ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

28-12 見よ、私はカツラを外そう Behold, I take off MY WIG

2024年03月21日 | 第28話 スパイとインボウ論とシュン画と親子ゲンカ



 前半ブログでも、
またこちら後半ブログでも
合わせて何度か書いていますが、
ハリソンさんのリボンで
縛った銀毛はカツラです。

 18世紀の人々は
薄毛や禿げ頭を隠すために
カツラを被っていました。

 王侯や著名人だけで無く、
かなり下の階級の人々までも
着用していて、
「皆で被れば本当の
頭髪で悩んでいる人だけに
恥をかかせたりはしない」

というのが
当時のマナーだったようです。

 フランス革命も過ぎ
19世紀に突入。
ナポレオンの時代には
カツラを被る人が
減って行きます。

 ジェイン・オースティン
小説のヒロインのお父さんとか、

親戚や近所のある年齢より
上のおじさんだけ被っているのを
映画で見る事がある程度。

 ベートーベンが本格的に
活躍している頃には
もう殆ど絶滅。

 一部の権威的職業の
方々や演劇のキャラクター、
お祭りのコスプレを除き
姿を消したのでした。

 さて、本ページからは
インボウ論パートに入って
行きます。




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