東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

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Close To You (梅雨)  鹿児島事業所

2011-06-10 | 営業部
皆様こんにちは。今回は鹿児島事業所 営業よりお届け致します。

今年も、一年中で最も過しにくい梅雨の季節に入りました。
南九州は特に、この時期の降雨量に影響を受けやすく、河川の氾濫、山間部においての地滑り崖崩れ等による災害が毎年の様に発生しております。
      
継続的降雨がない普段の状況


継続的な降雨で勢いを増す濁流

鹿児島では古より梅雨のことを「ながし」と称し、「死人が出ないと、ながしは上がらない」とまで表して、この時期の雨を恐れ警戒してきました。

私どもにとりましても、この時期の業務は、かなりの影響を受けると言っても過言ではありません。
環境調査の過半数を占める水質調査の中でも、特に雨の影響を受けやすいのが環境水(地下水・河川等)であります。
調査の目的に応じて、事前調査等を行い、サンプルの確認、水位・濁度及び周囲の環境等をよく観察します。

これらの作業の結果、普段より水位が極端に高い・濁りが出ていて外観が普段と著しく異なっている・通常ではなかった流入水が認められる等々の要因が明らかな場合、そのタイミングでのサンプリングは、ご依頼者と協議の上延期します。調査の目的に応じ、サンプリングすべきか否か等の判断が必要です。
このことから、気象予報に基づく綿密な日程調整が不可欠となってまいります。
    

支流から本流への合流地点1


流入の認められる地点2


流入の認められる地点3  

上記写真(1~3)は、河川の本流に影響を及ぼす支流、流入水の代表的なポイントです。

河川水を例に取り上げ、簡単なサンプリング計画の一端に触れてみましたが、私どもはこれからも、「あたりまえのことをあたりまえに」をモットーに、業務を目的に沿って、安全に、確実に行ってまいります。


通常のサンプリング風景

最後に、サンプリング計画になくてはならない、「安全第一」について補足します。
前述のように、業務が天候等の理由で日程的に厳しくなってくると、ついつい無理を承知で業務を行いがちになりますが、調査目的の本旨からしてリスクを伴う調査は、本末転倒であると考えます。
日常業務に埋没し、周囲が見えなくなることがない様、絶えず「心にゆとり」を持ちたいものです。

例えば、業務の為毎月通る道、採水地点にて目に入る風景等。
四季折々の、その時でなければ見られない光景があります。
雨や風を肌で感じることにより、普段考えに及ばない自然の恩恵に思いを馳せることができます。
その延長線上で調査という役務を果たせるのでは?と感じることしばしばです。


霧島市霧島永水地区に延びる全長約2kmにも及ぶ「あじさいロード」
BGMにはCarpenters「Close To You 」がよろしいかと…


アンテナを張り、進行方向の安全を確認し、
地に足を付け、着実に一歩・一歩邁進!「蝸牛」より

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