きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

昔話(人騒がせな話)1

2014年01月13日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは 

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

三十年近く前の話ですが、当時は呉服業界もとても賑わっていました。

あるお店から、八掛(裾廻し)を3枚ベージュ色に染めて欲しいとの依頼があり

3枚を染めて納品した所、見本の色と違うので、染直して欲しいと言うので

色抜きをして再度、染直し納品をした所、再度のクレームが来ましたので、

同じ色に3枚共に染まっているので、これ以上染める事が出来ない事を説明しました。

当店としてはなぜ二度もクレームが来るのか理解不能でした。

よくよく話を聞いてみると、色留袖の比翼を共色で作りたいとの、

お客様の希望に対して、仕立て屋さんが八掛3枚で丈が足りるのので

在庫の八掛3枚を染替えして使おうとした所、微妙に色が違うので

二度もクレームを言って来た事が判明しました。おまけに納期が迫り

数日後に納品出来なければ、色留袖がキャンセルになると真っ青になっていたそうです。

乗りかかった船なので、最後までなんとかしようと考え

まず、比翼の新反を大至急手配してもらい、京都に外注する事も時間的には

厳しく比翼生地(羽二重)はとても染めムラが出やすく無理でした。

染元でも、とても難しい作業です。ましたや当店の釜は小さく、比翼生地

一反を染める事は不可能でしたが、ハットひらめきました、そうだ家には

大きな釜はある事に気付きました、お風呂です。

お風呂にお湯を張り追い焚きしながら比翼を染めました、染め難が出ない様

細心の注意を払いながら染めました。

上手く染まり、納品をして無事、終わりました。

後日談で問題の色留袖、無事お客様に納品出来た事を聞きました。

全く人騒がせな仕立て屋だと少し腹が立ちました。

製造段階で同じロットの生地を使用しないと、色の違いでクリームになる事は染め屋としては常識です。

きものは、製造、加工、その後のアフターフォロー等たくさんの流通の人たちや職人さんの手を通ってきます、

我々専門店はお客様の良きアドバイザーで有り続けたいと考え、日々の精進を続けています。

 

着物のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

ブログランキングに参加しています!

皆様の応援がとても励みになります

良い記事や参考になる記事には

ポチッと押してください。

よろしくお願いいたします。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

PVアクセスランキング にほんブログ村

こちらもポチッポチッと押して下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする