マガジン vol.7

2009年04月06日 | 雑誌・新聞
70年代刑事特集の一環で、三ツ村鐵治(かねはる)監督(非ライでは助監督を担当)へのインタビュー記事に「思い出の天知茂」という小見出しが。東映テレビのスタッフで天知さんの悪口を言う人は誰もいなかった、という話から、普通主役級の人は(待つのが嫌なので)自分の出番から先に撮ってほしがるのに、天知さんは「ゲストの方を先に撮影して下さい。僕は一番最後で構いません」といつでも他の人を立てて、お昼御飯も、スタッフの用が済むまでずっと待っていてくれた、という人柄が偲ばれる話が載っています。

あと、小野武彦さん(=非ライ第3シリーズの北里刑事)のインタビューの中にも名前がちらっと出てきます。あのときがはじめての出会いだったそうです。

刑事マガジン Vol.7 (タツミムック)

辰巳出版

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火線地帯

2009年04月01日 | 新東宝映画
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