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ネットオヤジのぼやき録

ボクシングとクラシック音楽を中心に

二度とボクシングには関わるな - シバターと久保優太にプロの競技選手たる資格無し/事実ならばただの”面汚し” -

2022年01月04日 | Boxing Scene

大晦日に行われた「RIZIN 33」で、遂にと言うべきか、出るべくして出たと言うべきか、八百長に関わる問題が勃発した。

全体像を掌握する為に、ネット上に掲載された記事と動画配信チャンネルの映像を幾つか見たけれど、まあ正直どうでもいい内容ばかりで呆れる他ない。

結論はハナから出ている。

「話に乗っかってしまった久保優太が全面的に悪い。」


まずは持ちかけられた時点で、きっぱりと断るのが常識。健康問題に関する与太話については、信用する方がおかしい。顔を殴られたくないのなら、総合だけでなくプロレスも無理だ。竹原慎二とのスパーリングで、思いっきり殴られていたでしょう。あの後、入院でもしていた?。

一度断っても依頼と勧誘を止めず、さらに連絡を続けるようなら、信頼できる法律家を立てて、すべてを公にするしかない。

シナリオを作って持ちかけたシバターからの電話を録音していたのであれば、まずはメディアを集めて会見を開き(RIZIN運営側の揉み消し工作を防ぐ為)、「LINEで行ったやり取り」と一緒に「録音」をすべて公開すべきだった。

その上で、RIZINの運営側というか、代表の榊原氏に速やかに関係資料として提出する。

「こうした事実がある。RIZINと契約しているすべての選手、大会そのものへのファンの信頼を根本から損ねる愚かな行為であり、選手としての立場を守る意味でも、自分は大晦日の試合に出場する訳には行かない。」

「自分にもスポンサーがいるし、チケットを購入してくれたファンへの払い戻し等の問題は、別途法律家を間に入れてRIZIN側と話し合う。」


15年超のプロキャリアを持つ、いっぱしのキックボクサーとは到底思えない。この程度の判断もできないのかと、唖然としてしまう。個人的なスポンサーがいるぐらいなのに、相談できる目上の人がいないというのも、にわかには信じ難いことではある。

そもそも、どこからどう漏れてもおかしくない「LINEでのやり取り」にしても、事前の打ち合わせを「携帯メール」でやらかしてしまった、いつぞやの若手力士たち以上に間が抜けていて、もはや語るべき言葉が見当たらない。

その上で、言いたいことはただ1つ。

「頼むから、ボクシング界に来ないでくれ。」


亀田一家のやりたい放題を許してしまった日本のボクシング界も、偉そうなことを言えた立場ではないけれど、八百長に関する事前の打ち合わせを自らバラして(認めて)しまったのだから、久保優太は潔く現役の継続を諦めるのが筋である。気の毒だが、自業自得としか言いようがない。

残る最大の問題は、RIZINが2人に対する処分をどうするのか。久保は「今回のやり取りはあくまで自分とシバター間の個人的なもので、RIZINとは直接関係ない。」と言っているが、「事前の打ち合わせをやった選手をリングに上げてしまった」時点で、既に他の選手たちも火の粉を被っている。何をどう取り繕ったところで、RIZINの責任は免れない。

少なくとも、RIZINが「真っ当な競技団体」を主張するのであるなら、シバターと久保の2人からしっかり事情を聞き、証拠となるべき電話の録音を提出させ、事実であると確認できた場合は永久追放にするべきである。

そうしないと、ファンや世間に対して示しがつかない。結果的に他の選手たちを守ることができない筈。ただの謝罪だけで済ませてウヤムヤにした途端、RIZINは競技団体としての存在を自ら否定することになる。


もしも同じことがボクシング界で発生したら、幾ら事なかれ主義のJBCとJPBAでも、十八番の「無期限資格停止」を持ち出して、それで幕を引く訳には行かないだろう。

打ち合わせを行った両選手のライセンスを没収するだけでは済まず、クラブオーナー(ジムの会長)とマネージャーにも当然厳しい処分が及ぶ。「事前の打ち合わせ」に会長自身が直接関係していれば、待ったなしでジムは解散。所属選手とトレーナー,スタッフの移籍についても、法律家を含めた調査委員会を設置して、それ相応の時間をかけて身の潔白を証明してからになる。

これらの処分や調査は、「事前の打ち合わせ」を行った2人の選手が所属するジムそれぞれについて行われることは、あらためて申し上げるまでもない。


以前にも触れたが、格闘技の興行において、コミッションの存在が不可欠であることが、こうした事態が起こると良くわかる。興行団体(ボクシングで言えばジムの会長+会長の寄り合い所帯でもあるJPBA)が、ライセンスや審判団を直接管理することの危うさを、流石の格闘技ファンの方々でも実感できるのではないか。

久保に限らないが、こうした「良からぬ事前の打ち合わせ」を持ちかけられた選手が、興行会社の運営側に訴えるしかないのである。

「そりゃ揉み消すよね・・・」


どんな経緯と理由があったにせよ、シナリオを一度呑んだのであれば、リング上で何が行われたとしても、甘んじて腹に収めるしかない。事前の打ち合わせは、墓場まで持って行くのが常道。

もっとも、この手の打ち合わせにLINEや電話,メール(若手力士の場合)を使っている時点で、「あなたたち、正気ですか?」という話にはなるけれども・・・。

さて、この期に及んでもなお、久保が「ボクシングに転向する。」と性懲りもなく言い出した場合である。考えたくもないことだが、日本のボクシング界はどう対応するのか。

ライセンスの許可が有り得ないのは勿論、プロテスト受験の為にも必須となる国内のプロ加盟ジムへの入門・契約など持っての他(日連=アマは選手登録の申請があっても当然門前払いにする筈)。これまでの状況はともかく、今後も練習環境を提供するプロ加盟のジムがあったとしたら、それこそが由々しき事態と言わざるを得ない。

RIZINの対処の仕方によっては、動画配信サイトで目にするプロボクシングの現役選手と総合の選手間の交流も、残念なことではあるが中止をお勧めする。本来ならば、JBCとJPBAを通じる体裁で、所属ジムからストップをかけて然るべき事態と認識すべき。

引退した元チャンピオンたちの中で、プロ加盟のジムを運営していない人たちには「交流を止めろ」と強制することはできないけれど、少なくとも自重は必要になるだろう。

新年1発目の記事が、こんなどうしようもない内容になってしまうとは・・・。