■もう我慢できない!今年こそ結果を!国民大集会全報告 4
櫻井 ではここで、北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長で埼玉県知事の上田 清司さんにお願いいたします(拍手)。
◆自治体でも受け入れを準備中
上田清司 (北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長、埼玉県知事)
改めてみなさんこんにちは。今日は全国知事会から、山田啓二京都府知事、泉田裕彦新潟県知事、平井伸治鳥取県知事もお見えになり、また東京、神奈川の副知事、さらに知事代理を含め41の都道府県から参加をしています。
「本当にもう近い」。そういう思いを持って私たち知事の会では、市町村の皆さんと協力して、帰国された後の生活支援のための様々なケアー等について準備をしているところです。
私は、先ほどの中山先生の深い洞察力に富むお話を承りながら、まだまだ大きな課題があり油断ができないという思いを、新たに感じたところです。しかし、今の安倍内閣、あるいは古屋先生、山谷担当大臣、この政府のラインは一番協力であり、また平沼先生を初めとする与野党のみなさんの力は最強の布陣でもあります。この時に解決しなければならない。そういう思いがあります。
私たちには、なかなか対外交渉の情報ルートや、あるいはまたそうした交渉事ができる立場にはありませんので、安倍総理初め多くのご関係の皆様方の力を信じ、そして何よりも国民世論を地方の方からも盛り上げるための努力をしていきたいと考えます。
願わくば、公共広告機構など政府の広告費用がありますので、テレビで乱発すればいい((拍手)。そんな思いを持っています。あるいは大きく利益を出した大企業の皆さんにもお願いして、スポンサーとなっていただいて、とにかく「拉致被害者を返せ」という国民の声を、色んなところからアピールする、そういう知恵も必要ではないかと思います(拍手)。
都道府県というそれぞれの地域で、例えば県の広報紙でもアピールをしていますが、しかし何と言っても全国放送、全国のメディアを使ったものにはなかなかかないません。
是非そういう声もあることをお願い申し上げ、そして全国からご参集いただきました皆さんと共に、家族会の思いをしっかりと受け止めて、これからも頑張りたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 上田知事ありがとうございました。他府県からも知事が来られています。
新潟県知事の泉田裕彦さん、ひとことおねがいいたします(拍手)。
◆外交駆け引きをすればするほど日本国民は北朝鮮の誠意に疑いを持つ
泉田裕彦 (北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会副会長、新潟県知事)
本当に長い時間が経ってしまったこの拉致事件。今この集会を開催させていただいています。皆さん方と一緒に政府が交渉しやすい環境を是非今日は作っていきたい。そんな気持ちで参りました。
この間、政府におかれては、難しい国際環境の中で、日本の国益、すなわち拉致被害者を取り返すということを優先にやっていただいて今日があると思っています。是非、一刻も早い、拉致被害者全員の帰国を進めていただきたいと思います。
これは北朝鮮の方も見ておられると思います。私も最近感じているのは、北朝鮮は外交駆け引きが過ぎるのではないかということです。この外交駆け引きをすればするほど日本の国民は北朝鮮の誠意に疑いを持つということを、北朝鮮の交渉の担当者の方は肝に銘じていただきたいと思います(拍手)。
一日も早い全員の帰国のために、私も海外からのお客様が来るたびに、拉致問題を必ず訴えています。先月はモンゴルの総理のところにも行って、直接訴えることができました。
国際世論とそして世論の盛り上がりが拉致被害者を必ず取り戻してくれると信じています。皆さんと一緒に拉致被害者全員の帰国に向けて頑張りたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。次に、京都府知事の山田啓二さん、お願いいたします(拍手)。
◆受け入れる状況はできていると全国の地方公共団体がアピールする
山田啓二 (京都府知事)
私たち全国の知事は、拉致被害者を救出する知事の会の上田会長のもとに結束して、そして皆さんとしっかり団結して、拉致被害者全員救出のためにさらに行動を加速化することをお誓い申し上げたいと思います。
そしてその中で、私たち地方公共団体でできること。一つはこれから帰ってくる、帰ってこなければならない被害者の皆様をしっかり受け入れる体制を作り上げることです。
京都府におきましても、そのための対策会議を作り、来週にも、京都府だけではなく町村会や市長会、もちろん教育委員会や警察本部を入れた会議を行い、新潟のような先進事例を踏まえてしっかりと受け入れ態勢を整えます。
我々は待っている。受け入れる状況はできている。それを全国の地方公共団体がアピールすることが、全員の救出につながることを信じて、オール京都で頑張ることをお誓い申し上げ、私の決意表明とさせていただきます。皆さん、頑張りましょう(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。次に、鳥取県知事の平井伸治さん、宜しくお願いいたします(拍手)。 n
◆故郷をあげて待っている
平井伸治 (鳥取県知事)
鳥取県には認定被害者の松本京子さんを初め6名もの拉致が疑われる方がいらっしゃいます。今日私たちはここに、取り戻すために集まりました。是非結果を出さなければなりません。みなさんのお力を結集していただきたいと思います。
私たち鳥取県では、全国に先駆けてだと思いますが、来週議会を招集いたします。野田議長ともよく話をしていますが、800万円の予算を用意しました。当初予算と併せて1000万円を超える予算を作り、もしいつ帰ってきても、例えば最初の一時金とか、あるいは通訳費とか、学校や住まいのこと、それができる予算を用意しました。
ここまで私たちは待っているんです。故郷をあげて待っているんです。後は結果を出すだけなんです。そのために政府は毅然として、全員即時に取り戻すことをお願いしたい。
そのためには私たちが結束することです。皆さん宜しくお願いいたします(拍手)。
この9月7日、松本京子さんは66歳の誕生日を迎えました。その翌日は中秋の名月でした。「月見れば ちぢにものこそ悲しけれ わが身ひとつの秋にはあらねど」、そういう歌があります。
京子さんは悲しい思いを月に重ねて、見ていたのかもしれません。山陰の人間は、松本孟さんもそうですが、あまり感情を表には出しません。しかし、内には秘めている熱い願いがあります。皆さん、どうか宜しくお願いいたします。頑張りましょう(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。政府の拉致被害者救出の思いとその方針を実質的に支えていくのは、地方自治体の皆さん方だろうと思います。その意味でそれぞれの知事の決意を聞いて嬉しく思いました。
ここで他の都道府県からも副知事が出席しておられますので、お名前を呼ばせていただきたいと思います。
東京都副知事の秋山俊行さん (拍手)、
神奈川県副知事の吉川伸治さん (拍手)、
今日は計41都道府県から参加されています。どうぞお立ち下さい(拍手)。どうもありがとうございます。皆さん方のお力を期待しています。
さてここで、拉致問題について非常に熱心に取り組んでこられました地方議会の方々のお話を聞きます。拉致問題地方議会全国協議会副会長、古賀俊昭さんお願いいたします(拍手)。
◆我が国は領海や国民同胞を守る姿勢には甚だ決意が欠けている
古賀俊昭 (拉致問題地方議会全国協議会副会長、東京都議)
本日、30の都道府県から120人になんなんとする議員に全国からお集まりいただきました。まず、代表者を紹介します。
恐縮ですがまず東京都からご紹介します。
東京都は本日19名が参加しています。どうぞお立ち下さい(拍手、以下略)
(会長県及び副会長都県: 25名)
神奈川県 竹内英明副代表 (はじめ5名)
新潟県 三富佳一会長 (はじめ13名)
埼玉県 長峰宏芳会長 (はじめ7名)
(北海道・東北: 22名)
北海道 本間勲会長
青森県 西谷洌会長 (はじめ4名)
宮城県 相沢光顧問 (はじめ4名)
秋田県 北林康司副会長 (はじめ4名)
山形県 今井榮喜会長
福島県 遠藤忠一会長 (はじめ8名)
(関東:16名)
栃木県 増渕三津男副会長 (はじめ2名)
群馬県 腰塚誠会長 (はじめ2名)
千葉県 宍倉登会長 (はじめ11名)
長野県 丸山栄一幹事長
(東海北陸:12名)
静岡県 小楠和男幹事長 (はじめ3名)
岐阜県 藤墳守会長
富山県 大野久芳副会長
石川県 大口英夫事務局長
福井県 中川平一会長 (はじめ7名)
(近畿:5名)
京都府 片山 誠幹事 (はじめ3名)
和歌山県 門三佐博会長 (はじめ2名)
(中国:9名)
広島県 山崎正博会長 (はじめ6名)
鳥取県 野田修会長 (はじめ2名)
島根県 小沢秀多会長
(四国:4名)
香川県 新田耕造事務局長
徳島県 長尾哲見副会長
愛媛県 本宮勇幹事 (はじめ2名)
(九州:4名)
佐賀県 伊東猛彦理事
長崎県 野本三雄会長 (はじめ2名)
熊本県 内野幸喜委員
以上120名の議員に駆けつけさせていただきました(拍手)。
古賀俊昭 私たち地方議連は、地方議会全国協議会の発足前、有志で平成9年から、家族会の結成直後から活動を始めました。平成14年10月7日に、小泉訪朝を受けて、中央区日本橋公会堂で「北朝鮮糾弾集会」を行い、その場に増元照明・家族会事務局長にもご参加いただいて、この時、拉致問題の象徴とするためにブルーリボン運動を提唱しました。
青い海で隔てられているけれども、拉致被害者と我々同胞は青い空でつながっている。一日も早い解決を願って、切込みを入れて、このブルーリボンバッジを作り、ブルーリボン運動を開始したわけです。
当時は、ほとんどの皆さんが付けてくださらなかったわけですが、このブルーリボン運動が燎原の火のごとく広がり、この拉致問題解決のための運動の象徴として皆様方に付けていただいていることを、地方議員の提案で始めた運動でありますだけに、誇りに思うところです。
先ほど安倍首相からお話がありました。私は今の安倍内閣、安倍外交に大変大きな期待を寄せています。49か国を廻り、歴代総理では第一位の数だそうですが、しかしその中に韓国と中国との首脳会談は入っていない。これこそ日本外交の真髄を示すものだと私は思います(拍手)。
日韓と日中は関係が冷え込んでいるのではなく、今私は正常だと思います (拍手)。この状態を北朝鮮はどう見ているか。今度の首相はただ人気取りだけで拉致問題に取り組んでいるのではない。やはり信念を持って、保守の哲学を持って、国家主権に関わる問題としてこの拉致問題を解決しようとする意志を持っているという判断をするはずです。
私は、この安倍首相の姿勢があるからこそ、この内閣で解決することに大きな期待を寄せるものです( 拍手)。
拉致問題は長い間放置されてきました。しかし、拉致事件をまたたく間にかいけつした国が実際にあります。今日お集まりのみなさんはご存じだと思いますが、昭和53年に、中東の小国と言っては失礼ですが、人口440万人のレバノンから北朝鮮は若い女性4人を、日本にいい仕事があると言って拉致しました。
2人は自力で脱出しましたが、このレバノンは国家の意思を示すことによって、重大な決意をすると言って、2名を取り返したのです。わずか1年4か月。レバノンにできることがなぜ日本にできないのか (拍手)。
横田めぐみさんは13歳で拉致されて37年、今年50歳になります。これだけの年月が流れているわけです。私はレバノンを見習うべきだと思います。国家が重大な決意をすればいいわけです(拍手)。つまり我々はそのことを怠ってきた。戦後の歴史に断絶があると思います。
もう1つはパラオという国です。パラオは平成24年時点で人口2万人の南太平洋の国です。領海侵犯をした中国の漁船に警告を発し、退去しないため銃撃を加えて、船員を逮捕しました。
中国の漁船は自ら火をつけて航行不能となりましたが、一人当たり1000ドルの罰金を課し、17時間拘留して、領海侵犯を認めさせて返しました。パラオは人口2万の国です。
これだけのことをやっている国があるにも関わらず、我が国の、領海や国民同胞を守る姿勢には甚だ決意が欠けていると言わざるをえません(拍手)。
是非みなさん、拉致事件は文世光事件などをきちんと処理をしていれば、拉致問題を解決する機会はたくさんありました。しかし、歴代の内閣はこのことを見送ってきたわけです。戦後の大きな外交の闇に、この拉致問題を通してメスを入れていく。そのためには、幸い朝鮮総連の議長が今日本を離れたわけですので、これは制裁を解除して再入国許可をとっていたわけですが、もし拉致被害者を返さないということであれば、この再入国を取り消せばいいわけです(拍手)。
そのくらいの外交姿勢を示すことによって、日本の戦後最大の課題である拉致問題は安倍政権のもとで解決すると思います。是非、皆様には地方議会の取り組みにもご理解をいただき、これから心を一つにしてご支援を賜りたいと思います。
なお、東京都は昨日から来週19日金曜日まで、拉致問題解決のために庁舎のライトアップを行っています。今副知事のご紹介もありましたが、知事部局は大変熱心に取り組んでいます。東京にいらっしゃった方でお時間のある方は、是非拉致問題に取り組む東京都の姿勢をそこに見ていただければと思います。
どうも皆さんありがとうございました (拍手)。
櫻井 古賀さん本当にありがとうございました。大変力強いお声でした。ではここで、全国の市区町村の議員の皆様その場でお立ち下さい(拍手)。どうもありがとうございます。各地の救う会の方々で、本当に地道にこれまで支援してくださった方々、その場でお立ち下さい(拍手)。
またこれまで拉致問題に協力してくださった方を紹介します。
前仙台市長、国際教養大学教授の梅原克彦さん (拍手)
産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久 (拍手)
(5につづく)
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■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
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カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
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