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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)脱色 染・染直し・色掛け(色修正・染色補正)綿素材

2023年01月17日 | 洋服(染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

スコッチ&ソーダ製のオレンジ色のデニムパンツが脱色したので、直して欲しいとのご依頼です。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)

縫製後にオレンジ色に染上げたスコッチ&ソーダ製のデニムパンツです。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)品質表示

素材は綿100%です。洗濯表示が、ヨーロッパ製と日本製と二種類付いています。

日本の洗濯表示では、家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、

タンブル乾燥禁止、底面温度110 ℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる、

石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる、ウエットクリーニング禁止となっています。

ヨーロッパの洗濯表示は液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で洗濯出来る、塩素系及び酸素系漂白剤の

使用禁止、低い温度でのタンブル乾燥ができる(排気温度上限60 ℃)、底面温度110 ℃を

限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる、ドライクリーニング禁止となっています。

日本はドライOKで水洗いが✕で、ヨーロッパはドライが✕で水洗いがOKとなっています。

ヨーロッパ製の洗濯表示が白では無くて、淡いオレンジ色をしているので縫製してから

染色した、後染めとなっています。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)脱色

後側がまだらに脱色しています。

推測ですが家庭で洗濯した時に液体洗剤が高濃度で直接、生地に付着して脱色したと思われます。

色掛けで補正するにしても、一度水洗いをして洗剤の成分を落としてみました。

水洗いをすると、染色後の水洗いが不十分でで余分な染料が落ちていないのと色止めが

甘いので、水洗いをするとすごいオレンジ色の染料が出て来ました。

洗濯後の脱色の状態が変わらなかったので、色掛け(色修正・染色補正)だけでは

直す事が上手く行かないと思い、後染めの後染めを行う事にしました。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)染色・染直し

オレンジ色の染料に助剤の塩を入れて85度以上で30分煮込んで染めていきました。

染めた後に水洗いをして余分な染料を落とした後に色止めを行いました。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)脱色・染直し後

染め上がり後は綺麗に直っている様見えましたが、乾燥後に確認すると薄くはなって

いましたが、画像では分かりずらいですが、脱色は残っていました。

普通の業者はこれ以上直りませんと納品になりますが、染色補正業者で色掛け

(色修正・染色補正)を依頼するとまたコストが掛かります。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)染色・染直し・色掛け(色修正・染色補正)後

着物の場合、手間暇を掛けた高級な友禅染の場合染ムラや脱色やしみが付着している

場合は二級品(B反)として商品にならなかったり低額で販売する事になる為に

染色補正(しみ抜き・色掛け)をして一級品(A反)として販売していますが

洋服の場合もB級品としてアウトレット店で販売していますが、直すコストを

考えると新しく作ると言う考えにはならないと思います。

当店は染色補正技能士が直接染ているので脱色が直っていない部分は、

さらに色掛け(色修正・染色補正)を行い綺麗に補正する事が出来ました。

デニムパンツ(スコッチ&ソーダ製)仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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