230904ちいさなモダンアート(市立図書館2F)as

↑「日本の自然を描く展:入選作品」
佐伯祐三との出会い
2023.06.15 安藤光
受験時代高校三年生の時.お袋がどこからか三枚の絵を買って来てくれました。その一枚に佐伯祐三の「ガラージュ」が、ありました。それを見た時のそのショックは、大きかったです。こんな絵もあるんだ。私も描けそうで、とても描けない絵だ。こんな絵が描けたらいいなーと。大学に入ったら、美術部に入ろうと決めました。まだどこの大學か決まっていない時期にです。
大学に入って、美術部の門を叩き、入れてもらいました。初めて描いた絵が、東薬の校舎でした。その時、その絵を見た先輩に、「以前に油絵をやった事があるだろ。」と聞かれました。
続いて、中野の刑務所の建物を描いていたら、守衛さんに「こんなところで絵を描いていたら、だめだ。」と言われました。そこで刑務所の絵は完成しませんでした。その次は、神田のニコライ堂の絵です。自分にとっては、30号の大作でした、教会内に無断で入って、スケッチしました。シスターに、後ろから叱られると思っていたら「上手に描いてくださいね」と優しくいたわるように言われて、ほっとして助かりました。
メルク万有と本草閣とアサヒ薬局の時代は、全く時間がなく描けなかったです。開局してしばらくして、鶴舞公園の噴水塔を描いたりしたが続かなかったです。伊良湖岬に行く途中に、渡辺華山の蟄居した田原の地の、吉胡の教会を、日曜学校の友と二人で描いたりしましたが、友が亡くなり続かなったです。65歳を過ぎた頃から、描く場所の物置が与えられてから、続けて描くことが可能になりました。一人だけで描いてみてもどう描いていいか、迷って、堂々巡りするばかりです。昔の会社の仲間が描いていると聞き、絵を送ってもらったりしていましたが、それでも何か描けなかったです。
昔の美術部の先輩に相談したら、色々な課題の絵を送ってもらい、展覧会に応募してみたらと何度も誘われました。また「毎週、絵の塾で描くのも、職業も違う、年齢も様々の中での交わりは、楽しいし人生勉強になるよ。迷ったら講師の指導も為になるよ。」と言ってもらい、絵の上達の為には、他からの刺激をもらうのも必要と言われました。
やっとの事で私は、自分の殻を破る為に、重い腰を上げて、「日本の自然を描く展」の応募する気になりました。偶然に運良く入選させてもらいました。 感謝です
従姉妹から、「大阪中之島美術館で佐伯祐三展をやっているよ。」と教えてもらっていたので6月15日、行って来ました。4時間、佐伯祐三と対峙して来ました。
佐伯の生き様と絵を堪能してきました。
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