旅の裏の手&ポエポエの日々

幸せになった元野犬「紋二郎」日記と本業旅情報

福岡市動物愛護管理センターへ里帰りしてきました

2012-10-19 18:34:17 | でっかい看板犬 紋二郎日記

某日早朝ドッグラン&公園散歩後、出社前に“狂犬病予防注射”の為、紋二郎を譲渡して貰いました「福岡市動物愛護管理センター(旧:東部動物管理センター)」に行ってきました。



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到着してまずは慰霊の碑へ・・ここは、殺処分業務も行っている施設です。どれだけの数の犬や猫が、安楽死という名の窒息死で苦しみ亡くなったのでしょうか



「目が見えなくなって可哀想だから」・「引っ越し先で飼えないから」・「ペット不可の住居でバレたから」・「子供が生まれて飼えないから」など、また年を取って介護が大変だから。。。殺処分のその瞬間を見ていないから、安易な気持ちで持ち込み又は投棄するのでしょうか?なぜ?



収容犬や猫の中に、年をとり本当にヨロヨロとした子が沢山いました。恐ろしい事ですが



 

・私たち家族の前で無様な死に方をしたくなくて死期を悟ると姿を消す

・犬は死期を悟ると本能でいなくなるそうです

・老犬の中には死期を悟ると山に帰っていくと言う本能もあります

・人のいないところを選んで死期を迎える場合が多いようです

・ネコが死ぬときは、姿を消して、一人で死ぬそうですね



上記は、いろいろなHPやコメントで実際に書かれていた言葉です。動物は、本来怪我や病気/年をとり衰弱すると、天敵や捕食動物に襲われないよう姿を隠し回復(自然治癒)を待つ本能が働きます。なので死期を悟って姿を消すのではなく、具合が悪い為に回復する間、狙われにくい潜める場所を求めて姿を隠すのです。希に自身の持つ自然治癒能力で復活した子は、飼い主の元へ帰ることがありますが、殆どがその場所で朽ちるか保健所に捕獲されてしまいます。



有名なのが「猫は死期を悟ると姿を消す」・・事実は、昔猫は蚕などを食い荒らすネズミの駆逐が目的として放し飼いされていました。(江戸時代、ネズミ取りが上手な猫は高価な価格で売買されていたくらいです)そして怪我や病気などで、上記本能により屋根裏や馬小屋,倉,床下などに潜み、そのまま回復せず亡くなり飼い主が動物本来の本能を知らず「死期を悟り姿を消した」そう勝手に解釈したにすぎません。そんな事からこの俗説は生まれました。



そして、この事実と異なる俗説を信じ。。上記コメントを鵜呑みにして、行方不明になった老犬・老猫を「本人の意思なら・・」と探さなかった人がどれほどいるのでしょう。また「いつも自力で帰ってきていた」という言葉もよく目にします。いつも帰ってきていたから自分の意思で姿を消したのだろうと。。探さなかった人がいます。年をとり嗅覚,視覚,聴覚が弱くなり帰巣本能も比例して弱くなります。帰って来ないのではなく、帰って来られないのです。



そして唯一探してくれるはずの飼い主が探してくれなかったら、保健所などに問い合わせをしなかったら。。。保健所に収容され期限切れで殺処分となります。



老犬/老猫を、飼っている皆様へ

万一行方不明になったら、即保健所(数十キロ先の保健所に老犬が収容されていた事例もあるので隣接する保健所も含む)・警察・近隣動物病院へ連絡して下さい。そして万一の事を考え、常に迷子札,鑑札,マイクロチップなどお家へ帰れるようにしていてください。

 



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※亡くなる数日前のミヤです。自力で、食事/排泄/歩行もできなく体重は1キロまで落ちた状態。。でも、表情はイキイキ自力で、バックからでられないので「早く出せ!」と眼力で訴えているミヤです(*^▽^*)



写真は、故猫家族のママ猫ミヤです。元飼い主の引っ越しにより捨てられた猫なので推定ですが17才で天寿を全うしました。ミヤも具合が悪くなった当初、家具の隙間やクローゼット、お風呂場など人目につかない場所に潜みました。しばらくすると安心して潜む事をやめ、逆に不安なのか?常にベッタリ傍らにいるようになりました。何度も書きますが、具合が悪くなると隠れるのは習性です。探して下さい。長年連れ添った愛しい命の最後を、飼い主を待ちながらの窒息死のいう形で終わらせないで下さい。お願いします。



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そしてここは、施設内にある「譲渡対象犬・猫」とモデル犬達がいる施設です。



収容された犬で、譲渡対象犬になる為にはいくつかのテストがありますが、例え怯える噛みつく=即殺処分ということはせず、いろいろな道を探り目の前にある命を救おうと日々努力されています。噛み癖のある犬の場合、一人が噛みつかれそうになったら別の人が本当に噛みつくか再度確認して再び噛みつきそうだったら次の人と何人かの人がいろいろな方法でCHECKして。。それでも噛みつきそうな場合は、受け入れ可能保護団体に連絡をして一つでも多くの命を救えるよう職員の方々は、努力されています。また上記記載の老犬/老猫の場合も、その分野が得意な保護団体があるようで、そちらに連絡をして無責任な飼い主の代わりに、穏やかな最後を迎えられるよう重ねて努力をされています。



モデル犬は、幼稚園や小学校などに出向き,犬と直接ふれあい,生き物への優しい心と責任及び命を大切に思う心を育む事を目的とする「ふれあい教室」で活動しています。この犬達は、すべて飼い主による持ち込みや投棄犬で、一時殺処分対象となった過去のある犬達です。※依頼があれば幼稚園/小学校へ出張しています。



モデル犬のわんちゃんは、職員さん達の愛情一杯のお世話でみんな本当にいい笑顔です。この日、行った時はみんな職員さんに連れられ朝の散歩を楽しんでいました。紋二郎は、ここに2ヶ月近くいたので、モデル犬達のわんちゃんたちとも仲良しです。私と遊んでくれた先輩わんこのモデル犬「あんこちゃん」ふわふわで、めちゃくちゃ可愛かったですよ。



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そしてこちらが、施設内にある11月は下記日時にて解放しています飼い犬と遊べる「ふれあい広場」のドームテントです。朝が早くまだ開放時間前だったので、紋二郎は遊びたい気持ちをぐっと我慢しています。リードを持っている職員さんを少し引っ張り気味ですが



【11月のふれあい広場開放日時】
 ○月曜日~金曜日(祝日を除く)10:00~12:00 及び 14:00~16:00
 ○11月18日(日曜日)12:00~16:00
 ○11月25日(日曜日)10:00~16:00



また、躾で悩んでいる方々へ休日を利用しての、躾のアドバイスも実施しています。「躾が出来ない」・「近所から苦情がきた」などの理由の持ち込み・投棄が一件でも減らせるように、そして飼い主さん達がきちんと管理して飼えるように休日を返上して頑張っています。



【「犬のしつけのコツを教えます」コーナー】
 ○日曜日(原則第1日曜日除く)に開催(各日13時,14時,15時)
  11月 18・25日
 ○定員:1回1組(1日あたり3組) 1組につき1時間程度
 ○申込み方法:電話で「あにまるぽーと」へ
   [先着順,毎月4日(土日祝日の際は次の平日)から受付]

【利用料金】 無料です(*^ー゜)b


※躾のアドバイスを含み、毎月開放しています。詳しい日時は、管理センター「わんにゃんよかネット」ホームページをご覧下さい。



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その他広場にはシーソーや・・・



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ドッグウォーク・スラロームも設置されていて、飼い犬と一緒に遊べるようになっています。



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ドッグランではないので、リードを付けてのご利用になりますが十分に楽しめます。



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利用には、事前登録が必要なので紋二郎も登録して利用カードを作ってもらいました。写真は3?3のサイズです。どの写真にしょうか?悩んでいます(*^o^*) 



利用には、鑑札・狂犬病予防注射票の装着が必要です。ご注意下さい。



今回の目的の注射ですが、問題なくブスッ一発OKでした。病院でも、遠慮なく診察台をゴロゴロ転がされている紋二郎。注射の1本や2本全然へっちゃらみたいです~(*^▽^*)



紋二郎の過去

紋二郎を譲渡される時、職員の方から「この近所で野犬として通報があり捕獲された犬ですよ」と説明を受けていました。が。。当時「へ~」と、思っただけで何時?何処で?どんな状況で?という事項にまったく無関心だった細かい事(?)には無頓着な大雑把な私(*^^*ゞ 「普通は、譲渡の時に聞くんじゃない?」と友人に言われ。。あっそうか!と気付く始末(゜∀。)  ということで、紋二郎が来て約1年半と少しのこの日、やっと聞いてみました~



「福岡の東、某中学校にて2010年12月13日(火)山から下りて来て保健所に連れて行かれた虎毛の野犬は、只今旅行会社看板犬で大変のんきに暮らしています~\(^O^)/」



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※店舗地区案内HP掲載の写真で、担当の人がお遊びで撮った1枚 「なにかご用ですか?」



という事で、大きなダムのある山の麓の中学校に出没した紋二郎。バッと見虎毛の猟犬で首輪なし!ということで、学校職員の方が保健所に通報。。保健所職員が駆けつけると「ボケー(゜◇゜)」とした犬が一匹。。。保健所の近くだったので即捕獲&保健所に連れて行くと。。ここでやっと慌ててΣ(゜Д゜;≡;゜д゜) 逃げようとするが失敗(そりゃそうだ)その後、何度か逃げようとしたそうですが全て失敗。。そして約2ヶ月後、のんきな野犬をもらいに来たのんきな人間。。そう私が現れた(≧◇≦)と、いう事のようです。なんとも。。。紋二郎らしい捕まり方 



でも保健所で何度も脱走を企てたりしていたので、譲渡の際「脱走には気をつけて下さい」と言われ、リード2本付(1本は速攻お散歩中テンションMAXで噛み千切りましたが)など脱走防止をしましたが。。。紋二郎、一度も脱走を企てたことはないんです(*^ー゜)b  初日からストーカー状態、多分のんきな野犬とのきんで大雑把な人間(*^o^*)波長が合ったんでしょうね



近いうちに、紋二郎がいたお山に行ってきます~また登山にならなきゃいいけど




※紋二郎は2011年元野犬の成犬で福岡市動物管理センターより譲渡してもらいました。保健所からの譲渡を、皆様に知ってもらうためブログランキングに参加しています(*^_^*)よろしければ、ポチッと押して下さい(o_ _)o


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