東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

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大腸菌群の話(微生物検査) 微生物検査グループ

2010-12-01 | 技術部
みなさんこんにちは!!
今回は微生物検査グループより 
大腸菌群(だいちょうきんぐん)についてのご紹介です。

さてみなさん!! 
こちらが大腸菌群です。



1つの大きさは1000分の2ミリ程度
顕微鏡で見ないと分からないほど
小さい小さい生き物です。

人や動物のおなかの中にたくさん存在する
大腸菌はご存知でしょうか。
この大腸菌及びそれと良く似た性質の菌を合わせて
大腸菌群と呼びます。

こんな小さな生き物をいったいどうやって
検査するのでしょうか?


・・・それはこちらです・・・

大腸菌群の検査1


まず検査試料を慎重にシャーレに分注します

大腸菌群の検査2


次に試料入りシャーレに栄養たっぷりの
寒天培地を流しますそして 
…試料と培地をよ~く混ぜます
寒天が固まったら
18~20時間暖かい機器の中で菌を育てます
(培養といいます)

~ちょっと一息~
おなかの中の菌といえば・・・
体にやさしい善玉菌のビフィズス菌が浮かびます。
大腸菌はというと・・・
残念ながら人の役にはあまり立たないのです・・・
そのかわりほとんどの大腸菌は悪さもしません。

培養が終わると・・・



きれいな赤色集落が大腸菌群です
 …バッチリ混和されていますネ…
1個の集落には実に数十万の菌がひしめきあっています。



培地集落のカウントは拡大鏡を使います。
 …たまに目がシパシパします…

水から大腸菌群が検出されたら人や動物の糞便に
汚染されている可能性が高いと考えられます・・・

眼に見えないミクロの世界を見えるようにする
微生物検査はほんとに楽しいですよ~

これからも毎日正確なデータを出しながら
お客様に喜んで頂けるように頑張ります!!!

コメント
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