皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
住職の使用する塩瀬羽二重袈裟がしわが酷いので坊守さんがスチームアイロンを掛けた所、
ドレンが出て水しみになったのでしみ抜きをして欲しいとのご依頼です。
塩瀬羽二重袈裟
塩瀬羽二重袈裟 水しみ
塩瀬羽二重袈裟 しみ抜き後
塩瀬羽二重袈裟 水しみ
塩瀬羽二重袈裟 しみ抜き後
塩瀬羽二重袈裟 水しみ
塩瀬羽二重袈裟 しみ抜き後
塩瀬羽二重とは、絹織物の一つです。経(たて)糸が密であり、緯(よこ)糸を太くして
畝織りとしたものです。帯地、袱紗(ふくさ)、半衿などに用いられます。
「塩瀬」の名称は、千利休の袱紗所であった塩瀬九郎右衛門(朝鮮からの渡来人といわれている)
の名からつけられました。長年着物のしみ抜きに携わってきていますが、塩瀬羽二重は
生地の糊が強くて雨しみや水滴が付くと地糊が溶け出して、際づいた水じみや輪じみに
なりやすいですので、しみ抜き後の霧吹きでのぼかし作業が大変な事は修業時代から
いやと言うほど作業したきましたが、しみ抜き機も性能が上がったので輪じみも
出来ずらいので作業効率も上がりましたし、精神的な負担も減りました。
塩瀬羽二重袈裟 仕上げ後
しみ抜き後にプレスをしました。
綺麗に仕上がりました。