としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

奥さまは魔女

2005年08月04日 | Weblog
今日は8月27日の土曜から公開される「奥さまは魔女」を見てまいりました。も
う説明は不用だとは思いますが、アメリカの往年の大人気TVドラマの映画版で、ニコール・キッドマンがキュートな魔女を演じている話題作です。そう言えば、去年くらいに米倉涼子主演で日本でもドラマになってましたけど、あれはこの映画の前フリだったというウワサを聞いたことがあるようなないような…。最近、うちの地方ではド深夜(夜中の2時くらい)にオリジナル版が再放送されてるし、配給会社さん、徐々に盛り上げようとしてるんかな? とは言え、なんか盛り上がっていないような気がするこの映画ですが、中身の方はと言えば、なんか普通だったのでした…。

ストーリー的には、過去の栄光を取り戻すべく「奥さまは魔女」のリメイク版にかける落ち目の俳優と、奥様役に抜擢された女優との恋愛が成就するまでのお話。その女優っていうのが実は本当の魔女で、すったもんだがあって恋に落ちて…という感じなので、オリジナルとは一味違う感じになってはいます。大まかに言えば、オリジナル版に至る前のお話、とでも言うんでしょうか、ラブストーリーにしちゃうというオリジナリティを入れ込もうとしてて、その意気込みっていうかやる気はひしひしと感じられるんですけどね。

が、そもそも「奥さまは魔女」の面白さっていうのは、オリジナル版のようなシットコム(注1)なノリにある訳で、それを無くして普通のラブストーリーにしちゃったら、そりゃ「奥さまは魔女」じゃないんじゃないの? と思ってしまった訳です。

それもそのはず、監督は誰かいな、と資料を見てみると、なんとノーラ・エフロン! そうトム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」や「ユー・ガット・メール」などの女性監督さんです。そりゃ、こうなっちゃうわなぁ、と妙に納得した僕なのでした。思い返してみると、全編、なんか甘~い感じだったし、これまでのノーラ・エフロン作品の作風まんまなんですよ。だから、それ系が好きな人にはたまんないんだろうなぁ、と思った次第です。

で、僕はと言えば、嫌いじゃないんですけど、なんか見てて恥ずかしくなっちゃうというか何というか…。ベタベタな恋愛模様ってのは、見てらんなくなっちゃうのです。でも、ニコール・キッドマンはあのキツいイメージをガラリと変えて凄くキュートに魔女を演じてるし、彼女の変貌ぶりを見にいくだけでも価値があるかもしれないと思います。

しかし、「NANA」の宮崎あおいといい、「タッチ」の長澤まさみといい、最近、女性陣の演技しか印象に残らない僕は欲求不満なのかなぁ…


注1)シットコムとは、物語に挿入される笑い声、一話30分毎回完結、さらにこれといって深い社会ドラマが展開するっていう訳でもない、日常に根ざしたアットホームな内容が多いドラマのジャンル。何話から見ても楽しめるってやつですね。古くは「奥さまは魔女」、最近では「フレンズ」などが有名どころ。日本でもちょっと前に香取慎吾主演、三谷幸喜演出の「HR」ってのがありましたね。