ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

23-5 笛吹きに出世の道は有るに非ず

2021年07月04日 | 第23話 才能開花



 諸事情により、
またアップが途絶えてしまっていましたが、
実は、25話までは描けてはいます。
このページは、初めてお絵かきアプリを使い、
スマホで編集してみました。



 以前はPCで全て編集していましたが、
お絵かきアプリ+スマホで編集する方が格段に楽なので、
これからその方法で細々と
アップして行こうかと思っています。

 ハリソンさんがアラベラさんの情緒不安定に
振り回された挙句に失恋、意気消沈していた頃、
マルセルは、お国のために何かしたい若者の一人として、
軍隊に入っていました。

 当時フランスは東インド(現在インド)と
西インド(現在カリブ海周辺地域)の覇権をめぐり、
英国と戦っていました。

 しかし、日本が第2次世界対戦末、
アメリカに負け続けたように、
フランスは次々と領地を失って行きます。
7年戦争終結後には、カナダとルイジアナも
英国に奪われる事に。

 上半分のアメリカでの勢力を失ったフランスの恨みは、
北米13州の英国本国への憤懣とシンクロ。
独立戦争でフランスは米軍側に味方し、今度は英軍が敗退。
ゴネる国王ジョージ3世を、
ノース首相が涙を流して懇願し説得。
パリで講和条約締結後、アメリカ独立が確定したのでした。

 とはいえ、フランス側も人を呪わば穴二つ。
合衆国成立がフランス国民の意識を刺激し、
かの大革命が起こってしまうのです。

 楽隊の人達が演奏しているのは、
最前列2名が小太鼓
2列目はオーボエ1名+F管フルート2名 
最後列でマルセルがピッコロを吹き、
お隣は低音楽器のセルパンという、
今では楽器博物館でしか見られない楽器を吹いています。

第1~21話は「漫画 ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN -フランス通過編-
で、ご覧になれます。



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