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(200)進化か創造か ヘッケルの偽造と反復説

2011年01月16日 | 進化論と創造論



聖書は神話や昔話と同じ、ただの宗教の本! 神を信じる人は非科学的! 神を信じるなんて根拠がない! 聖書の奇跡を信じるなんてばかげてる! 神を見せてくれれば信じるよ!

教会の中にも、進化論を肯定し、聖書に書かれた奇跡的なできごとを寓話として解釈する人もいるので、聖書になじみがない多くの日本人が、このように考えるのはもっともなことで、かつて、私も同じように考えていた一人です。

この進化論と聖書の対立について、私が分かる範囲で説明させていただきたいと思います。


~過ぎたるはなお及ばざるが如し~

エルンスト・ヘッケル ドイツ人 1834~1919年
Ernst Heinrich Philipp August Haeckel

ヘッケルは『生物が進化する過程は、生物個体の成長に再現される(反復説)』という理論を提起した人です。学校の理科では、この反復説をいまだに教えています。また、ヘッケルが描いた胚のスケッチも、今でも理科の教育で使われています。ヘッケルのスケッチとヘッケルという人物には大きな問題があるようです。


ヘッケルは絵ごころがあったようで、画家としての一面もありました。

ヘッケルのアート作品





次の図は1874年ヘッケルが、受精卵から胚に成長する姿をスケッチしたものです。当時は、小さな細胞や胚を映す、写真技術がまだない時代でした。




みごとな腕前です。しかし『過ぎたるはなお及ばざるが如し』といいます。ヘッケルはその卓越した匠の技で、スケッチを偽造しフィクションにしてしまったのです。これを科学とはいいません。




次に、ヘッケルの絵と本当の絵を並べてみました。ご確認ください。











全く形の違うものばかりです。世界中を騙したヘッケルは、科学者ではありません。嘘の理屈で理論を作る人を、科学者とは認めたくありません。wikipediaを見ると、生物学者、哲学者と紹介されていますが、世界中をだました『イルージョニスト』にしていただきたいものです。




英語の記事を調べると、ヘッケルの意外な面を知ることになりました。以下、英語の記事の概要を私訳したものです。

~スケッチと反復説はニセモノ~

ヘッケルは『生物が進化する過程は、生物個体の成長に再現されている(反復説)』という理論を提起したことで知られますが、生物分類学と環境学の研究をしたことでも知られています。

『一見するとかけ離れた現象を、私は結びつける。短時間で完成される胚の成長と、悠久の時を経て生じる進化の過程だ。それぞれの過程は、重要な意味を示唆する。これは個人的な意見ではあるが、進化論と生物学、この二つの分野はとても密接な関係にある。胚の成長過程を見ると、生物遺伝の法則と環境適応の法則が相互作用する現象であることが分かる。長い時間かかる進化の過程が、胚の成長に凝縮されているのだ』これが、ヘッケルの反復説です。

ところが、ヘッケルが根拠にしていた自分のスケッチはデタラメだったのです。


~ナチズムへの影響~

ヘッケルの思想は、進化論にとどまらず、ドイツ民族優位思想、社会淘汰思想、ダーウィン思想、宗教批判などに広がります。更に、ダーウィン社会思想(Social Darwinism)、ドイツ民族覇権主義(German Monist League)を唱え『生物学は政治に適用されるべきだ』と主張しました。

ナチ党はヘッケルの思想を積極的に利用し、劣等市民とみなした、障がい者、ユダヤ人を集め殺害します。ナチ政権の虐殺、戦争は、ヘッケルの思想が強力に後押ししたのです。ナチ党もヘッケルも英雄のごとく、国民から熱い支持を得ていました。

ヘッケルの提案通り、障がい者は集められ集団的に殺された。


当時は、第一次世界大戦に敗れ、ドイツが多大な賠償金を抱え、国民が意気消沈していた時代でした。ドイツ民族優生思想(National Socialism)が、貧しかった国民をふるい立たせるものだったのです。当時、貧困層を擁護する政策として、共産主義と社会主義が台頭した時期でもあります。

ドイツ民族優生思想(National Socialism)は、その後、社会主義(Socialism)と名前を変えますが、民族優生思想(National Socialism)という露骨なイメージを軽減させるためでした。

ヘッケルの知られざる一面です。

引用資料
『教科書の偽り』 進化論またねつ造 胚のスケッチはニセモノ
Ernst Haeckel (1834-1919)
・The scientific origins of national socialism. Social Darwinism in Ernst Haeckel and the German Monist League




理学博士安藤和子氏のウエブサイト『12.進化思想により混迷の科学へ突入』からヘッケルの記事を引用させていただきます。

バチカン教皇庁の大学院教授二人が、ヘッケルは人種差別主義者であったことは疑いえないとして、次のヘッケルの言葉をその評価の根拠としている。

「聾者や唖者、知恵おくれ、不治の遺伝病者などの障害者たちを成人になるまで生かしておいても、そこから人類はいかなる恩恵を得るだろう?...もしモルヒネの投与により不治の病人たちを言葉に尽くせぬ苦しみから完全に解放することにしたら、どれほどの苦しみ、どれほどの損失が避けられるだろう?」

ヘッケルの「種の優生学的保存」などの社会ダーウィニズム的な主張は、のちに優生学として継承され、さらにそうした優生学的な考えは、ナチスによるホロコーストを支える理論的な根拠としても扱われた。また、エコロジーとナチスのファシズムの二つの思想の潮流を辿ると、いずれもヘッケルを介するという点で共通項をあげることができると考えられている。







今回、画像データが多く、このブログに載せてないものもあります。スライドショーの方が見やすいかなと思いスライドショーを作ってみました。

ヘッケル 偽りのスケッチ 胚の成長は反復しない





ヘッケルの胚の絵はでっちあげ、反復説もでっちあげということがお分かりいただけたでしょうか?しかし、日本の学校では、いまだにヘッケルの絵を使い反復説を教えています。生物学者はこのことに口をつぐんだままです。進化を教えるためならウソを使ってでも教えようということでしょうか?文科省は、なぜ訂正をしないのでしょう?はっきりとヘッケルの反復説は誤りだと公言するべきです。

アメリカで進化論裁判が起こったことはご存知かと思いますが、進化論者はこうした、嘘をおりまぜて子どもたちに教えているのです。科学や生物学を教えるなと、いいたいのではありません。学者や学校が、嘘を混ぜて教えていることに怒りを覚えるのです。アメリカで裁判を起こしたクリスチャンの気持ちがよく分かります。

科学的な根拠で、聖書のことを全て証明することはできないことでしょう。また、その必要もないと思います。しかし、検証できるものは理論的な検証をし、教会の子どもたちに偽りのない知識を教える必要があると思います。記事も動画も、自由に使っていただいて結構です。


第一ペテロ3:15~16 新共同訳

15 ・・・あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。
16 それも、穏やかに、敬意をもって、正しい良心で、弁明するようにしなさい。そうすれば、キリストに結ばれたあなたがたの善い生活をののしる者たちは、悪口を言ったことで恥じ入るようになるのです。



第二ペテロ3章18節 新共同訳

・・・救い主イエス・キリストの恵みと知識において、成長しなさい。・・・


詩篇119篇66節 新共同訳

確かな判断力と知識をもつようにわたしを教えてください。わたしはあなたの戒めを信じています。




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