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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

振袖長襦袢新反 仕立て前の湯通し 正絹素材

2023年01月27日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

お嬢様の成人式の為の振袖の準備での振袖長襦袢をネットで購入してので

仕立てのご依頼ですが、仕立て前の湯通しのご依頼です。

振袖長襦袢新反

濃紫地の大きな絞り柄です。

振袖長襦袢新反 注意書き

この襦袢は絞り染の為、多少スレ、滲み等御座いますが、手作業ゆえの味ですので

ご了承下さい。また、お召しになられる際は汗、水濡れ、摩擦等で多少色落ちする

場合が御座いますので、ご注意の上ご愛用いただきますよう、宜しくお願い致します。 

                                   製造元

との注意書きがありました。

振袖長襦袢新反 耳吊れ

新反で棒巻き状態で、長期間保管されていたので片側の耳の部分が、湿気に当たって

収縮しています、この状態を耳ツレと言います。この状態で仕立てると仕上がりが

悪くなるので、一般的には湯のしをしてから仕立てを行いますが、汗じみや水濡れ等の

しみ抜きを行って染色後に余分な染料が生地に残留していたり、製造元で使用している

糊気がその後の着用で、輪じみが発生したり色落ちする事を実感しています。

洗い張りと湯通しの技術を習得して、総合的に仕立て前に湯通しをして、染色後の

水元(水洗い)で残留している染料と糊気を除去する事が必要と知ってからは

仕立て前の湯通しをお勧めしています。

振袖長襦袢新反 湯通し中

振袖長襦袢新反 湯通し後の洗浄液

製造元の注意書きにあった様に絞り染が色落ちがしました。

製造元も色落ちしやすい事を十分把握しているので事前に湯通しをして余分な染料を

落として色止めを行って置くと色落ちのがしなくなります。

汗をかいて白地の胴裏に紫色の染料が移染する事もありませんし

ましてや振袖の表地に移染する事は有りません。

振袖長襦袢新反 乾燥中

振袖長襦袢新反 仕上げ後

棒巻きの状態で、仕立てに回します。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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