東洋環境分析センタ- 現場奮闘記

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身をもって (食品検査)

2009-10-08 | 技術部
 うなぎは良質な蛋白源、活力源として日本人には昔から親しまれています。私も大好きです。
天然のうなぎはなかなか口にすることはありませんが、養殖のうなぎでも今は良質な水を使って安全性にも気を配りながら寝食を共にするぐらいの愛情をもって育てられている様で、とても美味しくいただくことができます。

 九州はウナギの養殖(養鰻)が盛んで、特に鹿児島は養殖ウナギの収穫量日本一です。(あまり、知られていない様ですが ・・・ )

私たちがいる鹿児島県加治木町にはそのような丹精込めて育てられたうなぎが毎日のように検査の為の試料検体として届けられます。

うなぎの体の中に抗生物質がないかどうかの検査を行うためです。
皆様に安全なうなぎであることを知っていただき、安心して召し上がっていただくためのとても大切な検査だと誇りに思っています。

ところがこのうなぎたち ・・・
とても元気が良いのです!良すぎます!!
しかもご存じのとおりのあのヌルヌル!!
こんな事もしばしばです ・・・

これでは検査になりません。
仕方がないので、そのまましばらくフリーザーの中に入ってもらうことにしました。
可哀想ですが、“検査のため、安心安全の確認のため”です!!

さあ、ようやくおとなしくなりました。
これでやっと検査ができます。

このうなぎは、かば焼きになっておいしく食べられることはありませんでしたが、かわりに身をもって皆様に安心・安全をお届けするという大切な仕事を成し遂げたのでした。       END