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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

昔話(人騒がせな人)2

2014年01月16日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは 

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

着物に使用している生地巾の主流が現在は鯨尺の一尺(約38cm)ですが

かつては九寸三分(約35cm)が主流でした。長さは三丈(約12m)です。

これは昔の人の身長が150cmが大体の基準です。裄(袖幅と肩幅)が

ちょうど良い巾でした。その後九寸五分になり次に九寸八分なり

現在は一尺が主流です。平均身長も伸び丈は13,5mです。 

NHKの朝ドラの主演の杏さんは身長が高く、裄も長い為、袖巾に共布で

足しているので仕立ての方も大変な作業と人ごとですが思います。


これは、私の修行時代に両親が体験した事です。

他店で湯のし済みの着物の巾が足りずに九寸五分まで出した欲しいとの依頼だったそうです。

測ると九寸三分でしたが湯のしに出す前は呉服店は九寸五分あったと主張していたそうです。

当店の湯のしの機械を何度の掛けたり

湯のし機

伸子張り

伸子張りをしたりしてあらゆる手を尽くして出たのがどれだけ頑張っても

九寸四分が限界だったそうです。

その後、母が知恵を絞り出して、仕立て屋さんに背ぶせ布を付けて縫い代にして

一分出す知恵を授けて、事なきにいたったそうです。

全く人騒がせな、呉服店です。

これも今から考えると、裄の長い方に巾の狭い着物を販売した事を

下請け先の加工店に責任転嫁させた事が考えられます。

皆様も着物をご購入の際は、自分のサイズを確認してくださいね。

特に身長160cm以上の方は生地巾が鯨尺の一尺(38cm)以上の

物をお選びいただく事強くお勧めいたします。

着物のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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