皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ダウンコート(バーバリー製)が長期間の着用で全体的に緑色に退色したので
どこの業者に持ち込んででも断られて、大変お困りになり、直るかどうかの
メールを横浜から頂きました。
ダウンコート(バーバリー製)
ダウンコート(バーバリー製)品質表示
洗濯表示 家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、アイロン仕上げ禁止、
石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる。
素材 表地ナイロン100%、中綿本体ダウン90%フェザー10%、ポケット口部分ポリエステル
100% 裏地身頃キュプラ・ポリエステル 袖キュプラとなっています。
以下のメールをいただきました。
初めまして 横浜に住んでおります○○と申します。
貴社のブログを拝見しご連絡いたしました。
バーバリーのライナー付きコートの件でご相談です。
ライナー部分はダウンジャケット仕様になっています。
襟の部分が日に焼けたのか色落ちしてしまいました。
どこに持ち込んでも化繊地の色掛けは無理とのことで貴社にたどりつきました。
色はキャメルで表地がナイロン、裏地はキュプラ、ナイロンです。
色掛け可能か、そして費用がどのくらいなのか、見ていただければ幸いです。
製品をお送りすればよろしいでしょうか?
その場合気をつけることなどあれば教えて下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
ダウンコート(バーバリー製)衿 退色
衿の部分が緑色に退色(変色)としているのと輪じみが発生しています。
ダウンコート(バーバリー製)肩 退色
ダウンコート(バーバリー製)袖 輪じみ
ダウンコート(バーバリー製)肩 退色
ダウンコート(バーバリー製)後身頃 退色
ダウンコート(バーバリー製)脇・ポケット周り 退色
衿はの退色は汗が原因と考えられます、肩や袖や脇は日ヤケが原因と考えられます。
ダウン製品はドライクリーニングを行うとダウンやフェザーの油分が表面に浮き出て
輪じみが発生している事例があります。
バーバリーコートは軍服で撥水加工が強い為に吹き付けたり筆や刷毛で刷り込んでの
色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し・ヤケ直し)する場合に障害に
なる為に他店で断る事が多いと思います。着物でも最近の品物には撥水加工がしてあります。
しみ抜きや日ヤケにより退色の場合の色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し
・ヤケ直し)を行う為の対処が必要となります。
まずはダウンコートは水洗い(ウエットクリーニング)を行い、輪じみを除去してから
色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し・ヤケ直し)して補正して行きます。
ダウンコート(バーバリー製)衿 水洗い・色掛け後
ダウンコート(バーバリー製)肩 水洗い・色掛け後
ダウンコート(バーバリー製)袖 水洗い・しみ抜き後
ダウンコート(バーバリー製)肩 水洗い・色掛け後
ダウンコート(バーバリー製)後身頃・脇 水洗い・色掛け後
水を弾く撥水加工に色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し・ヤケ直し)を
挑んで何とか着用出来る様に仕上げました。
修業時代(昭和55年~昭和58年)から着物に撥水加工(ガード加工・パールトーン加工)が
盛んに行われるようになりました。一番最初に撥水加工で困ったのが紋章業界だったと思います。
撥水加工により手描きの紋の染料(墨・インク)が弾いて紋が描けないやシルクスクリーンによる
印刷紋では撥水加工済みの石持に紋を入れた状態で摩擦・丸洗い等で紋が薄くなったり消えてしまう
事例が増えて来た為に、業界としても対処が必要となってきます。
私自身は紋屋さんからと染色補正の資材さんや染色補正屋さんから情報を得て対処した為に
化繊や撥水加工済みの生地に対しての色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染・地直し
・ヤケ直し)が可能となります。
ダウンコート(バーバリー製)仕上げ後
綺麗に仕上がりました。
着物のお手入れと洋服のメンテナンスは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士
職業訓練指導員・クリーニング師のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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