旅の裏の手&ポエポエの日々

幸せになった元野犬「紋二郎」日記と本業旅情報

触れることの不思議

2006-12-22 14:59:51 | ポエポエ日記

知人のお医者さんが言っていました。「治療も重要だけど、患者さんに触れることも大切。痛いところ・苦しいところに“治してあげたい・苦しまないでほしい”と強く思いながら触れると不思議に患者さんの顔が穏やかになるんですよ」と・・・

その話を聞いたある夏の暑い日、小雀を拾いました。炎天下の中何時間も屋外でうずくまっていたため衰弱して鳴くことも、拾い上げても抵抗する力もなくただ心臓が動いているぐらい衰弱がひどい状態でした。多分飛ぶ練習をしていてうまく飛べず身動きがとれなくなったのでしょう。とても小さな雀でした。知り合いの動物病院も閉まっていてどうすることもできず、とりあえず自宅へ連れて帰りました。夜普通鳥は、羽の中に顔を埋めて寝るのですが小雀は首を前に伸ばしグッタリとしたまま動きません。

ベットの横に小雀を入れたカゴを置いて寝ることに・・・夜中何度も心配で目が覚めました。明け方、それまでかろうじて真っ直ぐ座っていたのが横になっていて・・“死んじゃつた?死んじゃう?”と手のひらにすくい上げるとかろうじて心臓が動いていました。もうダメかな・・と思いながら“せっかく翼のある生き物として生まれてきたのだから一度くらいきちんと空を飛ばせてあげたいな・・”と思い両手で包むようにして小雀に触れていました。私自慢にならないのですが年に5~6回寝ていて捻挫するくらい寝相が悪いんです・・小雀を手のひら包んだまま寝るなんてとんでもない!と、思いながらそのままZZzz・・・・

朝、信じられないことに手のひらの中から小雀の元気な「チ-チ-」と言う鳴き声が!奇跡的に私動かなかったようです。さらに小雀は飛ぼうと羽ばたきまで!その時、お医者さんが言った言葉の意味を本当の意味で理解しました。この事なのかと・・

その日速攻で動物園(福岡市は野生動物を保護した場合、動物園に預けると治療をして自然に帰してくれます。)に行き預けました。係の人は、「こんなに元気なら大丈夫!」と言って下さりほっと一安心。

触れるということの大切さ・不思議を実体験させてくれました。咳き込んでいる人の背中をなでたり、元気づけるために肩や腕に触れたり、好きと思った瞬間に触れるため手を伸ばしていたり、相手のことを知りたくて握手したり、大切だから抱きしめたり・・・日常の当たり前が本当はとても大切で、すごい力があるのだと痛感しました。うまく表現できないのですが、病気やケガで苦しんでいる人、元気のない人が大切であればあるほど触れてください。触れることによって自分の言葉に表現できない思い、エネルギーを注ぎ込むが出来ると思います。

今私も、老猫を毎日30分以上抱きしめるようにしています。1日でも長く生きて欲しいので・・又末っ子猫の頭をよくなでます“もうすこし賢くなりますような”と思いながら(^-^)

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