ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

24-12 逸脱に次ぐ逸脱…そして散会

2021年10月17日 | 第24話 悲運の商人アントニオと20個の卵の物語



 あっちゃこっちゃ行った挙げ句、
女性3人が散会に導いちゃいましたね。

 私見た事があるんですが、
ある時、女性2人と男性1人が話をしていて、
男性が

「俺わかんねー。なんで女って話が
あっちゃこっちゃ飛ぶんだろうな〜?」

すると女性達が

「頭の回転が速いからに決まってるじゃねぇ
「そーだよそーだよ、頭がイイからだよ〜

…という展開でしたが、納得できます?!
私個人としては、何か釈然としませんが…。
女性の中でさえ納得行かないって人いると思う。

 ハリソンさん、これでやっと難を逃れる事が
できたようです。
ノアイラさんとリュウちゃんは後で
「そういえば、あの話どうなったんだっけ?」
というくらいでしょう。

 マルセルもハリソンさん言う所の
「巷談集」自体には、ほとんど興味がないので、
何か言って来る事も無いかもしれません。

 それどころか、
これからマルセルの方が非常事態に出食わしてしまい、
そっちに意識が総動員/全集中となってしまうのです。


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悲運の商人アントニオと
20個の卵の物語の続き

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 帰り道でアントニオは言いました。
「私のせいで、お前までとんでもない事に
巻き込んでしまって、すまなかったね。」
「僕はあの人達が、そこまでする事
無いのにと悔しくて泣いてしまいました。」
 けれどもグイードは、
自分が密告した事。
税関長が自分には
「初犯なので今回は指定の金額の支払いと
厳重注意だけで許す。」と
約束していたのに、裏切った事を
主人に言えませんでした。
 結局密輸がバレたために
罰金として3倍の金額を支払わされ、
さらに卵2個分の税額に当たる
銀貨1枚を口止め料として職員達に渡し、
ようやく解放されたのでした。
 そうしている内に屋敷に帰り着きました。
庭で妻がニラやルッコラを採っていて
「あなたが今日中に帰って来るのではと思って、
夕飯に出そうと摘んでいました。」
それから
「確かに随分涼しくはなっているけど、
マントまで…どうしたの?」
と聞きました。


この続きは10月20日(水)
この後、ノアイラさんが聞く事ができなかった、
アントニオへの妻のキツ〜い御言葉が!