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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

紬表・八掛 洗い張り 正絹素材

2016年03月12日 | 着物(洗い張り)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

呉服小売店から、紬の表と八掛の洗い張りの依頼です。

嬉しい事に解いてきていただきました。

紬の表と八掛 解き済み  Before

洗い張りの作業工程は仕立て上がりの着物を解きその後ロックミシンではぬいをします。 

紬表 はぬい中

昔は手縫いをしていましたが、現在はロックミシンを使用している業者がほとんどです。

生地の地の目が曲がらない様にはぬっていきます。

八掛 はぬい後 

八掛は身頃4、衽2、袖口2、衿裏2でパーツが10有るので、本当は十掛けなんですが

なぜか八掛と言います。男物などはえりはへちま衿で衿裏を八掛を使わないで仕立てます。

女物は衿を広衿で仕立てるために八掛を使用する為にパーツが10必要になります。

八掛 はぬい後 

はぬい後は折れ目はそのままのためにこの状態で水に入れて洗いますが

水にいれても折れ目は残ってしまいますし汚れも落ちずらためにアイロンを掛け

折れ目を伸ばしてから洗いの工程に入ります。

八掛 折れ目を伸ばし後 

アイロンで折れ目を伸ばした後に汚れが出てきました。

紬表 洗い工程中

紬表ですが、仕立ての前の湯通しをしていなかったのか

水に入れると、糊が出てきました。以前の紬で湯通し済みのシールが張っていましたが

湯どうし(水入れ糊抜き)せずに湯のしのみで仕上げてものが有りました。

湯通しは、生地にある不要な糊を抜く事です。 

ゆすぎ工程

洗い張りは洗濯機に入れゆすぐ事は出来ないために数度の桶にいれ余分な洗剤を

取り除いて行きます。必要があれば糊をつけたり帯電防止や風合い向上のために仕上げ剤 を使用します。

乾燥工程 

産地でもそうですが、張り手に掛けて引っ張って乾燥します。

天日干しが理想ですが、室内で大型除湿機で低温で乾燥していきます。

乾燥後に湯のしの機械で蒸気に当て縦横と生地を伸ばして行くます。

 

仕上げ 板巻き 

開業依頼使用している巻き板で巻いて行きます。

口揃え 

せっかく巻いた生地がバラバラに成らない様に木綿糸で止めて行きます。

この時の針の刺さり具合がスムーズに行くと仕立て屋さんも縫い易い事が分かります。

洗い張り 仕上がり  after

袋に入れて完成です。

仕立て屋さんよろしくお願い致しますと送り出します。

洗い張りは手間が掛かる為に出来る職人もかなり減って来ています。

 

着物の洗い張りは、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

お問い合わせの方は下記の「お問い合わせについて」記事をご一読下さい。

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