今日の天っちゃん

天知茂関連作品の情報

紅夜夢

2006年10月20日 | その他映画
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昭和おんな博徒

2006年10月15日 | 東映映画
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明治座公演(S48年9月)

2006年10月05日 | 舞台公演
「演劇界」(1973年・S48年 10月号)から引用

明治座
木暮実千代奮闘


木暮実千代の女優生活三十五周年を記念した公演である。松竹映画『結婚天気図』でデビューして以来、映画の全盛期に活躍。出演した作品は三百本を越えるという。最近はテレビの仕事が多く、また、舞台は十年のキャリア。終始、華やかな話題につつまれたベテラン女優の記念興行にふさわしく、浜町の明治はにぎにぎしく活気に満ちあふれていた。
(中略)
三十五周年記念興行にかけた意気込みがうかがえる快挙だが、その意欲はもちろん舞台にも注がれていた。プログラムは昼夜に西沢裕子原作、土橋成男脚本、松浦竹夫演出の『大奥物語』が並び、このほか昼の部に土橋成男作・演出の『柳橋慕情』夜の部に宮川一郎作、土橋成男演出の『江戸快盗伝・濡髪小僧』がつくという献立だ。出演は相手役に天知茂を迎え、ほかに西尾恵美子、花柳喜章、近江麗江、星十郎、旭輝子、青山良彦、利根はる恵といった顔ぶれ。
(『大奥物語』の評は略)
このほか昼の部の『柳橋慕情』は木暮と天知のコメディータッチの舞台。夜の『濡髪小僧』は天知の顔をたてた作品である。

『柳橋慕情』は古いのれんの料亭を守っている女将(木暮)と女ぎらいで通っている板前(天知)とが、めでたく結ばれるまでをコミカルに描いていく。娯楽作品と割り切ってみれば、罪もなく、快テンポで、一応楽しめる。
何よりもいいのは、登場人物がいずれも明るく、生き生きとしていることだ。木暮は相変わらず、ぐんと若返っての舞台。華やかな色香もうせてはいない。
一方で、相手役の天知。映画やテレビでは、もっぱらクールなキャラクターで売っているが、この作品では百八十度転換。三枚目的な役柄で客席を喜ばせている。いつものタッチとわけが違うのか、ちょっぴりテレながらの芝居のようだが、それが却って効果的。律儀で、女主人を心に思っていながら、なかなか口に出せない男のもどかしさがリアルに伝わってくる。とくに大詰め、木暮と仲良く花道を引っ込むところで、それがうかがえた。
ほかに、チャッカリした姉さん芸者役の南原美佐保と板前見習いの岡部正純が三枚目ぶりを存分に出していて面白かった。

『濡髪小僧』は、大名屋敷や商家を荒らし回って盗んだ金を貧しい人たちに恵んで歩く義賊ものだ。老中水野越前守(沢村昌之助)と御用商人上州屋清兵衛(潮万太郎)のために、旗本四百石、奥祐筆を勤める広岡弥兵衛(近江俊輔)は切腹。その妻以弥(旭輝子)も後を追い、残された一子吉三郎(天知茂)が“濡髪小僧”と呼ばれる盗賊となり、親の仇の水野と上州屋に一矢を報いるため機をうかがう。
これに女白浪のお滝(西尾恵美子)やこそ泥の七之助(星十郎)、岡っ引きの文次(花柳喜章)、さらに吉三郎を仇と知りながらひかれていくかれんなおみよ(葉山葉子)などがからんで展開するが、天知は柄を生かして熱演。せりふの抑揚にもう一工夫あれば申し分なかった。うまさが目立ったのは星十郎。達者な脇役である。

*新東宝時代を見ていると、ニヒルキャラ以外でも嬉しそうに演じていた天っちゃん。三枚目役も似合っていただろうな(見たかった!)

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非情の街

2006年10月05日 | EP・LP
1974(S49)DR1937 ポリドール

A面:非情の街
作詞:岡たくみ・山田孝雄
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士

B面:気にかかる
作詞:天知茂
作曲:高島忠夫
編曲:伊部晴美

【ジャケット】
普通じゃお目にかかれないような柄のワイシャツとネクタイをトレンチコートに包んでこころもち上目遣いの会田刑事(初LPと同じ写真?)

気にかかる 作詞:天知茂

俺のことなら 心配いらぬ
ひとりぐらしは もともとだから
それより君が別れに見せた
笑顔のかげの 涙のあとが
涙のあとが 気にかかる

俺のことなら どうでもいいのさ
きっといつかは こうなるんだから
それより君が大事にすると
バッグに入れた 二人の写真が
二人の写真が 気にかかる

俺のことなら 大丈夫だよ
どうせ明日も 明後日もある
それより君が くらしの中で
あらしてしまった やさしい指が
やさしい指が 気にかかる

*A面は主演ドラマ「非情のライセンス」第2シリーズの主題歌(第1シリーズから使われているメインテーマに歌がついたもの)。「薔薇は嘆きの花か 俺によく似た花か・・・」ってな味わい深い歌詞はもちろん、気合が入りすぎてるのか声が裏返っちゃってる歌い方(TVサイズより顕著)が実に味わい深い。そしてB面は、新東宝時代の同期生・高島さんとのコラボレーション。なんですかそのフェロモン全開ぶりは!と突っ込まずにはいられない色気のある歌い方が大変気にかかるスローバラードである。

*初LP(「昭和ブルース」)の直筆歌詞カード(反対側は全身ポスター)の中に、「気にかかる」のレコーディング風景と思われる高島さんと嬉しそうに談笑している写真がいくつかあって、仲の良さが伺える。
コメント (13)
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新橋演舞場公演(S45年11月)

2006年10月02日 | 舞台公演
「演劇界」(1971年・S46年 1月号)から引用

大江戸物語

ぷろだくしょん森第二回公演と銘打った伊藤大輔脚本・演出『大江戸物語』が十一月十七日より四日間、新橋演舞場で公演をもった。かつて、松竹映画で評判のよかった『大江戸五人男』の舞台化といった趣きがあり、村山座の劇中劇『娘道成寺』から、水野十郎左衛門(天知茂)、幡随院長兵衛(御木本伸介)の出合いからはじまる白柄組と町奴の対立が、喧嘩の火を起こさないように苦心する長兵衛の努力にも拘らず、白井権八(伊吹吾郎)の暴走から、例の「湯殿」での非業な死に事件が発展していくことになる。この段取りは、黙阿弥の『幡随院長兵衛』を借りてきているが、この間に水野に『皿屋敷』の青山播磨のイメージを加えて、腰元きぬ(明星明子)を斬る件りをみせる。そのあとで、女役者水木あやめ(旭輝子)が『播州皿屋敷』を新狂言に仕組み、一方松平伊豆守(花柳喜章)は大久保彦左衛門(明石潮)に旗本の横暴を弾圧する宣言をして長兵衛は死んだが、白柄組なども取り締まられることになり、長兵衛女房(朝丘雪路)が、「祭の灯をお入れ下さいまし・・・」と町を触れて歩くところで終わっている。

全くの大衆劇だが、構成・展開、そして演技陣など古めかしい。ありきたりの材料を継ぎはいだという程度では、今日、新味のある大衆劇は生まれないのではないか。テレビスターが多いが、この人たちの背丈に合った方法を使ったら、案外面白いかも知れない。前向きであってほしい。

*遠いご先祖様の役なのでさぞやる気まんまんだったろう・・・が、「皿屋敷」も入ってるとは(怪談役者の面目躍如といったところか?)

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